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【番外編】本編小話
グリストミルと双子のその後*
「ふぅ……」
研究が煮詰まったため、私は少し休憩をしようと椅子の背もたれに体重を預けました。
昔とほとんど変わらない日常。
私は自らに巻き付く細い首輪に手を触れます。
これだけが小さくも大きな変化でした。
神ではなくなった私が神界に住む事はできません。
しかし、私は今でも神界の住居に暮らしています。
魔神である双子の所有物として滞在が許されているのです。
「グリストミル様、首を温めましょう」
「グリストミル様、飲み物をお持ちしました」
ノックの後、私の自室に入ってきたのはご主人様である双子です。
いつもベストなタイミングで世話を焼きに来るのですから毎度感心してしまいますね。
グーデが蒸した植物の実を私の首に当て、肩のマッサージを始めました。
程よい熱が体を解してくれて眠気が襲ってきそうになります。
ほとんど人間と変わらない性能になった私の肉体にはとてもありがたいメンテナンスです。
リエールは香りの良い紅茶を私に差し出し、小さなパイが載った皿をサイドテーブルに置きました。
少し温めに淹れてくれているお陰で、スムーズに喉を潤すことができます。
一口サイズのパイを口に含めば、果実の酸味と甘みが疲れた脳と肉体に沁み渡るのを感じます。
双子の気遣いによって私はひと心地つく事ができ、素直に感謝を告げました。
「ありがとうございます」
「いえ。湯浴みの準備も整っていますよ」
「座りっぱなしも良くありません。少し動きましょうね」
彼らは神でなくなった私に変わらず尽くしてくれます。
しかし、私がペットである事実は変わりません。
五日に一度、私はご主人様に奉仕をしなくてはいけないのです。
ソワソワと私を浴室に案内する双子の様子を見る限り、どうやら今日がその日のようですね。
それ以外は自由に過ごせるので、弱者である私には破格の待遇のため文句はありません。
私は温かい湯に入り、ゆっくりと時間をかけて入念に身を清めました。
◆◇◆
「……ッ……ふぁ、ん…………」
「グリストミル様……舌使いが上達しましたね」
私は四つん這いになり、リエールの昂った性器をしゃぶって口内で締め上げます。
幼い頃の可愛らしい性器を何度か見た事はありましたが、今では見る影もありません。可愛さなど無くなり、凶悪なほど雄としての逞しさを感じます。
私は双子を研究対象としか見ていなかったつもりでしたが、成長が我が事のように嬉しく思えているようです。
その大人になった形をしっかりと確かめるように、私は可能な限りリエールの猛る欲望を口内に含みました。
はぁ、と大きな息遣いが聞こえた瞬間。
精液が勢いよく喉に注がれましたが、私は余さず飲み干します。
弱者である私に抗う権利は無いので、屈辱に感じる事はありません。
性器の先端を吸い、雁の周りを舌でなぞってリエールの精液を全て体内に取り込みました。
柔らかくなりつつある性器が抜き取られると、私は口を大きく開けたまま上を向きます。
精液が口内に残っていない事をご主人様に見せるためです。
「あぁ……とても綺麗に飲み干してくださいましたね」
「ふふ、グリストミル様は口内射精で中がキツく締まる」
「んはッ!?」
背後から私の中を穿っていたグーデが突然激しく奥まで押し入ってきました。
感じる所を一気に攻められた事で電流が走ったように体が仰け反ります。
「ぁ……あ゛……ッ」
「グリストミル様、女の人みたいにイっちゃいましたか?」
「前では達せないから当然ですが」
その言葉通り、私の尿道には栓がされて射精できないようになっています。
最初は辛かったのですが、今では尿道に差し込まれた刺激で後ろが疼いてしまう始末です。
「あぁ……グリストミル様、どうか受け止めてくださいね」
「っぐ、ぁ……ッ!」
パンパンと肌がぶつかる音がするくらい激しくグーデが腰を打ち付けました。
後ろでしか快感を拾ってはいけないように調教されている私の身体は、奥を穿たれる度に何度も絶頂するのです。
「んぅ……ん゛───────ッあ……ア゛、ぁッ────!」
「ふっ、あ……グリストミルさま、イく……ッ!!」
グーデは宣言通り、私の中に精液を放ちました。
一滴も逃すまいとでもいうように、私の内壁はギュウギュウと性器を絞り上げます。
「う……グリストミル様……すごい……」
そう呟きながらグーデは名残惜し気に私の中から出て行きました。
私の眼前には再び硬く勃ち上がったリエールの性器が存在を主張しています。
先端から透明な液をダラダラと垂らしていたので、私は大きく舌を出してその先走りを丁寧に舐め取りました。
「は、ぁ……次は、リエール……貴方でしょう」
「はい、もちろん」
グーデと位置を変わったリエールが私を仰向けにして脚を抱えました。
「グリストミル様……愛しています」
「そうですか」
私はただ微笑むだけです。
返事を期待している訳ではない双子は行為を続けます。
さすがに若い二人を相手にすると、次の日はベッドの住人になる他ありません。
それでも二人が世話をしてくれるので不便な事は一つもありませんが。
◇◆◇
「ふぅ……」
私はナイトテーブルの上に用意された水を飲み、両側に眠る双子を見つめました。
何度も私の意識を飛ばすほど張り切っていた二人は、私が上体を起こしていても目覚める気配はありません。
「安心しきった顔をするものではありませんよ、グーデ、リエール」
二人の長い髪を撫でてもピクリともせずに安らかな寝息を立てています。
「まったく。忘れているのか、気にしていないのか……」
魔神の精液という素晴らしい魔力源は、少しずつ私の中に蓄積されています。
積極的に行為に付き合っている理由は、グリであった時のように虎視眈々と次なる復活を狙っているからに他なりません。
こんなにも上質な魔力を取り込み続ければ神とまではいかなくても、それに近い魔物にはなれるでしょう。
この生活が続けばいずれ私の力が上双子を回る時が来るはずです。
「それまでに貴方達の愛とやらが私に届くと良いですね」
いつまでも従順に組み敷かれていると思ったら大間違いですよ。
そんな気持ちを込めて双子の頬の肉をつまんでみましたが、幸せそうな寝顔に変化はありませんでした。
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