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第2章 藩主の務め
第20話 最初の朗報
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「おお、福!どうだ、調子は戻ったか?」
この日、善久は自室に乳母の福を迎えていた。
「おかげさまで落ち着きました」
福がうやうやしく頭を下げる。
ここしばらく体調を崩していたとのことで、福は善久の寝所を訪れることもなかった。
もっとも新たに側室となった久と、娘の恵とが善久の相手を務めているので、善久が寂しくひとり寝をすることはない。
「今日は善久様にお知らせしたきことがございまして」
「ふむ」
善久は福の表情をしみじみと眺める。
「福」
「はい?」
「一段と美しくなったな」
意外な言葉に福が頬を赤らめる。
「善久様、い、いきなり、な、何をおっしゃいますか」
さらに善久が言葉を続ける。
「子ができたか?」
「えっ!」
善久に言い当てられた福は頬を赤らめたままうなずいた。
「やはりなあ」
「お気づきでございましたか?」
善久はしっかりとうなずく。
「何かで読んだのだが、子を身ごもった女性は、より美しくなるそうだ」
「まあ、さようでございますか…」
福は「美しい」の言葉を何度も聞いて、ますます顔を赤くする。
「それにな」
「はい?」
「あれだけ子種をばらまいておったのだ。そろそろ実りがあっても当然だろう」
「それは、その、そうでございますが…」
農民だった善吉が黒峰藩の藩主である善久となって以降、福と交わった回数は優に10回を超えている。
もちろん尻穴に出した10数回分は実りにつながる訳はない。
しかし、それをはるかに超える回数で子種を福の割れ目に流し込んできた。
善久は立ち上がって福の前に座る。
「腹を触ってもよいか?」
「はい」
福が背筋を伸ばすと、善久は福の腹に手を伸ばす。
着物が幾重にもあって、腹のふくらみは感じられないが、その向こうには善久と福との結晶があった。
善久は福の腹をさすりながら「大事にしてくれ」と告げた。
「かしこまりました。それと…」
福が話しを続けた。
次の話は善久には予想外だった。
「この次の江戸行きは控えようと思います」
「何!?」
江戸幕府が諸大名に課している参勤交代。
1年ごとに江戸と所領を行ったり来たりするものだが、もうじき黒峰善久も江戸に向かう時期となる。
「なぜだ?赤子をはらんだままの旅路は無理としても、赤子が生まれてからなら江戸に来てもよかろう」
「ですが、そろそろ長旅そのものがきつうなってまいりましたので」
「うーむ」
「それに生まれた子と黒峰藩でゆったり過ごすのがよいかと思います」
「すると、腹の子は…」
大名の子供であれば、江戸で暮らすのは当たり前。これもまた幕府から命じられている。
福はゆったりうなずいた。
「乳離れできた後は、手ごろな家に引き取ってもらうつもりです。岡岳権兵衛様にも相談に乗っていただきました」
「…そうか」
「久様も恵も、江戸にはご正室様もおります。また子は生まれましょうから」
しばらく善久は考え込んでいたが、「分かった」と応じた。
「福がそう考えたのであれば、そうするがよかろう」
「ありがとうございます」
福は丁寧に頭を下げる。
「ところでな、また寝所には来てくれるのか?」
「えっ、久様や恵がおられるのでは?」
「2人には交互に来てもらっておるが、福の“そそ”が懐かしくてな」
「まあ」
福は恥ずかしそうに顔を隠す。
子ができたこともあり、ここしばらく落ち着くまで交わっていない。
善久の肉棒を思い出して、福の割れ目がじんわりと熱くなってきた。
「まあ、腹に子がおるので無理をする気は毛頭ない」
「はい」
「そうだな、10日後にでも、どうだ?」
来るものは拒まずで、久や恵や福を受け入れてきた善久が日付を決めるのは珍しい。
「10日後でございますか?」
「うむ、子を成した福に余から祝いの品を贈ろう」
「有難きことにございます。かしこまりました。10日後の夜にお伺いいたします」
その後も赤子のことを中心に話が弾む。
去り際に善久は福を軽く抱きしめると強く唇を吸った。
チュバッ
「くれぐれも体を大事にするのだぞ」
「かしこまりました」
福は足元に気を付けつつ、善久の部屋を出て行った。
--------------------------------------------------
