40 / 49
2章3〜4歳
優先順位を決めよう!
しおりを挟む
-side アクシア-
「初めまして!私はマーガレットです。ようこそおいで下さいました。アクシア様、エリック様、青龍様、白虎様」
「はじめましてーアクシアです」
茶色のロングヘアに碧眼。マーガレットさんはいかにも仕事ができるタイプのメガネをかけた感じの良い女性だった。
限られた時間で色々こなすために、ここにくる前に優先的に見るものを決めてきた。
一般的に優先順位というのは重要度×緊急度で決まる。
マトリックスで縦軸を重要度の高い低い、横軸を緊急度の高い低いをとる。
重要度が高く緊急度が高いものは一番優先。
重要度が高いけど緊急度が低いのが2番目。
緊急度が高いけど重要度が低いのが3番目。
重要度も緊急度も低いのが4番目。
例えば普段の生活だと、1番優先すべきなのは次のご飯とか休息に何するかとか。とにかく直近でやるべき事。
2番目に優先するべきは健康についてとか読書とかお絵描きとか洋服選んだりお歌歌ったり買い物や旅行の計画を立てたり。楽しい事!
3番目に優先するべきは不測の事態が起こった時の事。体調悪くなった時のこととか災害がおこった時の事とか、あとどーでもいいSNSの事とか。家族があーだとか近所の人があーだとか?まあ、すぐに対策するに越した事はないけど、別に考えなくても最悪なんとかなりそうな感じの事。早めにやったら考えなくてもいいと思う。
4番目に優先すべきはどーでもいい人間関係とか。思い出してもなんの得にもならなそうな人間関係、長続きしなさそうな友人関係とか過去のトラウマとか。はっきり言って考えなくてもいい事。
こうやって優先順位=緊急度×重要度っていうのを日々意識していれば案外落ち込む事は少ない。だって、大体の事は明日のご飯とかご本を読むとかお歌歌うとか着替えるとかよりも優先度が低いからね!
落ち込んでる時は、それが本当に明日のご飯よりも緊急度と重要度が上なのか考えてみるといい。それが今を生きるという事でもあるのだ。
それはともかく、これは普段の生活でも仕事でもとても役にたつマトリックスである。
これを領主の仕事に当てはめ、一番重要な事を考えた結果はそう……お金。財務諸表を提出させる事である。
どーせあの父上の事だ。脳筋すぎてろくに財務諸表を見ていないに違いないと思ったのである。
「領主代行、早速ですが、損益計算書を見せてー」
「損益計算書ってなんですか?」
--ドテドテドテ
そうだった。そんな特殊な単語言ったところで通じるわけないよねー。あと、どう考えても赤ん坊が口に出しそうな言葉ではない。
だからみんなキョトンしている。
「うーんと、売り上げとか利益の前年同期比率を比較して割り出せるもの」
「あーあれですか、収益性やコストを調べるために必要なもの」
「そうそれ」
「一定期間の収益や費用、利益や損失をまとめたものですね?どのくらいこの領地が利益を上げたか調べたいと」
「そー」
「分かりました。すぐに部下に持って来させます」
「助かるー」
損益計算書があるのとないのとでは領地経営のしやすさが完璧に異なる。領地経営にはヒトモノカネの3つが必要だが、このうち一番必要なのはカネだろう。キャッシュフローがわかることは領地がどうなっているかわかる事と同義なのである。
「早くお金周りの事が少しでもわかれば良いんだけど」
「そうですね~。私も全然知りませんから、把握しておきたいです」
最近うちに来たとはいえ、使用人の中でもかなり優秀な部類のエリックでも把握していないとなると、大多数の使用人は財務について把握していない事になる。
それもかなり財務状況が悪いという中でだ。
やっぱり、このままではいけないのだろう。
「それはそれとして、せっかく町に来ていただいたんですし、観光しませんか?」
「したいっ!」
というか、それが本来の目的だからね。
お金の流れは俺の仕事というよりもエリックとか実務経験者の仕事である。俺の目的はそのチェックと、町中での聞き取り調査。これは何よりも重要なのです。現場に足を運ばねば!
あわよくば美味しいものもたくさん食べたい!
