異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第六章 魔物の森の街建設編

ホブゴブリンの集落

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俺が家に戻ると、家では5人集まっておしゃべりと言うか、話し合いをしていたみたい。

「ただいま、会ってきたよ。」

「どうだった、リュウ。」

「うーん、魔物ではないみたいだ。ずっと昔、祖先は魔物だったかもしれないけど、今は別の種族に変化してるみたいだね。多分、この森ができたぐらいから、ずっと住んでるんじゃないかな。」

「魔物から、変化した?どういうことなん?」

「詳しくは解らない。この辺りは、どこかで知識を仕入れないとわからないな。いずれにせよ、敵対しているわけでもないし、寧ろ俺を森の主様とか言って、集落総出で敬うっていうか、住民全員が揃って土下座したのにはびっくりしたよ。」

「リュウにぃにぃ、森の主なの?」

「なんでやねん。」

「主じゃなくて、森の王様だよね、リュウ兄―。」

「いやいや、主でも、王様でもないからな、セシリア、ニーナ。魔物の森の者たちは、魔力の波動みたいなものを感じるみたいだよ。俺が張っている結界と同じ魔力の波動を感じるらしい。」

「あー、それは私も感じるよ、お兄ちゃん。どこにいてもお兄ちゃんのことわかるし。」

「「「「うんうん。」」」」

「そうなの?俺だけ魔力の波動感じないの。でも確かに、マリアと綾とニーナと舞衣とセシリアだったら、目をつぶっていても、どんだけ離れていてもどこにいるか感じれるけどね。5人限定だな俺の場合。」

その後、ちょっとだけ、イチャイチャして、これからの方針を考えた。

「で、これからのことだけど、この森にはこのホブゴブリン族だけじゃなくて、リザードマン族や、ホブオーク族などもいるらしい。そいつらが、俺達と敵対するのかどうかはわからないけど、まずは、見つけて接触するのも手じゃないかなぁって思うけど、どうだろう?」

「ええんとちゃうかな。ホブゴブリンみたいに、向こうからこっちに膝を折ってくれるなら、それはそれで、この森を守る力になるんだろうし。」

「だな、まあ、皆の戦闘力と連携もあげなきゃいけないから、そっちはしばらく、迷宮の下層を探索することで、対応しようか。完全に攻略すると、迷宮が枯れるんだっけ?攻略すると拙いけど、その前までなら、攻略しても影響ないだろうしね。」

ということで、その日、魔物の森で戦闘しなかったので、そのまま迷宮の10Fに飛んで下層を目指して訓練した。しかし、あまりにも雑魚しかいなかったので、あまり練習にならなかったようだ。迷宮内では、魔物のコロニーとかないからね。5人で連携すると、全て瞬殺で、戦略もなにもないって感じ。しばらくは、セシリアの戦闘能力を上げるためってって割り切った方がいいのかもしれない。

その日の夕方、そろそろ夕食の準備でもはじめようかとした時に、なんと、綾が味噌の生成に成功した。味噌自体の召喚が出来なくて、諦めていたんだけど、コメ麹が召喚出来、それと、大豆、塩を使って、生成が出来たのだ。一度出来れば、俺の神の手でいくらでも生成ができる。これは、大きな前進だ。味噌ができるってことは、その上澄みである醤油の生成も可能になったってことだからね。綾、凄―い。
で、その日は、急遽夕飯の予定を変更して、港町に飛び、魚を購入し、魚の味噌焼きと、味噌汁、ご飯(お米の召喚には成功していた)を食べた。俺と、綾、舞衣にとっては懐かしい味、マリア、ニーナ、セシリアには、未知の味だったけど、従者の心得をもつ綾と舞衣にかかれば、一流料亭並みのできだ。心行くまで堪能した。

これ以降、俺達の食卓メニューがさらに豊富になったことは言うまでもない。調味料の開発は、これほどに食事メニューを進化させるんだな。スキルみたいなものだな、調味料って。


この頃、我が家の制服も6種類に増えていた。メイド服、セーラー服、チャイナ服、ナース服、シスター服、ブレザーとチェックスカート(某アイドルユニットみたいな奴)。各人に似合う服は、大体、戦闘用の装備になっている。パッと目、戦闘に出かけるより、街に遊びに行き様な感じだ。ほとんどの物を自分たちで自給自足できるようになっているけど、王都や帝都などの街に出かけるのは、みんな好きなようだ。いろんな刺激を受けるみたい、お菓子作りとか、服のデザインとか、魔道具の開発とかね。
で最近は、朝、日中、お風呂、寝る前と一日4回は、深く交合ってる感じ。亜空間部屋で交合うのは、日中と夜が多くて、他では、全員一斉攻撃を受けることが多い。返り打ちだけど。

