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プロローグ
フェンリルさん
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-side エドワード-
「ここか」
ボス部屋の前に到着。ベッキーを放置し、俺より強いであろう奴に会いにきた。
まあ、相手の魔物は間違いなくSランクだろう。下手したら人語を流暢に喋っていたもおかしくないレベルが多分この先にいる。
相手は苦しそうに寝ている。子供を産んでいる最中か、誰かに操られているか、はたまた……いや、理由はなんだっていいだろう。目の前にいる敵を淡々と倒すのが今の俺の役目だ。
「この歳でこのレベルの魔物と戦うのは早いかもしれないけれど、どっちにしろ、ここで俺が戦わなかったら他の人に膨大な被害が出るかもしれないからねー、下手したら国が滅ぶ。だから、ここで俺が体を張るのは仕方ないよねー」
うんうんと頷く。決して、ただ単に強い魔物と戦いたいというわけではない。
他国の王族とはいえ、平穏に生活している民を守りたいと思ってからの行動だ。
そういうことにしておこう。
--WAOOOOOOOON!
でかい狼。美しい銀色の毛がみに、宝石のような青色の目。
神々しさを感じる。
「お!フェンリルだ!」
しかし、おかしい。
本来、理性的で知能が高いと言われている誇り高いフェンリルが辺境のダンジョンで、こんなことするはずがない。相手もそんな暇ではないはずだ。
なんか、周りに黒いモヤモヤが見えるから、それが原因かな?
「鑑定。ああ。やっぱり呪われてるね」
「ち」
「ち?」
「我に近寄るな。すぐにこの場から離れ、誰かを呼んできてきださい」
フェンリルは苦しそうに、そう呟く。
「おお、これだけ呪われている状況でこの抵抗力、理性も残っている流石フェンリルだな」
「何を言って……早くにげ……」
「浄化!」
俺の手がーーパアアアアアアアアアアア!と光と浄化の炎がでた。
「……!?呪いが解けてる?助かりました。人間……いや神よ」
「いやいや、ちゃんと人間だから安心して」
君まで俺のことを人間捨てたなんて言わないで。理性を取り戻したフェンリルさんに声をかける。
「しかし、その魔力の質、明らかに人間の質では……それに、君までっていうことは過去に言われたことがあるわけで、やはりお主は人間のそれでは……」
「フェンリルさん」
「わ、わかったわかった。お主が人間だと思うならそうなのだろう。(お主の中ではな)」
納得してくれて助かった。
うんうん、あのままガチでヤりあってたらどうなっていたかこっちもわからないから、平和的に終わってよかったよ。もし本気でやり合っていたら、少なくともこの軟弱なダンジョンはぶっ壊れていただろう。
「しかし、再度聞くが、お主本当に人間か?それだけ魔法を使える人間となると転生者ですが、その香りはしませんし」
「失礼だな。紛れもない人間だよ」
「そうか……お主、もしよければ我の主人になってくれないか?」
「いいの!?」
「うむ。お主に助けてもらわなかったら今頃どうなっていたか……。恩は返したい。それにお主といた方が、外敵から身を守れる。どうせこれから、しばらくやることもないのだ」
「それもそうだね。確かに俺といた方が安心だ。じゃあ、テイムするよ?名前は何にしよう?」
「主人に決めてほしい」
「分かった~!あ、そうだ!ラッキーとかってどう?兄上が最近よく言ってる口癖なんだけど、異世界語で幸福っていう意味なんだって!」
「ほーう……異世界語とは縁起のいい。それにしてくれ」
「分かった!テイム」
--ピッカーー!と光とテイクが完了した。
「成功だ」
「うむ。もう、お主の仲間を呼んできていいぞ」
「あっそっか。もう出てきていーよ、ベッキー」
俺は、岩の後ろに隠れていたベッキーに声をかける。
「き、気づいてたんですか!?」
「そりゃね」
『もちろん、私も』
「そ、そっか」
「ラッキーに理性があってよかったね。狙われていたら、今頃どうなっていたかわかんないよ。俺でも庇えなかったかもしれない」
「ひっ……!やっぱりそうですよね。間違ってついてきてしまって、すみませんすみません」
「いやいや、大丈夫」
「それより、まずはここから出ようか。ラッキーには聞きたいことが山ほどありますし」
「そうですね、落ち着いたところで今までの経緯をお話ししましょう」
こうして俺たちは、一旦トロール王国のゆっくりお話ができる飯屋に行くことにしたのだった。
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「ここか」
ボス部屋の前に到着。ベッキーを放置し、俺より強いであろう奴に会いにきた。
まあ、相手の魔物は間違いなくSランクだろう。下手したら人語を流暢に喋っていたもおかしくないレベルが多分この先にいる。
相手は苦しそうに寝ている。子供を産んでいる最中か、誰かに操られているか、はたまた……いや、理由はなんだっていいだろう。目の前にいる敵を淡々と倒すのが今の俺の役目だ。
「この歳でこのレベルの魔物と戦うのは早いかもしれないけれど、どっちにしろ、ここで俺が戦わなかったら他の人に膨大な被害が出るかもしれないからねー、下手したら国が滅ぶ。だから、ここで俺が体を張るのは仕方ないよねー」
うんうんと頷く。決して、ただ単に強い魔物と戦いたいというわけではない。
他国の王族とはいえ、平穏に生活している民を守りたいと思ってからの行動だ。
そういうことにしておこう。
--WAOOOOOOOON!
