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第83話 年棒はいくら?
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「こうなるとは思いませんでした」
夜が明けてアラーナ(タルバン)を起こしに来たパルマとアラーナ。
彼女達が見たのは、使用人の部屋に置かれたベッドで寝ているアラーナ(タルバン)とカルトメリだった。
しかも抱き合って。
【どうしてこうなったんでしょう?】
アラーナに聞かれたパルマは「さあ…」と首を傾げつつ、頭の中にある画帳に描きとめていた。
さらにいたずらっぽい表情を見せる。
「公爵閣下の耳に息を吹きかけてみてください」
アラーナは「ええっ」と言うように首を振る。
「どなたか女性の名前が出てくるかもしれませんよ」
その言葉に興味が湧いたアラーナは、カルトメリの耳元に口を寄せると軽く息を吹きかけた。
カルトメリは「うーん」と寝返りを打ち…
「アラーナ」
そう口にした。
「愛されていますね」
アラーナの顔が真っ赤になった。
「ま、そろそろ起きていただきましょうか」
パルマは2人にかぶさっていた夜具をゆっくり引っ張る。
幸いなことに寝間着はそのままで、剣と剣がぶつかり合うようなことはなかったらしい。
しかし2人の盛り上がりに気づいたパルマは、下半身にかかったところで夜具を引っ張るのを止める。
それでも2人は反応を見せた。
「うーむ」
「むう」
アラーナ(タルバン)とカルトメリが目をこすりながら起き上がる。
「おはようございます」
【おはようございます】
アラーナ(タルバン)は「居たのか」と言いたげな顔をする。
2人を見たカルトメリは一瞬ハッとしたが、努めて冷静に「おはよう」と返した。
「パルマ、だったな」
「はい」
「ひとつ相談があるんだが…」
「相談?どのようなことでございますか?」
「ここで働くにあたっての給金が2000リーグルだったな」
「そのように聞きました。感謝しております」
「もう2000リーグル出そう」
「はい?」
「私の密偵となってアラーナのことを教えてくれないか?」
パルマは「フフッ」と笑う。
アラーナの前でのあからさまな勧誘であり、明らかに冗談だ。
「申し訳ありませんが、お断りいたします」
「即断だな」
「生涯、お仕えするのはアラーナ様のみと決めております」
アラーナがうれしそうに微笑んだ。
カルトメリも「残念だ」と言いながら笑顔を見せた。
「ところで公爵閣下、夢うつつで部屋を間違えられましたか?」
「ああ、いや、実はタルバンに話しがあってここに来たんだ。なあ」
「えーと、まあ、そうですね」
アラーナ(タルバン)は昨夜の話を思い出しつつ同意したが、パルマの追及は厳しい。
「もしタルバン様にご用があるとすれば、それこそ私達が休んでいた部屋に参られると思うのですが?」
「……パルマ」
「はい」
「3000リーグル…」
「お断りいたします」
「…できた侍女だ」
【私の大事な人ですから】
アラーナの出した板を見て皆がうなずいた。
夜が明けてアラーナ(タルバン)を起こしに来たパルマとアラーナ。
彼女達が見たのは、使用人の部屋に置かれたベッドで寝ているアラーナ(タルバン)とカルトメリだった。
しかも抱き合って。
【どうしてこうなったんでしょう?】
アラーナに聞かれたパルマは「さあ…」と首を傾げつつ、頭の中にある画帳に描きとめていた。
さらにいたずらっぽい表情を見せる。
「公爵閣下の耳に息を吹きかけてみてください」
アラーナは「ええっ」と言うように首を振る。
「どなたか女性の名前が出てくるかもしれませんよ」
その言葉に興味が湧いたアラーナは、カルトメリの耳元に口を寄せると軽く息を吹きかけた。
カルトメリは「うーん」と寝返りを打ち…
「アラーナ」
そう口にした。
「愛されていますね」
アラーナの顔が真っ赤になった。
「ま、そろそろ起きていただきましょうか」
パルマは2人にかぶさっていた夜具をゆっくり引っ張る。
幸いなことに寝間着はそのままで、剣と剣がぶつかり合うようなことはなかったらしい。
しかし2人の盛り上がりに気づいたパルマは、下半身にかかったところで夜具を引っ張るのを止める。
それでも2人は反応を見せた。
「うーむ」
「むう」
アラーナ(タルバン)とカルトメリが目をこすりながら起き上がる。
「おはようございます」
【おはようございます】
アラーナ(タルバン)は「居たのか」と言いたげな顔をする。
2人を見たカルトメリは一瞬ハッとしたが、努めて冷静に「おはよう」と返した。
「パルマ、だったな」
「はい」
「ひとつ相談があるんだが…」
「相談?どのようなことでございますか?」
「ここで働くにあたっての給金が2000リーグルだったな」
「そのように聞きました。感謝しております」
「もう2000リーグル出そう」
「はい?」
「私の密偵となってアラーナのことを教えてくれないか?」
パルマは「フフッ」と笑う。
アラーナの前でのあからさまな勧誘であり、明らかに冗談だ。
「申し訳ありませんが、お断りいたします」
「即断だな」
「生涯、お仕えするのはアラーナ様のみと決めております」
アラーナがうれしそうに微笑んだ。
カルトメリも「残念だ」と言いながら笑顔を見せた。
「ところで公爵閣下、夢うつつで部屋を間違えられましたか?」
「ああ、いや、実はタルバンに話しがあってここに来たんだ。なあ」
「えーと、まあ、そうですね」
アラーナ(タルバン)は昨夜の話を思い出しつつ同意したが、パルマの追及は厳しい。
「もしタルバン様にご用があるとすれば、それこそ私達が休んでいた部屋に参られると思うのですが?」
「……パルマ」
「はい」
「3000リーグル…」
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