【R18】魔王様は勇者に倒されて早く魔界に帰りたいのに勇者が勝手に黒騎士になって護衛してくる

くろなが

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【第四章】魔王様との魔界生活

十・五話 ファムエール×イーグル【後編】 -イーグル視点-

 

「まずは寝所を用意致しましょう」


 ファムエールの言葉で突如、空間が変化した。
 そこはまるで俺サマの神殿の寝所みたいだった。


「なんで……!?」


 俺サマはつい声を出していた。


「イーグル様の記憶から再現しました」
「記憶!?」
「私の能力は触れ方の深さで出来る事が増えます。しかし、無闇矢鱈に覗いてはいませんので御安心を」


 ほぼ最初の握手の時点で詰んでいたようだ。
 しかも、ファムエールは俺サマの棲家を把握しているということになる。
 本当に毎日会いに来る事が可能なのだ。
 青ざめている俺サマをよそに、ファムエールは寝台に移動して俺サマを寝かせた。


「貴方の身体を味わうという行為に余計な念は二度と入れません。ですから、もう一度」


 今度の俺サマは仰向けだ。正面からこいつの顔を見る事になる。
 笑顔ではなく、真剣そのものだった。
 しかし、俺の意見は端から聞く気はないため相変わらず無遠慮に行為を進める。
 無様に足を開かされても相変わらず俺サマはほとんど抵抗らしい抵抗はできない。
 それでも言いたい事くらいは言ってやる。


「ハッ……テメェはあんなにクッソ下手だから能力が必要なんだな? 天使が人間以下の使えない粗チン野郎ってのは十分わかったからさっさと俺サマのケツで自慰して帰れ。あ、一人で自慰も出来ないなんて猿以下か。いや……羽があるから害虫だな」
「下手……人間、猿以下……自慰……害虫」


 ファムエールは怒るでもなく何故か考え込んでしまう。
 その時間も無駄だから早く終わらせてくれ。


「これは……そうか、遊びではないのですね」
「ア゛ァ?」


 意味不明な言葉に苛立つ俺サマとは対照的に、ファムエールは悟りを開いた様な顔をしていた。


「これは愛の交歓。互いに楽しくなければいけない」
「はぁ?」
「私が間違っていたのです、イーグル様。お導きくださり感謝致します」


 そう言ったファムエールは俺サマの萎えたモノを突然口に咥えた。


「あっ……ふ、あ、なん!?」


 器用に長い舌を絡め、唇でも側面に断続的に締め上げる。
 想像していなかった快感にあっという間に勃起していた。
 しかもこいつ、かなり上手い。


「ダメ、はなせ……こんなの、いらねぇ……って!」


 俺サマが止めてもファムエールは全く口淫をやめる気配がない。
 ジュルジュルと唾液を絡めて動きを滑らかにしつつ、口で含まれていない部分も手で同時に刺激してくる。


「やめ、ろ、あ……ぁッ……出る……!」
「ええ、出してください」


 口を離しても手の動きは止めずにファムエールはそう言ってくる。
 嫌だと言いたいのに、変な能力ではない純粋に伝わる快感は抗うすべがなかった。
 ファムエールはまたすぐさま口に含み、的確に俺サマを絶頂に導く。


「あ、あッ……はなせ、はなし……ッ」


 言葉での抵抗は無意味で、身体は素直に欲を放った。
 吐き出せばいいものを、ファムエールは全て嚥下してしまう。
 それから、竿の全体を綺麗にするように舌を這わせてから口を離した。
 先程までの暴力のような行為ではなく、奉仕と言っていいものだった。