でかい狼。美しい銀色の毛がみに、宝石のような青色の目。
神々しさを感じる。
「お!フェンリルだ!」
しかし、おかしい。
本来、理性的で知能が高いと言われている誇り高いフェンリルが辺境のダンジョンで、こんなことするはずがない。相手もそんな暇ではないはずだ。
なんか、周りに黒いモヤモヤが見えるから、それが原因かな?
「鑑定。ああ。やっぱり呪われてるね」
「ち」
「ち?」
「我に近寄るな。すぐにこの場から離れ、誰かを呼んできてきださい」
フェンリルは苦しそうに、そう呟く。
「おお、これだけ呪われている状況でこの抵抗力、理性も残っている流石フェンリルだな」
「何を言って……早くにげ……」
「浄化!」
俺の手がーーパアアアアアアアアアアア!と光と浄化の炎がでた。
「……!?呪いが解けてる?助かりました。人間……いや神よ」
「いやいや、ちゃんと人間だから安心して」
君まで俺のことを人間捨てたなんて言わないで。理性を取り戻したフェンリルさんに声をかける。
「しかし、その魔力の質、明らかに人間の質では……それに、君までっていうことは過去に言われたことがあるわけで、やはりお主は人間のそれでは……」
「フェンリルさん」
「わ、わかったわかった。お主が人間だと思うならそうなのだろう。(お主の中ではな)」
納得してくれて助かった。
うんうん、あのままガチでヤりあってたらどうなっていたかこっちもわからないから、平和的に終わってよかったよ。もし本気でやり合っていたら、少なくともこの軟弱なダンジョンはぶっ壊れていただろう。
「しかし、再度聞くが、お主本当に人間か?それだけ魔法を使える人間となると転生者ですが、その香りはしませんし」
「失礼だな。紛れもない人間だよ」
「そうか……お主、もしよければ我の主人になってくれないか?」
「いいの!?」
「うむ。お主に助けてもらわなかったら今頃どうなっていたか……。恩は返したい。それにお主といた方が、外敵から身を守れる。どうせこれから、しばらくやることもないのだ」
「それもそうだね。確かに俺といた方が安心だ。じゃあ、テイムするよ?名前は何にしよう?」
「主人に決めてほしい」
「分かった~!あ、そうだ!ラッキーとかってどう?兄上が最近よく言ってる口癖なんだけど、異世界語で幸福っていう意味なんだって!」
「ほーう……異世界語とは縁起のいい。それにしてくれ」
「分かった!テイム」
--ピッカーー!と光とテイクが完了した。
「成功だ」
「うむ。もう、お主の仲間を呼んできていいぞ」
「あっそっか。もう出てきていーよ、ベッキー」
俺は、岩の後ろに隠れていたベッキーに声をかける。
「き、気づいてたんですか!?」
「そりゃね」
『もちろん、私も』
「そ、そっか」
「ラッキーに理性があってよかったね。狙われていたら、今頃どうなっていたかわかんないよ。俺でも庇えなかったかもしれない」
「ひっ……!やっぱりそうですよね。間違ってついてきてしまって、すみませんすみません」
「いやいや、大丈夫」
「それより、まずはここから出ようか。ラッキーには聞きたいことが山ほどありますし」
「そうですね、落ち着いたところで今までの経緯をお話ししましょう」
こうして俺たちは、一旦トロール王国のゆっくりお話ができる飯屋に行くことにしたのだった。
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