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<後編>
第58話 反撃7 宝探し(上)
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凝ってるなー。妖精を模して作られたものが、庭のあらゆるところに置かれていた。なんて芸が細かいのかしら。小さな人型をしていて、透き通ったような羽がパタパタ動いている。なんの素材を使っているんだろう? 魔術で動かしているのかな? 花垣に顔を近づけてもっとよく見ようとしている背中に声がかかる。
「クリスタラーお嬢様も参加されますのね」
「……ええ」
舌打ちをしそうになった。振り返ればクジネ令嬢だ。ピンク色のスッキリしたドレスでその動きやすさを意識しているところはこのイベントを楽しみにしているのだろう。
ちなみにわたしはテオドール様からのドレスだ。銀のマーメイド型のドレスでポイントに紅が施されている。身体にフィットしたタイプのものだが締めつけはそれほどでもなく、思ったより歩きにくくもなかった。シルバーの靴が一番幅広だったので、活動するのには向いてはいないが今日のドレスに決めたのだ。今日はいっぱい歩くだろうから。
お化粧は白のハイライトがはいっている。白を顔に置くのに、顔が明るく見えるんだね。ドレスは銀色というより白く見える。白い服の時は顔色はワントーン下げてハイライトを作るといいとかなんとかいっていたが、わたしの場合、光をいれる感じがいいだろうと、白を顔にも使ったみたいだ。いつもいっぱい考えて素敵な装いにしてくれているのにヴェールをするから申し訳ない。
「もう、婚約者はお決めになりましたの?」
こそっと尋ねられる。
決めてたら複数の男性と一緒にいないだろうよと言いたいのを抑え
「……まだです」
と答えた。
今日は宝探しイベントDAYだ。お城の庭にお宝が隠されている。ヒントを辿ってオリエンテーリングをしながらお宝ゲットを目指す、仲良しお助けイベントである。
フレディ様にモノ令嬢を誘わなくていいのか聞いたのだが、嫉妬と受け取られたようで、失敗した。
殿下たちは、クジネ令嬢と接触して、苦手を探ったらしい。そして彼女はラモン様タイプが苦手なことを見抜き、昨日、見事、教本を見せてもらう言質をとったそうだ。
チームプレーで殿下たちが取り巻きを引き離し、ラモン様がひたすら甘い言葉で誘導したらしい。そして術でその後の令嬢の行く場所をマーキングした。彼女がいないすきにその行った場所を洗っていくので、それに向かったテオドール様とタデウス様は今日はいない。テオドール様のドレスなのに着ているところを見せられなかった。
視線が痛い。クジネ令嬢を攻撃したわけでもないのに、取り巻きたちから睨まれている。ふと殿下の影に隠れると、気づかれたようで
「何かな?」
と殿下が取り巻きたちに尋ねる。
「いえ、なんでもありません」
と彼らは視線を外した。
「フィッシャー様と、ボウマー様と、リングマン様は外れましたの?」
令嬢が寄ってきて囁かれる。すっごく気になっているようだ。
「今日の宝探しには参加されないようですわ」
「お嬢様は昨日はどちらにいらっしゃいましたの?」
「昨日ですか? あら、わたしをお探しくださったんですか?」
「いえ、よくない噂を耳にしたので」
「よくない噂、ですか?」
「また新たな男性を毒牙にかけてるって」
たとえそう噂が流れていても、本人にそのまま伝えるのはナシだろう。毒牙にかけるって、……そういうのは妖艶な女性じゃないと難しいと思うよ。
っていうか、噂早すぎ! 昨日の今日なのに。
「助けていただいた方にお礼をしたところ、さらにお礼をいただいてしまって。その縁で食事をご一緒させていただきましたの」
「まあ、そうでしたの!」
