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プロローグ
ラッキーの事情
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-side エドワード-
「んーー!美味しい!」
「ああ、やっぱりトロール王国の飯は最高だな!」
俺はサラッと飯屋の情報を書き⭐︎5と書く。王宮の飯でも中々⭐︎5は出ない。やるな、この店。
流石、貴族令嬢の御用達のお店だ。本当に美味しい。
ダンジョン産の食材を持っていけば、食材や素材を買い取るのと同時にお任せで料理を作ってくれる冒険者ギルドと提携を結んでいるお店である。冒険者ギルドの福利厚生に入っているので、ここの飯代はただ。
こんな美味しい飯がタダで食えるのは、冒険者のとてもいいところだろう。もちろん、命の危険など相応のリスクは付きまとうが。
「うむ、うむ、こんな美味しい飯は久しぶりだのう」
ラッキーも満足そうにご飯を食べている。
ラッキーーーことフェンリルは、この世界で最強である。
俺は普段レビューをつけているが、レジェンドすぎて間違いなく圏外。⭐︎99くらいあるんじゃないか?
というくらい、生き物としての格が違う。
「それでラッキー。さっきはなぜ呪われていたんだ?」
「それがな。我も曖昧なのだが、我が子供を産んでいる最中に何者かが我の棲家を荒らしたんだ。犯人は葬ったし、子供も取り返したのだが、その最後の際に自分の命と引き換えに我に強力な呪いをかけられてだな」
「ほーん」
フェンリルの棲家を荒らすなど、ずいぶん考えなしな行動をする奴もいたものだ。
よほどの命知らずか、狂人とみた。
「まさか、主人があれほど強い呪いを解けるとは思わなかった。感謝する」
「礼には及ばないよ。別にテキトーにパパッとやったらできただけだし」
「とことん規格外ね。あなた」
浄化の魔法ってそんな難しくないと思うんだけどなー。教会の人とかは、祈り深くなきゃ使えないとか言ってるけど、ロジックさえしっかりしていれば、祈り気合いはあんまり関係ない。
『確かに紛れもない事実だしそうなのだがな主人……間違ってもそれを信心深い人に言わないように』
「それはそう。俺もそこまでノンデリじゃないからね」
「若干ノンデリなのは認めるのね」
まあ、王族だからね。庶民より苦闘もしていない分、他人の感情を読むとか言う訓練は人より経験不足だ。
「普通はそう言うのって自然にわかるものなんだけどなー」
『主人はサイコパスなのだな』
「まあ、貴族にサイコパスって多いって聞くわよね」
「オネーサンも貴族でしょう?」
「あたしは心ある貴族よ」
「まるで俺が心無いみたいに……ひどいなー」
俺にだって旅芸人の話を楽しんだり、花を愛でたり、かっこいいなと思ったオモチャに心を惹かれたりすることはある。
「それはそれとして、この後どうするの?冒険者ギルドには報告に行かなきゃいけないでしょ?」
「そうだね、一旦冒険者ギルドに言って従魔登録しなければいけないね。うーん、俺の出自とか色々聞かれて面倒極まりないことになりそうだけど、まあなんとかなったらいいなー」
「絶対無理よ。あーあ、絶対それあたしも巻き込まれるやつで憂鬱よ」
『お主ら。両方とも訳ありかのう。もっとまともに行きた方が良いぞ』
「「ごもっともです」」
フェンリルのラッキーにど正論で叱られてしまった。
仕方ない。やんちゃはしばらく控えめにしておくか。
そんなことを思いながら、冒険者ギルドへと向かうのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んーー!美味しい!」
「ああ、やっぱりトロール王国の飯は最高だな!」
俺はサラッと飯屋の情報を書き⭐︎5と書く。王宮の飯でも中々⭐︎5は出ない。やるな、この店。
流石、貴族令嬢の御用達のお店だ。本当に美味しい。
ダンジョン産の食材を持っていけば、食材や素材を買い取るのと同時にお任せで料理を作ってくれる冒険者ギルドと提携を結んでいるお店である。冒険者ギルドの福利厚生に入っているので、ここの飯代はただ。
こんな美味しい飯がタダで食えるのは、冒険者のとてもいいところだろう。もちろん、命の危険など相応のリスクは付きまとうが。
「うむ、うむ、こんな美味しい飯は久しぶりだのう」
ラッキーも満足そうにご飯を食べている。
ラッキーーーことフェンリルは、この世界で最強である。
俺は普段レビューをつけているが、レジェンドすぎて間違いなく圏外。⭐︎99くらいあるんじゃないか?
というくらい、生き物としての格が違う。
「それでラッキー。さっきはなぜ呪われていたんだ?」
「それがな。我も曖昧なのだが、我が子供を産んでいる最中に何者かが我の棲家を荒らしたんだ。犯人は葬ったし、子供も取り返したのだが、その最後の際に自分の命と引き換えに我に強力な呪いをかけられてだな」
「ほーん」
フェンリルの棲家を荒らすなど、ずいぶん考えなしな行動をする奴もいたものだ。
よほどの命知らずか、狂人とみた。
「まさか、主人があれほど強い呪いを解けるとは思わなかった。感謝する」
「礼には及ばないよ。別にテキトーにパパッとやったらできただけだし」
「とことん規格外ね。あなた」
浄化の魔法ってそんな難しくないと思うんだけどなー。教会の人とかは、祈り深くなきゃ使えないとか言ってるけど、ロジックさえしっかりしていれば、祈り気合いはあんまり関係ない。
『確かに紛れもない事実だしそうなのだがな主人……間違ってもそれを信心深い人に言わないように』
「それはそう。俺もそこまでノンデリじゃないからね」
「若干ノンデリなのは認めるのね」
まあ、王族だからね。庶民より苦闘もしていない分、他人の感情を読むとか言う訓練は人より経験不足だ。
「普通はそう言うのって自然にわかるものなんだけどなー」
『主人はサイコパスなのだな』
「まあ、貴族にサイコパスって多いって聞くわよね」
「オネーサンも貴族でしょう?」
「あたしは心ある貴族よ」
「まるで俺が心無いみたいに……ひどいなー」
俺にだって旅芸人の話を楽しんだり、花を愛でたり、かっこいいなと思ったオモチャに心を惹かれたりすることはある。
「それはそれとして、この後どうするの?冒険者ギルドには報告に行かなきゃいけないでしょ?」
「そうだね、一旦冒険者ギルドに言って従魔登録しなければいけないね。うーん、俺の出自とか色々聞かれて面倒極まりないことになりそうだけど、まあなんとかなったらいいなー」
「絶対無理よ。あーあ、絶対それあたしも巻き込まれるやつで憂鬱よ」
『お主ら。両方とも訳ありかのう。もっとまともに行きた方が良いぞ』
「「ごもっともです」」
フェンリルのラッキーにど正論で叱られてしまった。
仕方ない。やんちゃはしばらく控えめにしておくか。
そんなことを思いながら、冒険者ギルドへと向かうのだった。
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