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2章 悪役令息、領地を改革する
MISSION:力こそパワー
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―side ジークハルト―
「ここが試験会場です」
ギルドマスターのガロンさんが試験会場へと案内してくれた。周りにはちらほらギャラリーがいて俺たちの様子を伺っている。
会場にはバトルコートがあり、席に着いたところで説明が始まる。
「ルールは至って簡単です。制限時間内に私を気絶させたら勝ち。従魔だろうが、どんな武器だろうが何を利用してもかまいません」
おうふ。いきなり強者のセリフである。
審判は先ほどの受付嬢。あの受付嬢も相当にやるのだろう。
「ねえ、ジークハルト」
「ん?」
「僕の予想だとさ、あの人頭のいい筋肉だと思うんだよ」
「わかりみが深い」
試合開始前にウィリアムが俺に対してアドバイスをしてくれようとする。
流石にガロンさんも王族には強く出れないのか警戒はされてるけれど、アドバイスをすることに対して牽制はされていない。
この時点でガロンさんは脳筋で突っ込んでくるタイプではないと思う。
「だからさ」
「うん」
「こっちはパワーでゴリ押そう。ズンドラゴンと君ならいける」
「理不尽の極み」
お、おう。まあ、どんな難敵であってもズンドラゴンであったら大抵の事はゴリ押せるだろう。
何せ最強のエンシェントドラゴンなのだから。力いずパワー。
向こうがやってこないならこっちがやってしまえということか。
いくらガロンさんが強くても大丈夫なのだろうか?
まあいいか。別にどうなっても。
ところで、ローラは戦闘で役に立つだろうか?精霊さんと一緒に戦ったことのある人間のサンプルが少なすぎていまだに有効活用できる方法を模索中である。
『いくのでーす』
このようにやたらとやる気だけはあるのも特徴だ。
態度だけは一流である。なお、ズンドラゴンによるとでかいのは態度だけなので実力は備わっていない。
「早くするのだー眠いのだー」
このように、やる気がないのになんか強いズンドラゴンとは真逆である。
でも、こちらも態度はでかいな。うちの従魔に謙虚さというものは皆無である。
「パパッと終わらせるぞ」
初手、最大の出力でガロンさんに魔法をぶつけるために魔法の準備をする。
「させません!」
ガロンさんは俺の詠唱の前に攻撃しようと突っ込んできた。
「遅いのだー」
--バゴーーン!!
ズンドラゴンが足でみぞおちを蹴り上げる。
「ぐはっっ……!」
ガロンさんはダメージをくらい、壁に激突している。だがまだ意識があるな。
「ないす、ズンドラゴン!ととめだ!」
「まっ……!」
--ドッゴーーーン!!
俺が持つ最大火力をガロンさんにぶつける。
一応、生きててもらっていなきゃ困るので、ちゃんと調整はしている。
--ピヨピヨピヨピヨ……
頭に天使の輪っかとひよこを浮かべで、ガロンさんは気を失っていた。
「そこまで--」
「「「「「うおおおおおお!」」」」」
ギャラリーたちもギルドマスターがコテンパンにやられた事を見て大喜び?だ。
確かに、この人にテクニックで選んだら直感だけれど、負けていた気がする。
やはり力、力は全てを解決する。
「やりすぎだよ、ジークハルト。でもおめでとう」
「ウィリアム、おめえが言ったんだろ、急にハシゴ外すな」
「フハハ……!それもそうだ。それにしても、ここのギルド職員には思うところがあったから気持ちいい~!やっぱり、脳筋最高だね~!」
お、おう。こいつ無意識にギルド職員を全力で煽っていらっしゃる。周りにいるギルド職員も明らかに顔を引き攣らせている。
後ろから刺されるぞ?