なんの確認なんだろう。令嬢は胸の前でパチンと手を合わせた。
「お嬢様、競争しません?」
「競争、ですか?」
「ええ。どちらが先に宝を手に入れられるか。負けたら、勝った方のいうことを聞くんです!」
さもいいことを思いついたというように、輝かしい笑顔だ。
取り巻きたちは、そんな令嬢を心底可愛いと思っているようにみつめている。
「遠慮しますわ」
取り巻きたちにすごい形相で睨まれた。
「なんでですの? お嬢様は私がお嫌いですのね」
わたしは笑った。
令嬢の顔が赤らんだ。
取り巻きのひとりがわたしに威嚇しようと近づいて、マテュー様に視線だけで止められる。
「何がおかしいんですの?」
「競争しないというだけで嫌いだからだと思われたのがおかしかったのです」
彼女の顔が沸騰しそうなくらいに赤い。
仕事先にはお子様がいらっしゃることが多々ある。派遣メイドを雇う家柄は中流階級で貧困の場合が多く、子供たちは暇を持て余している。そして大人に構ってもらいたくてしょうがないのだ。元々お屋敷に仕える使用人には遊んでもらえないのはわかっているので、大人の目に入らないところで派遣には絡んでくる。それをあしらってきたわたしだ。駄々っ子な子供の扱いは慣れている。
「競争が嫌ですの?」
まだ絡んでくるか。
「丈夫ではありませんので、どこで棄権するかわかりませんから」
「では、僕と競争しますか?」
ラモン様がわたしの隣に並んだ。
わたしは口元に手をやった。
クジネ令嬢、本当にラモン様苦手なんだな。顔をしかめまいとしているけれど、丸わかりだ。
意地悪く、ちょっといい気味だと思う。
「私はクリスタラーお嬢様と遊びたいんですの。あなたとではありません」
「そのお嬢様はあなたと遊びたくないのですよ」
ラモン様、それ、さっきわたしが言ったことと相反するから。
「クリスタラーお嬢様! やっぱりわたしのことお嫌いですのね」
瞳がうるうるしている。
「ラモン様はあなたの反応が可愛らしくて冗談を言っているだけですわ」
そう言ってラモン様を睨んでおく。ヴェールで見えないだろうけれど。
「ラモン、いくら反応が愛らしいからってからかいすぎると令嬢に嫌われるぞ」
殿下が助け舟を出してくれた。
「失礼しました、クジネ令嬢。あなたが僕の言葉に一喜一憂するのが愛らしかったので、つい」
令嬢はふんと顔を背けた。
「不愉快ですわ。お嬢様、お先に失礼しますわね。宝が見つけられるよう祈っておりますわ」
取り巻きを連れて歩いていく。
「何をしたかったのかしら?」
「さぁ?」
「なぜ、誘いに乗ってあげなかったのですか?」
マテュー様に尋ねられる。さて、なんて答えるべきかと思ったが、素直な思いを口にすることにする。
「競争などではなく、皆様との時間を大切にしたいのです」
もう残りの日数も少なくなっている。皆様、本当にいい方たちだ。賭けが終われば、それぞれの生活に戻ってわたしの道が皆様と交わることは決してない。だからね、今更だけど、大切にしたいと思う。全部全部、わたしの中でとっておくんだ。
ま、あちらの思惑にのりたくないからというのもある。できる限り、彼女の思う通りには動きたくない。
「あ、受付はあちらのようです」
マテュー様が声をあげた。
ゾロゾロと歩き出す。
「ハイン様は、クジネ令嬢がお気に入りなんですか?」
後ろでフレディ様が訝しむように尋ねている。
「子猫ちゃんたちはみんな気にいっているよ」
ラモン様がいうと、納得してしまいそうになるから不思議だ。
「では、ファニー様のことはどれくらい気に入っているんです?」
「それを君に言う必要ある?」
ラモン様の声音が少し低い。
「もし、ファニー様を他の子猫と同じように思っているなら、ハイン様は交際を申し込んでいるファニー様に対して不誠実です」
フレディ様は身分の上の方にどうして突っかかっていくの?