次回は、もちろん善久と福と…のムニャムニャです。
この日、善久は自室に乳母の福を迎えていた。
「おかげさまで落ち着きました」
福がうやうやしく頭を下げる。
ここしばらく体調を崩していたとのことで、福は善久の寝所を訪れることもなかった。
もっとも新たに側室となった久と、娘の恵とが善久の相手を務めているので、善久が寂しくひとり寝をすることはない。
「今日は善久様にお知らせしたきことがございまして」
「ふむ」
善久は福の表情をしみじみと眺める。
「福」
「はい?」
「一段と美しくなったな」
意外な言葉に福が頬を赤らめる。
「善久様、い、いきなり、な、何をおっしゃいますか」
さらに善久が言葉を続ける。
「子ができたか?」
「えっ!」
善久に言い当てられた福は頬を赤らめたままうなずいた。
「やはりなあ」
「お気づきでございましたか?」
善久はしっかりとうなずく。
「何かで読んだのだが、子を身ごもった女性は、より美しくなるそうだ」
「まあ、さようでございますか…」
福は「美しい」の言葉を何度も聞いて、ますます顔を赤くする。
「それにな」
「はい?」
「あれだけ子種をばらまいておったのだ。そろそろ実りがあっても当然だろう」
「それは、その、そうでございますが…」
農民だった善吉が黒峰藩の藩主である善久となって以降、福と交わった回数は優に10回を超えている。
もちろん尻穴に出した10数回分は実りにつながる訳はない。
しかし、それをはるかに超える回数で子種を福の割れ目に流し込んできた。
善久は立ち上がって福の前に座る。
「腹を触ってもよいか?」
「はい」
福が背筋を伸ばすと、善久は福の腹に手を伸ばす。
着物が幾重にもあって、腹のふくらみは感じられないが、その向こうには善久と福との結晶があった。
善久は福の腹をさすりながら「大事にしてくれ」と告げた。
「かしこまりました。それと…」
福が話しを続けた。
次の話は善久には予想外だった。
「この次の江戸行きは控えようと思います」
「何!?」
江戸幕府が諸大名に課している参勤交代。
1年ごとに江戸と所領を行ったり来たりするものだが、もうじき黒峰善久も江戸に向かう時期となる。
「なぜだ?赤子をはらんだままの旅路は無理としても、赤子が生まれてからなら江戸に来てもよかろう」
「ですが、そろそろ長旅そのものがきつうなってまいりましたので」
「うーむ」
「それに生まれた子と黒峰藩でゆったり過ごすのがよいかと思います」
「すると、腹の子は…」
大名の子供であれば、江戸で暮らすのは当たり前。これもまた幕府から命じられている。
福はゆったりうなずいた。
「乳離れできた後は、手ごろな家に引き取ってもらうつもりです。岡岳権兵衛様にも相談に乗っていただきました」
「…そうか」
「久様も恵も、江戸にはご正室様もおります。また子は生まれましょうから」
しばらく善久は考え込んでいたが、「分かった」と応じた。
「福がそう考えたのであれば、そうするがよかろう」
「ありがとうございます」
福は丁寧に頭を下げる。
「ところでな、また寝所には来てくれるのか?」
「えっ、久様や恵がおられるのでは?」
「2人には交互に来てもらっておるが、福の“そそ”が懐かしくてな」
「まあ」
福は恥ずかしそうに顔を隠す。
子ができたこともあり、ここしばらく落ち着くまで交わっていない。
善久の肉棒を思い出して、福の割れ目がじんわりと熱くなってきた。
「まあ、腹に子がおるので無理をする気は毛頭ない」
「はい」
「そうだな、10日後にでも、どうだ?」
来るものは拒まずで、久や恵や福を受け入れてきた善久が日付を決めるのは珍しい。
「10日後でございますか?」
「うむ、子を成した福に余から祝いの品を贈ろう」
「有難きことにございます。かしこまりました。10日後の夜にお伺いいたします」
その後も赤子のことを中心に話が弾む。
去り際に善久は福を軽く抱きしめると強く唇を吸った。
チュバッ
「くれぐれも体を大事にするのだぞ」
「かしこまりました」
福は足元に気を付けつつ、善久の部屋を出て行った。
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次回は、もちろん善久と福と…のムニャムニャです。
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