「……?どうしたんだい?ジークハルト?彼らがこの程度の煽りに乗ってくるわけないだろう?」
「わざとなんかい!」
やっぱり、この人が悪役じゃないのおかしい気がする。最近気づいたけれど、こいつ正義のキラキラヒーローっていうよりは、結構アウトローだろ。
「まあまあ、細かいことは気にしない!それよりも、冒険者登録出来たことを喜ぼう!」
「お、おう」
そして、結構なノンデリカシー。
こんな王族は嫌だランキングNO1かもしれない。一応、こいつは将来俺の上司になるが、うまくやっていけるだろうか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ここが試験会場です」
ギルドマスターのガロンさんが試験会場へと案内してくれた。周りにはちらほらギャラリーがいて俺たちの様子を伺っている。
会場にはバトルコートがあり、席に着いたところで説明が始まる。
「ルールは至って簡単です。制限時間内に私を気絶させたら勝ち。従魔だろうが、どんな武器だろうが何を利用してもかまいません」
おうふ。いきなり強者のセリフである。
審判は先ほどの受付嬢。あの受付嬢も相当にやるのだろう。
「ねえ、ジークハルト」
「ん?」
「僕の予想だとさ、あの人頭のいい筋肉だと思うんだよ」
「わかりみが深い」
試合開始前にウィリアムが俺に対してアドバイスをしてくれようとする。
流石にガロンさんも王族には強く出れないのか警戒はされてるけれど、アドバイスをすることに対して牽制はされていない。
この時点でガロンさんは脳筋で突っ込んでくるタイプではないと思う。
「だからさ」
「うん」
「こっちはパワーでゴリ押そう。ズンドラゴンと君ならいける」
「理不尽の極み」
お、おう。まあ、どんな難敵であってもズンドラゴンであったら大抵の事はゴリ押せるだろう。
何せ最強のエンシェントドラゴンなのだから。力いずパワー。
向こうがやってこないならこっちがやってしまえということか。
いくらガロンさんが強くても大丈夫なのだろうか?
まあいいか。別にどうなっても。
ところで、ローラは戦闘で役に立つだろうか?精霊さんと一緒に戦ったことのある人間のサンプルが少なすぎていまだに有効活用できる方法を模索中である。
『いくのでーす』
このようにやたらとやる気だけはあるのも特徴だ。
態度だけは一流である。なお、ズンドラゴンによるとでかいのは態度だけなので実力は備わっていない。
「早くするのだー眠いのだー」
このように、やる気がないのになんか強いズンドラゴンとは真逆である。
でも、こちらも態度はでかいな。うちの従魔に謙虚さというものは皆無である。
「パパッと終わらせるぞ」
初手、最大の出力でガロンさんに魔法をぶつけるために魔法の準備をする。
「させません!」
ガロンさんは俺の詠唱の前に攻撃しようと突っ込んできた。
「遅いのだー」
--バゴーーン!!
ズンドラゴンが足でみぞおちを蹴り上げる。
「ぐはっっ……!」
ガロンさんはダメージをくらい、壁に激突している。だがまだ意識があるな。
「ないす、ズンドラゴン!ととめだ!」
「まっ……!」
--ドッゴーーーン!!
俺が持つ最大火力をガロンさんにぶつける。
一応、生きててもらっていなきゃ困るので、ちゃんと調整はしている。
--ピヨピヨピヨピヨ……
頭に天使の輪っかとひよこを浮かべで、ガロンさんは気を失っていた。
「そこまで--」
「「「「「うおおおおおお!」」」」」
ギャラリーたちもギルドマスターがコテンパンにやられた事を見て大喜び?だ。
確かに、この人にテクニックで選んだら直感だけれど、負けていた気がする。
やはり力、力は全てを解決する。
「やりすぎだよ、ジークハルト。でもおめでとう」
「ウィリアム、おめえが言ったんだろ、急にハシゴ外すな」
「フハハ……!それもそうだ。それにしても、ここのギルド職員には思うところがあったから気持ちいい~!やっぱり、脳筋最高だね~!」
お、おう。こいつ無意識にギルド職員を全力で煽っていらっしゃる。周りにいるギルド職員も明らかに顔を引き攣らせている。
後ろから刺されるぞ?
「……?どうしたんだい?ジークハルト?彼らがこの程度の煽りに乗ってくるわけないだろう?」
「わざとなんかい!」
やっぱり、この人が悪役じゃないのおかしい気がする。最近気づいたけれど、こいつ正義のキラキラヒーローっていうよりは、結構アウトローだろ。
「まあまあ、細かいことは気にしない!それよりも、冒険者登録出来たことを喜ぼう!」
「お、おう」
そして、結構なノンデリカシー。
こんな王族は嫌だランキングNO1かもしれない。一応、こいつは将来俺の上司になるが、うまくやっていけるだろうか?
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