わたしが振り返ろうとすると、殿下に手を持って止められた。
「君、いい度胸だね。気に入ったよ、子猫ちゃん」
「こ、子猫? ハイン様、僕は男です」
「見ればわかるよ」
殿下を見上げれば頷かれる。
そっか、ラモン様も身分をかさに怒るような方ではないね。
ラモン様はフレディ様のことも本当に気にいったようで、それからも盛んに絡んでいって、フレディ様が少し気の毒だった。
マテュー様が代表で受付を済ませてくれた。
一つ目のヒント。
『日の出づる音を聞け』
白い用紙にはそう書かれていた。
「皆様は宝探しに参加されるのは初めてですか?」
聞いたところ、初めてはわたしだけだった。
「去年の宝は何だったのかお聞きしても?」
「先に言ってしまっていいのかい?」
わたしは頷いた。
「銀の聖杯だ」
「毎年同じ物ですか?」
殿下たちは頷いた。
やっぱり、そうか。
受付から少し離れたところで、ヒントに対してみんな意見を言い合っているようだ。
「何かわかったのかい?」
「この宝探しの意味です」
「宝探しの意味?」
「はい、宝を探す時間を大切にする遊びですね」
「探す時間を?」
お宝は銀製品だからもちろん値は張る。でも普通の貴族だったら、そこまで高価に感じるものでもないだろう。宝探しに参加するのは主に若者。近い将来この国を背負ってたつ若い貴族たち。国が主催する大掛かりな遊びだ、意味がある。宝自体はそう凄いものであるわけではない。だとしたら、それまでの過程を大事にしろと言っているのだろう。考えて行動する。ひとりでかもしれないけれど、多くは誰かと組んでいる。ひとりでも考えればいい案は浮かぶかもしれない、でもまた違う考えが合わさればもっと未来は開ける。きっとこの宝探しが終わった時、それを誰もが感じるのではないだろうか。だとしたら競争なんかして勝ち負けにだけ気を取られていたらもったいないよね。
「日の出づる音……」
文字通りだと太陽の出る音ってことだけど。
「朝の鐘」
フレディ様の呟きに納得する。
「それだ。では、鐘のところに参りましょうか」
「それでは、解いたものがファニー嬢をエスコートできるというのはどうでしょう?」
ラモン様の提案に頷かれて、最初はフレディ様にエスコートしてもらうことになった。
耳をそばだてると、グループごとにヒントは違っているみたいだった。
「クリスタラーお嬢様も参加されますのね」
「……ええ」
舌打ちをしそうになった。振り返ればクジネ令嬢だ。ピンク色のスッキリしたドレスでその動きやすさを意識しているところはこのイベントを楽しみにしているのだろう。
ちなみにわたしはテオドール様からのドレスだ。銀のマーメイド型のドレスでポイントに紅が施されている。身体にフィットしたタイプのものだが締めつけはそれほどでもなく、思ったより歩きにくくもなかった。シルバーの靴が一番幅広だったので、活動するのには向いてはいないが今日のドレスに決めたのだ。今日はいっぱい歩くだろうから。
お化粧は白のハイライトがはいっている。白を顔に置くのに、顔が明るく見えるんだね。ドレスは銀色というより白く見える。白い服の時は顔色はワントーン下げてハイライトを作るといいとかなんとかいっていたが、わたしの場合、光をいれる感じがいいだろうと、白を顔にも使ったみたいだ。いつもいっぱい考えて素敵な装いにしてくれているのにヴェールをするから申し訳ない。
「もう、婚約者はお決めになりましたの?」
こそっと尋ねられる。
決めてたら複数の男性と一緒にいないだろうよと言いたいのを抑え
「……まだです」
と答えた。
今日は宝探しイベントDAYだ。お城の庭にお宝が隠されている。ヒントを辿ってオリエンテーリングをしながらお宝ゲットを目指す、仲良しお助けイベントである。
フレディ様にモノ令嬢を誘わなくていいのか聞いたのだが、嫉妬と受け取られたようで、失敗した。
