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第96話 2人との再会
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「待っていたぞ」
日暮れ前にワーレンバーグ公爵家の門をくぐったタルバン一行。
すぐにカルトメリ・ワーレンバーグ公爵が迎えに出た。
「公爵閣下自らのお出迎え、誠にありがとうございます」
礼儀正しく頭を下げたタルバンの肩をカルトメリが引き寄せる。
「水臭いな。間もなく兄弟になるんだ。もっと気軽に呼んでくれ」
「…では、兄さん、世話になるよ」
先日の夜に行ったやり取りを思い出しつつ、素知らぬ顔で「兄さん」と呼んだ。
「ふむ、こちらが年上だからな。まあ、それで良いか」
カルトメリも似たようなもの。
デュランやオルギュールを始め、周囲にいた公爵家の使用人達は内心では驚きながらも、すました顔を崩さなかった。
「ようこそ、お待ちしておりました」
3人が邸宅に入ったところでテレシア・リフォリア子爵令嬢が待っていた。
先日同様、これも予定外の行動だったが、『またか』とカルトメリは受け入れた。
「あー、紹介しよう。リフォリア子爵家のテレシア・リフォリア子爵令嬢だ」
白々しくも紹介するカルトメリに合わせて、テレシアがスカートを持ち上げつつ頭を下げようとした。
しかし、頭を下げかけたところで、タルバンの顔を見つめたままになる。
「テレシア、どうした?」
「失礼いたしました、タルバン様。テレシア・リフォリアです。どうぞよろしくお願いいたします」
慌ててテレシアが頭を下げて名乗る。
「うむ、こちらが…」
「タルバン・クリスパ伯爵様でしょ」
「は、はい、どうぞよろしくお願いします」
テレシアが差し出した右手にカルトメリは軽く口付けする。
手を離したタルバンにテレシアが近づくと、両手をタルバンの頬に添える。
「本当にアラーナ様とそっくりね」
「え、ええ、皆に言われます」
「何だか、初めて会った気がしないの」
カルトメリは「プハッ」と噴き出し、タルバンは苦笑する。
「そう思えるのも仕方ないかもしれませんね」
「ええ、改めてよろしくお願いします」
両手を離したテレシアはタルバンの頬に軽く口づけすると、「また後ほど」と言い残して去って行く。
一連のやり取りを見たカルトメリは「おいおい」とあきれ顔を見せる。
しかし、タルバンが呆然としている様子に気づくとニンマリ笑った。
日暮れ前にワーレンバーグ公爵家の門をくぐったタルバン一行。
すぐにカルトメリ・ワーレンバーグ公爵が迎えに出た。
「公爵閣下自らのお出迎え、誠にありがとうございます」
礼儀正しく頭を下げたタルバンの肩をカルトメリが引き寄せる。
「水臭いな。間もなく兄弟になるんだ。もっと気軽に呼んでくれ」
「…では、兄さん、世話になるよ」
先日の夜に行ったやり取りを思い出しつつ、素知らぬ顔で「兄さん」と呼んだ。
「ふむ、こちらが年上だからな。まあ、それで良いか」
カルトメリも似たようなもの。
デュランやオルギュールを始め、周囲にいた公爵家の使用人達は内心では驚きながらも、すました顔を崩さなかった。
「ようこそ、お待ちしておりました」
3人が邸宅に入ったところでテレシア・リフォリア子爵令嬢が待っていた。
先日同様、これも予定外の行動だったが、『またか』とカルトメリは受け入れた。
「あー、紹介しよう。リフォリア子爵家のテレシア・リフォリア子爵令嬢だ」
白々しくも紹介するカルトメリに合わせて、テレシアがスカートを持ち上げつつ頭を下げようとした。
しかし、頭を下げかけたところで、タルバンの顔を見つめたままになる。
「テレシア、どうした?」
「失礼いたしました、タルバン様。テレシア・リフォリアです。どうぞよろしくお願いいたします」
慌ててテレシアが頭を下げて名乗る。
「うむ、こちらが…」
「タルバン・クリスパ伯爵様でしょ」
「は、はい、どうぞよろしくお願いします」
テレシアが差し出した右手にカルトメリは軽く口付けする。
手を離したタルバンにテレシアが近づくと、両手をタルバンの頬に添える。
「本当にアラーナ様とそっくりね」
「え、ええ、皆に言われます」
「何だか、初めて会った気がしないの」
カルトメリは「プハッ」と噴き出し、タルバンは苦笑する。
「そう思えるのも仕方ないかもしれませんね」
「ええ、改めてよろしくお願いします」
両手を離したテレシアはタルバンの頬に軽く口づけすると、「また後ほど」と言い残して去って行く。
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