【R18】兄と2人で公爵様に嫁いでみました【完結】

県田 星

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第160話 アラーナの変化(少しH描写あり)

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「アラーナ様!」

ベッドの中でパルマの手を握ったアラーナ。
その手を夜着の隙間から自らの胸元に引き込んだ。

温かく柔らかな感触がパルマの手に伝わる。
アラーナは横向きになって乳房の間にパルマの手を挟んだ。
パルマの手は女性にしては大きめながら、乳房の固まりにすっぽりと埋まった。

「あの、その、よろしいの…ですか?」

アラーナは口で「だめ?」と形作る。

「浮気にならないでしょうか?」

アラーナは「さあ」とばかりに小首をかしげて微笑んだ。

パルマは前回ベッドを共にしたことを思い出す。
それはクリスパ領で行った結婚式の前の夜。

『あれ以来なかった』

アラーナがワーレンバーグ公爵家に嫁いで以降、カルトメリは度々アラーナの寝室を訪れていた。
夫であれば当然のことで、連日連夜なんてこともあった。

その反対に訪れない日も少なくない。

ワーレンバーグ公爵家の当主として、クランダルク王国の重臣として多忙なのは事実。
それ故に何日も、時には1週間以上も公爵家を留守にしたこともある。

そんな夜に…。

『もしかしたら呼ばれるかも』

パルマがそう思ったことは1度や2度ではない。
しかしワーレンバーグ公爵家の別邸では全く呼ばれなかった。

『結婚したのですから、当然ですよね』

寂しいながらも、そう納得していた。

が、クリスパ領に戻り、そして明日王都へ向かおうとした今夜。
まるで散歩にでも出かけるかのように、あっさりと誘われた。

アラーナはパルマの胸のボタンを3つ外すと、そこに指を滑らせる。

【公爵邸で1人寝していた時 何度もパルマを呼ぼうと思ったの】
「…はい」
【何だか カール カルトメリに悪い気がして】
「そうですか…」
【でも ここなら良いかなって】
「どうなのでしょうね」
【だめ かな?】

パルマはそれに答えず、アラーナの乳房に挟みこまれた手を動かす。
アラーナもパルマの胸元から指先を滑り込ませて、乳首を軽くつまむ。

やがて2人の視線が絡み合うと、次第に顔が近づいていく。
最初に鼻がこすれ合い、次いで唇が触れ合う。
唇の接触が2度、3度と増えるにつれて、強く吸い合うようになる。
舌と舌が絡み合う頃には、2人の手も相手の乳房を強めに揉むようになっていた。

チュパン!

少し顔が離れたところで、アラーナとパルマが同時に夜着を脱ぐ。
ランプの薄明りの中に2人の白い裸身が浮かび上がる。

「アラーナ様、おきれいです」
【パルマも素敵】
「アラーナ様と比べたら、私なんて…」

アラーナは首を振ってパルマの唇に人差し指を当てた。

【ひとつ聞きたいことがあるの】
「何でしょうか?」
【私の体 おかしくない?】

パルマはアラーナの質問の意味を計りかねた。

【この前 カルトメリが『ますます魅力的になった』って】
「…ああ!」

問いかけを理解したパルマはランプの灯を明るくした。
アラーナの裸身がよりはっきり見える。

「正直に申し上げてよろしいですか?」
【ええ もちろん】
「相変わらずおきれいなのですが…」

アラーナの顔がこわばる。『どこかおかしいところがあるのだろうか』と。

「その…艶と言うか、色気と言うか…、何だかいやらしい感じが…」

そこまで言って、パルマは「申し訳ありません!」と平謝りする。

【そうなのね】

アラーナは苦笑する。

結婚して一番変わったのが夫婦生活だ。
カルトメリが蓄えた知識と経験に加えて、読書量から生じたアラーナの好奇心を発揮したことで、夫婦生活は充実していた。

【それが影響したのでしょうか】
「…さあ」

その辺りはパルマも答えようがない。

【パルマはどう?】
「どうと聞かれましても…」
【気になる人はいないの?】

アラーナは次々に候補を挙げていく。

公爵家の家人や騎士達。
公爵家に出入りする商人や職人達。
パルマの小説を売り出した出版社の関係者。

「全然いませんね」

オルギュールが耳にすれば悶絶死しそうな言葉をパルマは口にした。

【それなら もうしばらくパルマは私の独占ね】
「私が一番大事なのはアラーナ様ですから」

アラーナはパルマを抱きしめる。
パルマもアラーナの背中に両腕を回した。

2つの裸身は夜遅くまで絡み合い、共に睡眠に落ちた後も離れることはなかった。



「おはようございます」
【おはよう】

翌朝、顔を合わせた2人はどちらからともなく微笑んだ。
言葉にこそしないものの、互いの顔の色つやが一段と良くなっていることは認識している。

『それでも…』

パルマの心に寂しい気持ちが浮かぶ。

ワーレンバーグ公爵家に戻れば、主人と侍女の関係に戻るのは必然。
昨夜にアラーナが語ったようにベッドに誘われることはないだろう。

パルマの心境に気づいたのか、アラーナは裸のままベッドから立ち上がる。
ゆっくりとパルマを抱きしめて口づけした。

チュツ!

口づけに応えたパルマは、乱れたアラーナの髪に手を入れる。

「支度をしますので、お待ちください」

アラーナも微笑みつつうなずく。
2人はいつもの主人と侍女の顔に戻っていた。
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