そんな話は置いといて、ホブゴブリンと遭遇した次の日から、森の中をなるべく周囲に悟られないように索敵しながら、魔物がコロニーを作って生活していないか、注意深く探って行った。単発の魔物とかには遭遇したけど、魔物語を話す、知恵のあるような魔物とは遭遇してない。俺達は、もう一度、事の真偽を確かめるために、最初に出会った、ホブゴブリンの集落に行ってみた。
転移した俺達が見た物は、数日前から明らかに整備が進んだ、ホブゴブリンの集落だった。
いきなり転移してきた俺達6人に驚いたようだったけど、俺が名前を付けたホブリンが走ってやってきた。

「これはこれは、リュウ様。ようこそいらっしゃいました。こちらの方々はどちらさまでしょうか?」

「彼女達は、俺の妻だ。それよりも、どういうことだ。なんでこんなに集落が変わっている。何があった?」

「全ては、リュウ様の御加護のお陰です。私がネームドモンスターになりましたので、私が率いております、この村の者全員に、リュウ様の御加護が下りまして、知恵と、力を授かりました。現在、リュウ様の加護を受けた者として恥ずかしくない様、集落の整備に努めております。」

なんだと、魔物に名前を与えるだけで、そんな波及効果があるのか?神眷族の力か?しかし眷族にした覚えはないし・・・
並列思考で確認したらなってました。名前を与えることで、眷族にするんだった。そう言えば、最初にこのスキルを取った時に、マリア達の名字のことで確認したんだった・・・
まあ。眷族に限りがある訳ではないし、俺から何かが取られる訳でもないし、そのまま放っておくか。俺が名前をつけたこのホブリンが、一次眷族で、ホブリンの下についていたやつらが、二次眷族って扱いなんだろうな。それで、余計に俺に絶対の忠誠を使っているのか。集落の奴らをみると、外見とかも随分変わってるんだよな。男は男らしく、女は女らしくって感じで、服装とかもまともになってるし。放っておいたら、そのまま進化するのか?

「ここには、魔物は結構現れるのか?」

「いえ、この辺りは、元々森の主さまの力の波動を強く受けている場所ですので、強い魔物は恐れて近づきません。我らの様に、力なき者には、森の主様の本気の力の波動で簡単に命を落とすでしょうが、元より命を捧げておりますので、この地に住まわせて頂いております。それでも、時折、我らを食らうために、魔物が来ますので、戦わねばなりません。」

「まあ、これも何かの縁だ、あの柵ぐらいの範囲でいいのか?この集落の囲いは?」

そう言って、サクッと、柵のある場所に、3メートルぐらいの壁と、丈夫な扉の付いた門を作ってやった。後、20本ぐらいの鋼鉄剣を出してやった。

「このくらいあれば、足りるだろう?魔物もあの壁は越えてこないから、安心して集落を作ってくれ。」

「な、なんと。このような御力を我らの為に。」

俺達の前に、集落住人一同、平服状態。

「まあ、そんなに大したことはないから。それより、ホブリン、お前の言っていた魔物の森に住む他の種族って言うのが探せないんだけど、どこに住んでるかわかるか?」

「はっ、残念ながら、我らが知る森は狭く、私も、話でしか聞いたことがありません。ただ、リザードマン族は、ここより西の方角に進んだところにある沼地を通る時に、そのテリトリーに掛りそうになり、進めな方と聞いております。詳しい場所までは解りません。」

「ここから西の沼地か。いや参考になった。」

「邪魔したな。また来る。」

そう言って、マリア達と共に一旦森の中の家に戻った。

「リュウ、なんか凄かったね。村って言ってもいいぐらいだよ。」

「子供もいたねー、リュウ兄―。」

「あの変わり様は何?変わりすぎなんちゃう?」

「うーん、まあ、多分あれは、俺の能力っぽい。俺が、あそこの族長みたいな奴に名前をつけたから、一族全部、俺の支配下になった感じ。俺の魔力なのか、能力から出ているはどうなのか知らないけど、それの影響だな、あれは。」

「じゃあ、あの、ホブゴブリン、お兄ちゃんの家来みたいになってるってこと?」

「多分ね。それで、取り敢えずは、守ってやるかって思って、壁作ってやった。眷族を廃棄するのも簡単にできそうだし、当面、あのまま様子をみようかなって思ってるけど、どお?」

「リュウにぃにぃ、いいと思うよ。魔族の血が入ってる私も助けてくれたんだもん。ずっと昔に魔族だったあの種族の人たちも助けてあげて。」

セシリアの心の棘に、感じる何かがあるのかもしれないな。確かに、俺にとっては、元魔族だろうと関係ないけどね。

「取り敢えずは、明日は西の方に向かってみよう。リザードマン族って言うのにも会ってみたくなったし。今日は、この後どうする?迷宮に行く?それとも、この前ちゃんと観光出来なかったから、王都に行く?」

「ちょっと、戦い足りないから、迷宮に行ってみたい。」

「うちもちょっとだけ、スカッとしたいかな。その後、王都を周ってみたい。」

「じゃあ、そうしようか。1時間ぐらい迷宮に行って、今夜は王都で何かおいしいものでも食べようか?」

「うーん、ご飯は家で食べた方がおいしいかなぁ。」

「「「「「だよねー。」」」」

もう俺達って、ほとんどお金要らないよねー。最近使ったのっていつだろう?
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