殿下たちは、クジネ令嬢と接触して、苦手を探ったらしい。そして彼女はラモン様タイプが苦手なことを見抜き、昨日、見事、教本を見せてもらう言質をとったそうだ。
チームプレーで殿下たちが取り巻きを引き離し、ラモン様がひたすら甘い言葉で誘導したらしい。そして術でその後の令嬢の行く場所をマーキングした。彼女がいないすきにその行った場所を洗っていくので、それに向かったテオドール様とタデウス様は今日はいない。テオドール様のドレスなのに着ているところを見せられなかった。
視線が痛い。クジネ令嬢を攻撃したわけでもないのに、取り巻きたちから睨まれている。ふと殿下の影に隠れると、気づかれたようで
「何かな?」
と殿下が取り巻きたちに尋ねる。
「いえ、なんでもありません」
と彼らは視線を外した。
「フィッシャー様と、ボウマー様と、リングマン様は外れましたの?」
令嬢が寄ってきて囁かれる。すっごく気になっているようだ。
「今日の宝探しには参加されないようですわ」
「お嬢様は昨日はどちらにいらっしゃいましたの?」
「昨日ですか? あら、わたしをお探しくださったんですか?」
「いえ、よくない噂を耳にしたので」
「よくない噂、ですか?」
「また新たな男性を毒牙にかけてるって」
たとえそう噂が流れていても、本人にそのまま伝えるのはナシだろう。毒牙にかけるって、……そういうのは妖艶な女性じゃないと難しいと思うよ。
っていうか、噂早すぎ! 昨日の今日なのに。
「助けていただいた方にお礼をしたところ、さらにお礼をいただいてしまって。その縁で食事をご一緒させていただきましたの」
「まあ、そうでしたの!」
なんの確認なんだろう。令嬢は胸の前でパチンと手を合わせた。
「お嬢様、競争しません?」
「競争、ですか?」
「ええ。どちらが先に宝を手に入れられるか。負けたら、勝った方のいうことを聞くんです!」
さもいいことを思いついたというように、輝かしい笑顔だ。
取り巻きたちは、そんな令嬢を心底可愛いと思っているようにみつめている。
「遠慮しますわ」
取り巻きたちにすごい形相で睨まれた。
「なんでですの? お嬢様は私がお嫌いですのね」
わたしは笑った。
令嬢の顔が赤らんだ。
取り巻きのひとりがわたしに威嚇しようと近づいて、マテュー様に視線だけで止められる。
「何がおかしいんですの?」
「競争しないというだけで嫌いだからだと思われたのがおかしかったのです」
彼女の顔が沸騰しそうなくらいに赤い。
仕事先にはお子様がいらっしゃることが多々ある。派遣メイドを雇う家柄は中流階級で貧困の場合が多く、子供たちは暇を持て余している。そして大人に構ってもらいたくてしょうがないのだ。元々お屋敷に仕える使用人には遊んでもらえないのはわかっているので、大人の目に入らないところで派遣には絡んでくる。それをあしらってきたわたしだ。駄々っ子な子供の扱いは慣れている。
「競争が嫌ですの?」
まだ絡んでくるか。
「丈夫ではありませんので、どこで棄権するかわかりませんから」
「では、僕と競争しますか?」
ラモン様がわたしの隣に並んだ。
わたしは口元に手をやった。
クジネ令嬢、本当にラモン様苦手なんだな。顔をしかめまいとしているけれど、丸わかりだ。
意地悪く、ちょっといい気味だと思う。
「私はクリスタラーお嬢様と遊びたいんですの。あなたとではありません」
「そのお嬢様はあなたと遊びたくないのですよ」
ラモン様、それ、さっきわたしが言ったことと相反するから。
「クリスタラーお嬢様! やっぱりわたしのことお嫌いですのね」
瞳がうるうるしている。
「ラモン様はあなたの反応が可愛らしくて冗談を言っているだけですわ」
そう言ってラモン様を睨んでおく。ヴェールで見えないだろうけれど。
「ラモン、いくら反応が愛らしいからってからかいすぎると令嬢に嫌われるぞ」
殿下が助け舟を出してくれた。
「失礼しました、クジネ令嬢。あなたが僕の言葉に一喜一憂するのが愛らしかったので、つい」
令嬢はふんと顔を背けた。
