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第114話 パルマの手腕
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「いかがですか?」
タルバンが鏡を見る。革鎧に身を包んだたくましい自分の姿があった。
「これは凄いな」
取り分け強調されているのが胸の厚みだ。
クリスパ家の紋章を立体的に意匠化して、不自然にならないよう存在感を示している。
ただし、見た目こそ派手ながら中身は空っぽ。
コンコンコン!
タルバンが拳で叩くと、空っぽな音が返ってきた。
【違いが分かりませんね】
板を掲げたアラーナも同じ革鎧を付けている。
しかしこちらの中身は詰まっていた。言うまでもなくアラーナの豊かなおっぱいが。
それでも胸の厚みにより、詰まり具合が目立たなくなっている。
タルバンが軽く叩こうとしたところ、アラーナが胸を隠してにらむ。
「タルバン様、いけませんよ!」
「ごめんごめん」
「遠からずカルトメリ公爵閣下の専用となりますしね」
「ああ、なるほど!」
【パルマ!専用って何ですか!?】
「それだけ豊かなのですから、あれやこれや、いろいろとなさってくださいませ」
ニンマリ笑うパルマに、アラーナの顔が真っ赤になった。
「さて、お化粧をしてみましょう」
パルマがアラーナの顔に男っぽく化粧を施す。
「ほほう」
さらに帽子をかぶらせて、大ぶりなマントを羽織らせる。
タルバンはまるで鏡を見ているような気分になった。
帽子やマントこそないものの、並んで同じポーズを取ってみる。
「これを見分けられる人はいないだろうな」
【カルトメリ様は?】
「公爵閣下は見分けると言うよりも、嗅ぎ分ける…ような感じかと思います」
パルマの表現にタルバンもアラーナも噴き出した。
「アラーナ様だけにそうなるのか。それとも女性全般にそうなのか。一度お伺いしてみたいですね」
「そうだな」
その後はタルバンから男っぽい歩き方などの動作を教わり、それをまねる練習を重ねる。
すんなり上手くは行かないものの、結婚式までには何とか間に合いそうだ。
「これで結婚式に向けての準備はできたな」
【あとは当日、パルマにお願いするばかりです】
「お任せください」
パルマが両手の指を組み合わせて曲げ伸ばしすると、小気味よい音が鳴る。
「一世一代の腕の見せどころと心得ておりますので」
そう言って目を輝かせるパルマの足元で、一匹の猫があくびをしていた。
タルバンが鏡を見る。革鎧に身を包んだたくましい自分の姿があった。
「これは凄いな」
取り分け強調されているのが胸の厚みだ。
クリスパ家の紋章を立体的に意匠化して、不自然にならないよう存在感を示している。
ただし、見た目こそ派手ながら中身は空っぽ。
コンコンコン!
タルバンが拳で叩くと、空っぽな音が返ってきた。
【違いが分かりませんね】
板を掲げたアラーナも同じ革鎧を付けている。
しかしこちらの中身は詰まっていた。言うまでもなくアラーナの豊かなおっぱいが。
それでも胸の厚みにより、詰まり具合が目立たなくなっている。
タルバンが軽く叩こうとしたところ、アラーナが胸を隠してにらむ。
「タルバン様、いけませんよ!」
「ごめんごめん」
「遠からずカルトメリ公爵閣下の専用となりますしね」
「ああ、なるほど!」
【パルマ!専用って何ですか!?】
「それだけ豊かなのですから、あれやこれや、いろいろとなさってくださいませ」
ニンマリ笑うパルマに、アラーナの顔が真っ赤になった。
「さて、お化粧をしてみましょう」
パルマがアラーナの顔に男っぽく化粧を施す。
「ほほう」
さらに帽子をかぶらせて、大ぶりなマントを羽織らせる。
タルバンはまるで鏡を見ているような気分になった。
帽子やマントこそないものの、並んで同じポーズを取ってみる。
「これを見分けられる人はいないだろうな」
【カルトメリ様は?】
「公爵閣下は見分けると言うよりも、嗅ぎ分ける…ような感じかと思います」
パルマの表現にタルバンもアラーナも噴き出した。
「アラーナ様だけにそうなるのか。それとも女性全般にそうなのか。一度お伺いしてみたいですね」
「そうだな」
その後はタルバンから男っぽい歩き方などの動作を教わり、それをまねる練習を重ねる。
すんなり上手くは行かないものの、結婚式までには何とか間に合いそうだ。
「これで結婚式に向けての準備はできたな」
【あとは当日、パルマにお願いするばかりです】
「お任せください」
パルマが両手の指を組み合わせて曲げ伸ばしすると、小気味よい音が鳴る。
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そう言って目を輝かせるパルマの足元で、一匹の猫があくびをしていた。
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