異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第七章 魔大陸編

魔大陸で魔族討伐

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翌朝、いろんな引き継ぎをしてから魔大陸に飛んだ。ガルボ達は最後までどこへ探索に行くのかとか、自分達も同行したいとか言ってたけど夫婦水入らずの探索だからってことで納得してもらった。

「さて、取り敢えずはマリア達だけで戦ってみる?魔大陸に来ることを決めたから新しい能力がついてる筈だから確認してみて。」

実は昨夜交合っている時に、5人に「魔眼」スキルを付与しておいた。どこまで見えるのか若干の不安はあったけど、能力値やレベル、称号なんかも見えない筈だから俺の実際の能力がばれることはないと思う、多分。一応は偽装表示かけてるし。

「本当だ。これって自己鑑定スキルじゃないよね。他の人が見えるってことは。」

「そうだよ、マリア。まあ俺の新しい魔法と思ってくれていいかな。魔眼スキルって言って、こっちの魔大陸の魔族の中に持ってるやつがいたからね、真似してみた。」

「すごーい、お兄ちゃん。相手のスキルとかもわかるね。HPって言うのが生命力でMPって言うのが魔法力なんだよね。」

「そうや、うちがもっていた自己鑑定スキルの上位版って感じかな。見える項目が多い。こんなに持ってたんやな。」

「確認だけど、どんな風に見えてるか教えてくれ、舞衣。」

「えっとな、こんな感じや。」


名前 リュウ・ハマダ
種族 人族 LV.55
年齢 18
性別 男
職業 自由人
HP 400000/400000
MP 800000/800000
スキル 魔法創造、物質生成、眷族、魔眼、転移、絶対防御、聖精霊魔法、氷精霊魔法、火精霊魔法、水精霊魔法、風精霊魔法、雷精霊魔法、土精霊魔法、闇精霊魔法、空間魔法、奇跡

「こうして比べてみると、リュウくんって凄い飛びぬけてんねんなー。LV自体はうちらの方が高いけど、HPとかMPとかがダンチやな。スキルは16個までしか見えんようやな。うちも土魔法を持ってるはずやけどそれから先が見えない感じや。」

「なるほどな。まあスキルを16個も持ってるのは俺たちぐらいだろうしな。」

「このスキルのお陰で相手の能力とかがある程度把握できるから、事前に作戦を立てやすいよね。」

「ほやな、初対戦の相手にも大丈夫そうや。」

「よし、じゃあ30ぐらいの集団がいるから肩慣らしに戦ってみようか。」

最初に現れたのは、紫の皮膚に斑模様の黒い斑点を持ち頭から小さな2本の角を持つカウフルという下級魔族をリーダーとする一団だ。火魔法と闇魔法を使いうけどどちらかと言えば物理攻撃メインの魔族みたいだ。

「周囲1キロの範囲には他の魔族はいないみたいやし、一気に叩いても大丈夫そうやね。リアちゃんとニナちゃんが範囲攻撃で追い込みながらマリアんと綾っちが個別で倒していくって感じでいこうか。うちは撃ち漏らしを狩っていくわ。」

「「「「了解。」」」」

相手との戦力差がはっきりと解っているから迷いがないな。
魔族の一団は急襲され何の反撃も出来ずに殲滅された。

「死体の回収は俺がやるよ。自動で仕分けが出来るから防具とかの剥ぎ取りもしなくていいし。アイテムボックスから出てきた物品だけ共有スペースに回収していって。」

「「「「「わかったー。」」」」」

武器は魔法のエンチャントが掛っているけど大したものじゃないな。物品も目ぼしい物はなさそうだけど、残しておくメリットはないしね。魔石は能力値を急襲してないからそのまま残しておくか。

「よし、じゃあ、どんどん行こうか。あっちに別の集団がいるから転移していこう。俺に掴って。」

神覚でずっと先のやつらの動きも確認してるから、離れている小集団を各個撃破で進んで行こうかな。そのうちに異変に気付いて一ヶ所にまとまるだろうからそこを一気に叩くかな。一通りの魔族と戦ったらハーレム要員を全員つれてこれるかもな。

その後、相手に魔法を撃たせた後反撃したり、遠距離攻撃だけで戦ったりして着実に経験値を積んでいった。

「やっぱ凄いな。迷宮ではなかなかレベルが上がらへんかったけど、こっちだとレベルアップするようや。」

「お兄ちゃん、カリー達も連れてきて訓練してもいい?」

「そうだな。俺もこんなにスムーズに殲滅出来るとは思わなかったよ。明日は全員で来てみようか。」

「さっきの魔法の威力ぐらいなら、今皆に装備させているメイド服で十分防御できるみたい。私なんかノーダメージだったし。」

「そやねん。うちも魔眼スキルでこまめにチェックしてるけど、マリアん達のHP全然減ってないんよ。」

「リュウ兄、ニーナ達って無敵?」

「まあ、普通のやつ相手ならニーナ達に傷どことかダメージを与えることはできないと思うよ。俺の能力で皆を防御してるしね。」

「油断したらあかんけど、このレベルなら問題はない感じやな。でもこの上に上級魔族、そして魔王と呼ばれてるやつがいるみたいやし、そいつらと戦うための訓練と思って頑張ろう。」

「舞衣の言うとおりだな。どんなに強い奴でも、一瞬の油断や、判断ミスで本来負けるはずのないやつに負けることもあるからな。頑張ろうな。取り敢えず、いろいろなタイプのやつを倒して、出来れば、上位魔族ってやつの力を見定めてから、カリー達もこっちで訓練するかどうかきめるか。」

「「「「「うん。」」」」」

その後、ピンポイントで魔族の集団を見つけては撃破し、目的の蛮族の砦と思われる場所を見つけて、今日の探索兼訓練は終わった。

「久々に訓練で来たーって感じがする。やっぱり迷宮の魔物とは全然違うわね。」

「そだね。戦いの駆け引きがあるから、リュウが言うように、一瞬の判断とか油断が命取りになりうると思う。」

「その通りや。うちも何度か闇魔法仕掛けられたみたいやし、普通の人なら何らかの魔法攻撃受けてたかもしれんな。」

「取り敢えず、一旦戻ろうか。風呂にでも入りながら。」



「リュウ、戻れない。」

俺達が別々に転移しようとした瞬間、マリアが叫んだ。

「他の皆は?」

「「「「できない。」」」」
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