「不愉快ですわ。お嬢様、お先に失礼しますわね。宝が見つけられるよう祈っておりますわ」
取り巻きを連れて歩いていく。
「何をしたかったのかしら?」
「さぁ?」
「なぜ、誘いに乗ってあげなかったのですか?」
マテュー様に尋ねられる。さて、なんて答えるべきかと思ったが、素直な思いを口にすることにする。
「競争などではなく、皆様との時間を大切にしたいのです」
もう残りの日数も少なくなっている。皆様、本当にいい方たちだ。賭けが終われば、それぞれの生活に戻ってわたしの道が皆様と交わることは決してない。だからね、今更だけど、大切にしたいと思う。全部全部、わたしの中でとっておくんだ。
ま、あちらの思惑にのりたくないからというのもある。できる限り、彼女の思う通りには動きたくない。
「あ、受付はあちらのようです」
マテュー様が声をあげた。
ゾロゾロと歩き出す。
「ハイン様は、クジネ令嬢がお気に入りなんですか?」
後ろでフレディ様が訝しむように尋ねている。
「子猫ちゃんたちはみんな気にいっているよ」
ラモン様がいうと、納得してしまいそうになるから不思議だ。
「では、ファニー様のことはどれくらい気に入っているんです?」
「それを君に言う必要ある?」
ラモン様の声音が少し低い。
「もし、ファニー様を他の子猫と同じように思っているなら、ハイン様は交際を申し込んでいるファニー様に対して不誠実です」
フレディ様は身分の上の方にどうして突っかかっていくの?
わたしが振り返ろうとすると、殿下に手を持って止められた。
「君、いい度胸だね。気に入ったよ、子猫ちゃん」
「こ、子猫? ハイン様、僕は男です」
「見ればわかるよ」
殿下を見上げれば頷かれる。
そっか、ラモン様も身分をかさに怒るような方ではないね。
ラモン様はフレディ様のことも本当に気にいったようで、それからも盛んに絡んでいって、フレディ様が少し気の毒だった。
マテュー様が代表で受付を済ませてくれた。
一つ目のヒント。
『日の出づる音を聞け』
白い用紙にはそう書かれていた。
「皆様は宝探しに参加されるのは初めてですか?」
聞いたところ、初めてはわたしだけだった。
「去年の宝は何だったのかお聞きしても?」
「先に言ってしまっていいのかい?」
わたしは頷いた。
「銀の聖杯だ」
「毎年同じ物ですか?」
殿下たちは頷いた。
やっぱり、そうか。
受付から少し離れたところで、ヒントに対してみんな意見を言い合っているようだ。
「何かわかったのかい?」
「この宝探しの意味です」
「宝探しの意味?」
「はい、宝を探す時間を大切にする遊びですね」
「探す時間を?」
お宝は銀製品だからもちろん値は張る。でも普通の貴族だったら、そこまで高価に感じるものでもないだろう。宝探しに参加するのは主に若者。近い将来この国を背負ってたつ若い貴族たち。国が主催する大掛かりな遊びだ、意味がある。宝自体はそう凄いものであるわけではない。だとしたら、それまでの過程を大事にしろと言っているのだろう。考えて行動する。ひとりでかもしれないけれど、多くは誰かと組んでいる。ひとりでも考えればいい案は浮かぶかもしれない、でもまた違う考えが合わさればもっと未来は開ける。きっとこの宝探しが終わった時、それを誰もが感じるのではないだろうか。だとしたら競争なんかして勝ち負けにだけ気を取られていたらもったいないよね。
「日の出づる音……」
文字通りだと太陽の出る音ってことだけど。
「朝の鐘」
フレディ様の呟きに納得する。
「それだ。では、鐘のところに参りましょうか」
「それでは、解いたものがファニー嬢をエスコートできるというのはどうでしょう?」
ラモン様の提案に頷かれて、最初はフレディ様にエスコートしてもらうことになった。
耳をそばだてると、グループごとにヒントは違っているみたいだった。
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