「そうと決まれば、しゅっぱーつ!」
『おっー!』
『わーい!』
青龍様も白虎さんも町の様子を見たくてうずうずしていたからいつになくはしゃいでいる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「初めまして!私はマーガレットです。ようこそおいで下さいました。アクシア様、エリック様、青龍様、白虎様」
「はじめましてーアクシアです」
茶色のロングヘアに碧眼。マーガレットさんはいかにも仕事ができるタイプのメガネをかけた感じの良い女性だった。
限られた時間で色々こなすために、ここにくる前に優先的に見るものを決めてきた。
一般的に優先順位というのは重要度×緊急度で決まる。
マトリックスで縦軸を重要度の高い低い、横軸を緊急度の高い低いをとる。
重要度が高く緊急度が高いものは一番優先。
重要度が高いけど緊急度が低いのが2番目。
緊急度が高いけど重要度が低いのが3番目。
重要度も緊急度も低いのが4番目。
例えば普段の生活だと、1番優先すべきなのは次のご飯とか休息に何するかとか。とにかく直近でやるべき事。
2番目に優先するべきは健康についてとか読書とかお絵描きとか洋服選んだりお歌歌ったり買い物や旅行の計画を立てたり。楽しい事!
3番目に優先するべきは不測の事態が起こった時の事。体調悪くなった時のこととか災害がおこった時の事とか、あとどーでもいいSNSの事とか。家族があーだとか近所の人があーだとか?まあ、すぐに対策するに越した事はないけど、別に考えなくても最悪なんとかなりそうな感じの事。早めにやったら考えなくてもいいと思う。
4番目に優先すべきはどーでもいい人間関係とか。思い出してもなんの得にもならなそうな人間関係、長続きしなさそうな友人関係とか過去のトラウマとか。はっきり言って考えなくてもいい事。
こうやって優先順位=緊急度×重要度っていうのを日々意識していれば案外落ち込む事は少ない。だって、大体の事は明日のご飯とかご本を読むとかお歌歌うとか着替えるとかよりも優先度が低いからね!
落ち込んでる時は、それが本当に明日のご飯よりも緊急度と重要度が上なのか考えてみるといい。それが今を生きるという事でもあるのだ。
それはともかく、これは普段の生活でも仕事でもとても役にたつマトリックスである。
これを領主の仕事に当てはめ、一番重要な事を考えた結果はそう……お金。財務諸表を提出させる事である。
どーせあの父上の事だ。脳筋すぎてろくに財務諸表を見ていないに違いないと思ったのである。
「領主代行、早速ですが、損益計算書を見せてー」
「損益計算書ってなんですか?」
--ドテドテドテ
そうだった。そんな特殊な単語言ったところで通じるわけないよねー。あと、どう考えても赤ん坊が口に出しそうな言葉ではない。
だからみんなキョトンしている。
「うーんと、売り上げとか利益の前年同期比率を比較して割り出せるもの」
「あーあれですか、収益性やコストを調べるために必要なもの」
「そうそれ」
「一定期間の収益や費用、利益や損失をまとめたものですね?どのくらいこの領地が利益を上げたか調べたいと」
「そー」
「分かりました。すぐに部下に持って来させます」
「助かるー」
損益計算書があるのとないのとでは領地経営のしやすさが完璧に異なる。領地経営にはヒトモノカネの3つが必要だが、このうち一番必要なのはカネだろう。キャッシュフローがわかることは領地がどうなっているかわかる事と同義なのである。
「早くお金周りの事が少しでもわかれば良いんだけど」
「そうですね~。私も全然知りませんから、把握しておきたいです」
最近うちに来たとはいえ、使用人の中でもかなり優秀な部類のエリックでも把握していないとなると、大多数の使用人は財務について把握していない事になる。
それもかなり財務状況が悪いという中でだ。
やっぱり、このままではいけないのだろう。
「それはそれとして、せっかく町に来ていただいたんですし、観光しませんか?」
「したいっ!」
というか、それが本来の目的だからね。
お金の流れは俺の仕事というよりもエリックとか実務経験者の仕事である。俺の目的はそのチェックと、町中での聞き取り調査。これは何よりも重要なのです。現場に足を運ばねば!
あわよくば美味しいものもたくさん食べたい!
「そうと決まれば、しゅっぱーつ!」
『おっー!』
『わーい!』
青龍様も白虎さんも町の様子を見たくてうずうずしていたからいつになくはしゃいでいる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
208
あなたにおすすめの小説
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる