転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

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3章⭐︎6歳中盤〜7歳⭐︎

大暴れしとる〜!

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-side ラインハルト-


「な……」
「ななな……」
「な、何これーー!?」


 戻ってきて早々、俺たちを出迎えたのは、息を呑むほど美しいお屋敷だった。


「あらまあ。すごいわね。」
「へ……?はは……夢?ほっぺをつねってみよう。あいでっ!やっぱり現実か……。
 というか、本当に、なにこれー!?」
「テンション高すぎだっ!
 ラインハルト!!」


 マーク。大ブーメランだ、それ。
 圧倒的な存在感に俺たちが戸惑っていると、エー君がこちらに来たようだ。


『お~、お主ら……帰ってきたか?
 ……ん?どうした?何を惚けておる?
 さっさと中に入れ。』
「あっ、エー君!なにあれ?
 誰が建てたの?」
『ワシじゃ。まあ、建ててはおらぬ。
 他のところから持ってきただけじゃ~。』
「えっ……!?ええー!!いや、待て待て。盗んだの?だったら、返さないと。」
『嫌じゃ。』
「はっ……?」
『これはのう。元竜王の神殿で、竜に住み心地が良いように出来ておるから、わざわざ苦労して持ってきたのじゃ~。
 だから心配しなくても、大丈夫じゃ。ワシのものだからのう~。……多分じゃが。(ボソッ)
 んんっ……。ともかく、お主らも自由に改造しても良いぞ。
 ラインハルト。お主のために用意したものだからもう。……ワシが建ててるわけではないのじゃが。(ボソッ)』
「へー。そ、そうか。
 なら、まあ……いいのか?」


 ボソボソ言っていたところは、うまく聞こえなかったが、どちらにせよ、エー君にこれだけはっきり言われたら、拒否権は無さそうだ。
 無駄に神秘的というくらいで、むしろ立派な屋敷という意味ではこれ以上にないものだから、こちらとしてはむしろ感謝したいくらいである。


『ともかく、皆、中に入れ。きっと気に入ると思うぞ。』
「あ、ああ。エー君。」
『うむ?』
「その……あ、ありがと。」
『うむ。これから、お世話になるからな。これくらい当然じゃ。』


 どう考えても当たり前で貰うようなスケールではないと思うのだが……?
 そこは流石、古代竜で流してしまっても良いのだろうか?




 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢




「わあ~。中も綺麗だね!」
「うん。これは……すごいな。神々しい。計算され尽くされた美という感じだね。」
「ああ。美しいな。」
「ラインハルト様。これ、大丈夫ですか?
 来賓客の度肝を抜くと言うか……。
 この建物関連で、戦争が起きたり、逆恨みされそうです。」
「ああ……。確かに。それについては、後で考えようか。今すぐ結論が出るものでもないだろうし……。今はとりあえず、休んで、それから図書館を作る。目の前のこと優先だ。」
「そうですね。では、私はとりあえず、アラン様とエドワード様に連絡させていただきます。
 一応、責任者に確認です。」
「わかった。ありがとう。」




 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢




 それから、しばらく寝て体を休めた後、図書館作りを開始した。


「ラインハルト。ルイ。見てこれ。
 良い感じ。」
「おおー。流石だね。」
「ああ。大理石の建物に大理石の本棚。
 まさか、こんな物が出来るとはなあ。ありがとうソフィア。」


 普段の、精霊たちの行動で忘れがちだが、彼らは皆神の眷属である。ラトリアは創造神マテリ、ルーカスは武神スキル……、そして、ソフィアは鍛治伸クラフトの眷属である。
 だから、物作りにおいてソフィアに勝るものはこの中にはいない。この図書館の内装を全て作ってくれた。とてもオシャレで落ち着く雰囲気だ。
 今度、仮拠点の内装も作って貰おうかと思っていたのだが、どうやらその手間はいらなくなるのかもしれない。


『このドロボーー!!』
「「「……!!」」」


 俺たちが、そんな感じで、のほほんと和んでいるところに、外から怒号が聞こえてきた。あれ?俺らなんかやっちゃってました?




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