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【本編】子豚と魔王
九話 魔王とエッチ① *襲い受け・乳首イキ
しおりを挟むボクは魔王と同じベッドに入り、疲れも最高潮だったので瞬時に深い眠りに落ちた。
熟睡のお陰で、窓から陽の光が差し込む明るさにとてもスッキリした気持ちで目が覚めたのだが、違和感がある。
隣で眠っているはずの魔王の姿がない事と、下半身に重みを感じることだ。
視線を下へ向ければ、布団の中に大きな塊がモソモソと動いている。
じわじわとボクの中心から快感がせり上がってきて、慌てて掛け布団を持ち上げた。
「何してんの!?」
「ん……ふぅ♡ 子豚ちゃん、おはよ♡」
ボクの下は脱がされていて、露わになっている性器を魔王が口に含んでいた。
朝の挨拶と共に濡れた唇を舌で舐める魔王の姿は、AVも真っ青な寝起きドッキリのようだ。
魔王は手に握る、勃ち上がったボクを指でなぞりながら言った。
「最初は小さいのに、こんなに大きくなる……しかもすごく硬い♡」
「あ、アジア人はそういう傾向が強いらしいよ……」
って話している場合か。
なんでこんなことになってしまっているんだ。
「魔王、なにしてるの?」
ボクは改めて冷静に聞いた。
魔王はニィと口の端を持ち上げ楽しそうに笑い、ボクの敏感な先端にキスをした。
「子豚ちゃんのおちんちんにおはようの挨拶♡」
「な、なんで?」
「昨日、子豚ちゃん言ったよね……いっぱいしよう、って」
よくよく見ると、魔王は全裸のようだ。
こんなエロ漫画でしか見たことのないようなシチュエーション本当に起こりえるのだろうか。
まだボクは眠っていて夢の中なのかもしれない。
「んふ♡ まだ大きくなるんだ♡」
全身の血が凄まじい勢いで性器に流れているのを感じる。
ボクの素直な体の反応に、夢と断じる事ができなくなった。
魔王は布団をめくり、身体を起こしてボクを見下ろす。
2m近い長身の魔王は、膝立ちでもかなり迫力がある。
やはり服を着ていなかったので、魔王のペニスが完全に天を仰いで主張しているのが丸見えだ。
ボクのを咥えているだけでそうなったのだと思うと、鼻息が荒くなってしまう。
「すぐにでも子豚ちゃんとシたくて、もう準備できてるんだよ?」
魔王はボクの顔を跨いで、尻の肉を両手で開き、アナルを見せつける。
テラテラとした輝きは、粘着質な透明の液体が周囲を濡らしている事を証明していた。
ひくついた中心からはトロリと潤滑液が溢れている。
ボクの視線が、そのいやらしい場所に釘付けになり、音が出るほど大きく唾を飲み込んだ。
「子豚ちゃんはそのままでいい。余に身を任せよ」
魔王は数度ボクの顔にキスしてから、下に移動し、開脚して腰を下ろす。
狙いを定め、硬さの衰えないボクのペニスを魔王のアナルが飲み込んでいく。
「あ……あ、あぁ……♡♡」
「わ……すご……」
あっという間に全体が肉の温かさに包まれ、締め付けてくる気持ち良さに思わずボクは声を上げた。
魔王も一つになる快感にうっとりと甘い息を吐いている。
熟れきった魔王の中は、離れたくないと駄々をこねる子供のようにギュウギュウとボクを抱きしめていた。
「こぶたちゃん、余は……気持ち、いいか?」
「うん……とっても……。魔王は?」
「ふふ、もっと、欲しくて……ココが……疼いてる」
魔王が右の手で自分の下腹を撫で、もう片方は自らの乳首を指で摘んだ。
あまりの妖艶さに鼻血が出そうなくらい脳が熱くなる。
魔王は待ちきれないとばかりにベッドに手をつき、腰を動かし始めた。
