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第4話 「花恋ってほんとに......」
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今日も私はあの公園に来ていた。れなは昨日と同じくブランコに乗って私を待っていた。
「で、何か進展はあったの?」
れなは待ちかねたようにそう尋ねてくる。またしてもれなはキラキラとした目でこちらを見つめてくる。どうも私はこの目には弱いみたいだ。
「先輩のこともっと知るために頑張ってみた。先輩が普段どんな子と話してるかとか、お昼何食べてるかとか、よく行く場所とか色々調べたんだよ?」
私が自信満々にそういうとれなはまた呆れたような顔をしている。せっかく頑張ったのに、いったい何が不満だというのだろう。
「そ・れ・で、先輩とは話せたの?」
れなは私の肩を指でツンツンと突く。
「まだ話せてない......」
私は手元で指をくるくるしながらそう答えた。
「うーん、でも花恋にしては頑張ったんじゃないの?」
私がすこし気を落としているところを見ると、れなは私の頭を撫でながらすかさずフォローしてくる。この幼女、ほんと抜け目がない。
「れなって他の子にもこういうことしてるわけ?」
私がふとそう尋ねるとれなはすこし寂しそうな目をしながら話し始める。
「しないよ、だって他の子と話すことないし」
そう聞いて私はすこし驚いた。こんなコミュ力つよつよな幼女に友達がいないはずはないものだとそう思っていたからだ。
「気にしなくていいよ、花恋と話せれば別にいいし!」
そう言って微笑むれなの表情はどこか切なさを纏っていた。本当はれなを気遣ってこの話はやめにするべきなんだろうけど、これを逃したら二度といい出せない気がして聞いてしまった。
「友達、いないんだ......?」
私がそういうとれなは黙ってしまった。
「ごめん、そういうつもりじゃなくて......」
私が気まずそうにしているとれなの方が先に口を開いた。
「花恋は......私のこと友達だと思ってないの?」
れなはあまりにも寂しそうにこちらを見つめてくる。私は咄嗟にれなを抱きしめていた。れなは珍しく戸惑っている。
「大丈夫、私は友達だよ?」
「何それ、花恋のくせに」
そう言ってれなははにかんだ。つい一昨日からは想像できないような彼女の表情に私もすこしだけ照れてしまった。
「でも、ありがと」
今日のれなはやけにしおらしい。
「学校はどうなの?」
「意外と花恋ってグイグイくるよね。そうやって先輩とも距離詰めればいいのに」
そう言われて確かにと納得しかけてしまったが、れなと先輩では全然違う。むしろ私がれなに対してどうしてこんなににもグイグイ行けるのか自分でも不思議だ。
「まあいいんだけどさ......行ってない」
「そっか」
「......それだけ?!」
「うん」
れなは驚いているようだ。
「学校行けとか言わないんだ?」
「言って欲しいの?」
私がそう言うと、れなは静かに首を振った。
「へんなの、こういう話すると大体学校行けーとかなんでいかないの? とかか聞いてくるものなのに」
れなは不思議そうな顔でこちらを見つめてくる。
「聞かないよ、だって話したかったら話してくれるでしょ?」
私がニコッと笑うとれなの表情も緩んだ。
「ほんと花恋って......ううん、なんでもない」
「えー、そこまで言ったなら教えてよ~」
「内緒!」
れなは心なしか嬉しそうに口元で人差し指を立てていた。
「で、何か進展はあったの?」
れなは待ちかねたようにそう尋ねてくる。またしてもれなはキラキラとした目でこちらを見つめてくる。どうも私はこの目には弱いみたいだ。
「先輩のこともっと知るために頑張ってみた。先輩が普段どんな子と話してるかとか、お昼何食べてるかとか、よく行く場所とか色々調べたんだよ?」
私が自信満々にそういうとれなはまた呆れたような顔をしている。せっかく頑張ったのに、いったい何が不満だというのだろう。
「そ・れ・で、先輩とは話せたの?」
れなは私の肩を指でツンツンと突く。
「まだ話せてない......」
私は手元で指をくるくるしながらそう答えた。
「うーん、でも花恋にしては頑張ったんじゃないの?」
私がすこし気を落としているところを見ると、れなは私の頭を撫でながらすかさずフォローしてくる。この幼女、ほんと抜け目がない。
「れなって他の子にもこういうことしてるわけ?」
私がふとそう尋ねるとれなはすこし寂しそうな目をしながら話し始める。
「しないよ、だって他の子と話すことないし」
そう聞いて私はすこし驚いた。こんなコミュ力つよつよな幼女に友達がいないはずはないものだとそう思っていたからだ。
「気にしなくていいよ、花恋と話せれば別にいいし!」
そう言って微笑むれなの表情はどこか切なさを纏っていた。本当はれなを気遣ってこの話はやめにするべきなんだろうけど、これを逃したら二度といい出せない気がして聞いてしまった。
「友達、いないんだ......?」
私がそういうとれなは黙ってしまった。
「ごめん、そういうつもりじゃなくて......」
私が気まずそうにしているとれなの方が先に口を開いた。
「花恋は......私のこと友達だと思ってないの?」
れなはあまりにも寂しそうにこちらを見つめてくる。私は咄嗟にれなを抱きしめていた。れなは珍しく戸惑っている。
「大丈夫、私は友達だよ?」
「何それ、花恋のくせに」
そう言ってれなははにかんだ。つい一昨日からは想像できないような彼女の表情に私もすこしだけ照れてしまった。
「でも、ありがと」
今日のれなはやけにしおらしい。
「学校はどうなの?」
「意外と花恋ってグイグイくるよね。そうやって先輩とも距離詰めればいいのに」
そう言われて確かにと納得しかけてしまったが、れなと先輩では全然違う。むしろ私がれなに対してどうしてこんなににもグイグイ行けるのか自分でも不思議だ。
「まあいいんだけどさ......行ってない」
「そっか」
「......それだけ?!」
「うん」
れなは驚いているようだ。
「学校行けとか言わないんだ?」
「言って欲しいの?」
私がそう言うと、れなは静かに首を振った。
「へんなの、こういう話すると大体学校行けーとかなんでいかないの? とかか聞いてくるものなのに」
れなは不思議そうな顔でこちらを見つめてくる。
「聞かないよ、だって話したかったら話してくれるでしょ?」
私がニコッと笑うとれなの表情も緩んだ。
「ほんと花恋って......ううん、なんでもない」
「えー、そこまで言ったなら教えてよ~」
「内緒!」
れなは心なしか嬉しそうに口元で人差し指を立てていた。
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