「……はぁ、はぁ……クソッ」
「お気に召しませんでしたか?」


 それにどう答えろっていうんだ。
 無理矢理されてる事にはなんら変わりはないんだぞ。
 その証拠に身体の力は相変わらず入らねぇし。


「イーグル様はこちらの方がお好きですか」
「はぁ!?」


 ファムエールは今度は俺サマの胸に舌を這わせた。
 全体を手で揉みながら、先を唇で挟んで舌先でくすぐる。


「ひぁッ……バカ、なんで」
「ああ、先程乱暴に弄ってしまって少し傷が。申し訳ありません、直ぐに治療を」


 こいつ、治療と言いながらただ舐めているだけだ。そもそもちょっとの傷なら俺サマは直ぐに回復する。
 舐め、しゃぶっているだけの緩やかな刺激は、思いのほか俺サマの肉体に影響を及ぼしていた。
 じんわりと奥から湧き出るくすぐったさの方が、さっきの無理矢理引きずり出された快楽より何故か大きく身を捩る事になったのだ。
 もどかしさが全身を伝って下半身の奥からも熱さが滲みだす。


「やめろ、へん、だ……ひぅ……アッ、うぅ」
「何も反応がなければやめるつもりでしたが、そんな声を出されては……」


 俺のせいにしやがった。
 しかし身体は正直に反応を示すのだから何も言い訳ができない。


「ひ、あ……ん、んぅ」
「とても美味しいです、どんな果実よりも」


 吸ったり舌でなぞって形を確認するファムエール。
 必死に吸い付いている姿は赤子の様で、今までで一番こいつの素を感じる。
 強姦魔を可愛いなんて思いたくはないが、少しだけ俺サマに優越感が生まれたのは確かだ。
 胸なんかで感じるとは思いたくないが、着実に与えられる刺激が俺サマの身体を蝕んでいく。


「イーグル様……ふふ、瑞々しく、美しいです。ずっとこうしていたい」
「うるせ……も……そこばっかり、やめろってぇ……!」
「仰せのままに」


 ファムエールは素直に胸から離れ、下に手を伸ばす。
 性器を触りながら、ケツに指を沿わせる。
 性急な動きではなく、怪我の確認しているみたいだ。


「傷は……無いようです」
「神の身体だ。回復力が高い……そう簡単に傷が残るかよ」
「申し訳ありません」


 さっきから打って変わって殊勝な態度になんだかやりにくい。
 ファムエールは一度指を離し、俺サマの顔を覗き込んだ。


「イーグル様、どうかお慈悲を。一度だけでいいのです、挽回の機会を与えてはくれませんか」
「あ?」
「自慰ではなく、貴方との交わりをさせてください」
「勝手に使えって言ってあるだろーが、聞くな」


 別に今更ヤるなと撤回する気はない。
 これで清算して、もう関わらない。それだけだ。


「今までは確かに自慰でした。認めます。しかし、そうではない私を見て欲しいのです」
「知るか、さっさとやれ」
「はい」


 ファムエールはしつこく食い下がる事はなかった。
 引き際をわきまえている所は嫌いじゃない。
 再びケツに手を移動させ、今度はゆっくり指を入れてきた。
 魔法で滑りのあるジェル状のものが注がれるのがわかる。


「ん……く……ッ」


 丁寧な動きで内側の肉を広げられて声が出てしまう。
 無理矢理の侵入ではないだけで、かなり違和感が減った。
 内壁を擦る指の動きが的確に快感の得られる場所を探り当てる。
 そんな繊細な事ができるなら最初からしやがれ。


「あッ……くぅ、う」
「イーグル様……食いしばらないでください」
「はぁ……ぅ、うるせぇよ……」


 変な能力で引き出された感覚は強すぎて気持ち良さとは呼べなかった。
 だが、引き出された快楽の場所や感覚を身体が覚えているようで、イイ所に指が触れれば反応してしまう。
 その証拠に、今は後ろだけを弄られているのに俺サマの陰茎がバキバキに勃ち上がっていた。
 ファムエールもそれに気付いて遠慮がちに声を掛けてきた。


「また奉仕しますか?」
「いらねぇ……さっさと終わらせろ」
「わかりました」


 指を抜き、俺の脚を広げて間に入ってくる。
 さっきの酷い挿入を覚えている身体が緊張で硬くなった。


「ゆっくりします、もうしばしご辛抱を」
「クソッ……最悪だ……」


 ファムエールが切っ先を穴に押し当てるが、押し入る事はなく、何度もノックするみたいに少しずつ慣らしていく。
 痛みがないと理解した身体から力が抜けるのがわかる。
 それを見計らってファムエールは潜り込んできた。