「はぁ……あ……んっ……ふあっ♡ あん♡ んぁ♡」
始めはじっくり形をなぞるようにゆっくりと。しかしすぐにその動きは性急になる。
ギッギッギッと一定リズムでベッドが軋む音が、セックスをしているという事実をありありと示して気分を盛り上げた。
「あっ、はぁん♡ うん、ん、くっ」
魔王は自分の性器を扱いて更に快感を貪ろうとしている。
それに合わせて中も締まり、こちらも気持ちが良いが、魔王の動きが緩やかになった。
「っ……魔王、どうしたの?」
「へん……これ……ちがう……」
「違う?」
魔王の眉が下がり、とうとう挿れたまま動かなくなってしまった。
乗っかって主導権を握るつもりだったであろう魔王が急に大人しくなり、ボクが何かまずいことをしてしまったのか不安になる。
「……足りない」
「えっ……え、え?」
ボクが困惑していると、魔王はもじもじと顔を赤くしてゆっくり口を開く。
「子豚ちゃん……余を、抱いて欲しい……っ」
「だ、抱く……?」
悲痛にも聞こえる魔王の声。
今は抱いているとは違うのだろうか。
改めて考えてみれば、確かにボクが抱いているよりは、魔王に犯されていると表現した方が近い気がする。
「う……動いて……欲しい……。は、激しく……こぶたちゃんの、したいように……して、欲しい……」
こんなお願いをされて、叶えない男がいるだろうか。
ボクは上体を起こし、少しだけ体勢の変更をお願いする。
魔王は名残惜しい表情を隠さず、それでもゆっくりとボクのペニスを解放した。
「魔王」
「あ……んぅ♡」
ボクは少し強引にキスをした。
魔王は嬉しそうにボクの唇を愛撫し、長い舌を絡め、唾液が行き来する感覚に酔いしれる。
「……んっ♡ んはぁ♡ んんッ♡♡」
キスしながら、ボクは魔王の乳首を指の腹で擦りあげた。
口を塞がれ、くぐもった声しか出せずに、快楽にビクビクと身体を震わせる魔王はエッチで可愛い。
「ぁ、ん♡ むぅッ♡♡」
「ん、は……はぁ……挿入だけ、すればいいってもんじゃないよ、魔王」
ボクはそう言いながら顔を下に移動させ、魔王の乳首を甘噛みした。
「アアッ♡ ぁんっ、こぶた、ちゃ♡♡」
「快感は脳で理解してる。色んなスイッチを、入れてあげなきゃいけない。キスとか、言葉とか、おっぱいとか、感覚の全てが大事……だと思う」
言い切るまでの自信はないけど、現に魔王の反応は明らかに違う。
セックスの気持ち良さにだけ意識がいっているけど、気持ち良さの本質は愛されている実感だと思う。
本当に魔王が欲しいのはそれなのだ。
だから、ちゃんと手を尽くして愛で満たさなければ、魔王の望みを叶えられない。
「おっぱい、気持ちいい?」
「ふぁ……ん♡ 気持ちぃ♡ ひんっ♡」
膨れた乳首を舌で転がすだけで、魔王は可愛い声をあげる。
触れてすらいない性器の先端からはカウパーがダラダラと溢れ出ていた。
魔王が自分で触っていた時よりも限界が近い事が伺える。
もう一度深いキスをし、両手の親指と人差し指で胸の先をきつく挟み、あえて痛いくらいの刺激を与えた。
「あぁあ♡♡ ひぁっ、いっ♡ やぁ♡♡♡」
「魔王、愛してる……好きだよ」
「余も、好き、だ……愛してる──んっああッ♡♡はあっんんッ♡♡♡♡」
魔王は胸の愛撫と、愛してるの言葉だけで射精していた。
ボクはまだ射精の快楽に震える魔王の脚を開かせる。
「もっと気持ち良くなろうね、魔王」
大きく胸を揺らしながら呼吸する魔王の顔が嬉しそうに蕩け、ボクを見つめながら頷いた。
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