「あ……あ、あ……」


 強引な侵入ではなく、ゆっくり進まれると合意みたいでムカつく。
 俺サマの穴が、その存在をじわじわと確実に受け入れているのがわかる。
 本当にあの自慰とは全くの別物だった。


「あ……ぅ……はぁ、あ……」
「イーグル様……大丈夫ですか?」
「痛くは、ねぇ……」


 痛みがないどころか、肉の道を進まれる度に快感の波が次々に押し寄せていた。
 だがそれを教えてやる理由はない。
 ファムエールは俺に覆いかぶさりながら言った。


「気遣いや、相手の反応など無用だと思っておりました。しかし、こうしてみると今までの行為とは比べものにならない良さを感じています」
「そーかよ」


 それから、ファムエールは腰を動かし始めた。
 最初はゆっくりだが、それも徐々に勢いを増していく。
 苦痛でしかなかった動きが、今は驚く程腰に甘い痺れをもたらした。


「や、ア、ひぁ、あッ……んぐ!」
「イーグル様、すごい、とても……気持ち良いです……ッ」


 前は突っ込みながら余裕ぶっこいて話を続けていたのに、明らかに余裕が消えている。
 俺サマもこいつの事を何も言えないくらい気持ちが良かった。


「あぐ、あ、激し……ッ奥、ヤバ……いッ」
「奥……奥ですね」
「ヒぎッ……ああぁ!!」


 俺サマが奥と言ったばかりに、ファムエールはより奥を目指して穿つ。
 まるで目の前に火花が散ったみたいな快感が襲った。


「……らめ、ソレ……や、ア、ひィ!?」
「ああ、感じてらっしゃるのですね……締め付けが一層強く、私も共にと望まれている」


 ガクガクと身体が揺さぶられる程の激しい打ち付けをされ、その度に俺サマの視界がチカチカした。
 それを快感だと理解ができないくらいの衝撃だった。


「ひぁ、あ、ああ、ンンッ!!」


 前も後ろも広がったり委縮したり、俺サマの身体じゃないみたいに好き放題動いているという事だけは理解した。
 精液は勝手に流れ落ち、ケツは痙攣したみたいに何度もファムエールを締め付ける。


「イーグル、さま……クッ……私も……!」


 ファムエールが俺サマの中にぶちまけた事もわかった。
 だが、もう俺サマは指一本動かせる気がしなくて力無くぐったりするしかできなかった。


「はひ……はぅ……あ……」
「はぁ、はぁ……イーグル様……」


 もう俺サマは眠りたかった。
 きっとファムエールもこのまま横たわるだろうと思っていた。


「こんなにも快感を得た行為は初めてです。今までの行為はなんだったのでしょうか」
「……そーか……」
「イーグル様、まだまだ足りませんよね」
「は……?」


 そう言ったファムエールの肉の棒はみるみると大きさを取り戻していく。


「いや、無理だろ……」
「大丈夫です。痛みなどない、完璧な快楽を追求した行為でしたよね。貴方は身を任せてくださればそれで良いのです」
「や、ヤダ……やめろ……!!」


 ファムエールはニヤりと笑って俺の頬を撫でた。


「私は、貴方を傷付ける事は本意ではありませんでしたので改善しました。イーグル様も私と同じく楽しめたのであれば、それを止める理由がありますか?」


 どれだけ美味い食事だとしても、食べ過ぎれば死ぬ。
 良いものが良いと思える範囲がある。
 こいつには、それが通じないのか。


「ひ……」
「イーグル様、貴方に奉仕する事がこれ程幸福だとは思いませんでした。これからも私は貴方に尽くすと誓いましょう」


 ファムエールは俺サマの手を取り、甲に口付ける。
 そんな誓いいらないと逃げ出したいのに、再び始まった腰の動きになすすべなく喘がされる事となった。
 どんな戦闘でも死を覚悟したことなんてない俺サマが、本当に死ぬんじゃないかと思うくらい抱きつぶされ、泣いた。

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