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第3章 芍薬の咲く庭で
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それから、私は歌舞練場の庭を訪れることはなかった。しかし吹雪も私の前に現れなかった。
雨汰にはもう一度会った。「紅丸からのプレゼントはアンタのもんだから、運ぶ先が出来たら教えて」と電話番号を渡された。
塔子は巽橋を通るたびに紅丸を想った。ポケットに忍ばせたペンダントに触れながら、「両想いやね」と言われた事、ひと時だけでも繋がっていた絆を想った。初恋の思い出にしては苦く強烈で、塔子は紅丸を忘れられないまま日々を過ごした。
15歳の誕生日に、母はあっさりと出生の秘密を塔子に打ち明けた。塔子が白昼夢で見た話とは随分と違う話だった。病気で亡くなった生みの母の代わりに妹芸妓のママが育てた。ただそれだけの話だった。
勝つ春が中庭の狐に縋った話もなければ、鞍馬の天狗に縋った話もない。お腹の子を対価に、恋敵を呪い殺した話もない。本当の話が知りたかったけど、聞ける相手はもう吹雪しかいない。吹雪には言ってやりたいことが沢山あるけれど、天狗たちすら恐れる吹雪に私が何かできるわけもない。
真実など人の変わる。建前上の肉親もいなくなった塔子は中学卒業をし、仕込みにならずに進学をした。
健康な子供を産めないと言われた塔子は結婚もせず、ひとり死んでいくつもりだ。なのに生理は相変わらず鬱陶しいくらいに規則正しく訪れる。
内部進学した瑞希と陽菜とは仲良く過ごしていた。瑞希はついに根負けして演劇部に入り、全校生徒の王子様として君臨したし。陽菜は他校の男子に待ち伏せされてはラブレターやら告白やらをされている。
塔子を含め3人とも彼氏はいない。
塔子はこれからの人生なんてもういらなかった。春の記憶を反芻するだけの余生をこれからを生き、早く死のうと思った。塔子は紅丸を忘れられないでいる。最初で最後の彼氏が紅丸であること。それだけでもういい。このまま死んでもいいと思っている。
高校を卒業した春。成人した私は勝つ春の遺産を全て相続した。京都の北の大学に進学することになって母はこう言った。
「上の方に勝つ春ねえさんの物件があるし、大学も近いそっちに住んだらええわ」
夜の世界に進まないのなら、もう住む世界が違う。お互いのために1番いいだろうと思ってのことだろう。生まれ育った祇園町からも、塔子は放り出されたのだ。
その物件は北山のはずれにあった。塔子は雨汰に連絡した。プレゼントはまだ捨てていないから、運んでくれるという。住所を伝えると、電話が切れた。
塔子がいない間に荷物は全て北山の家へ運び込まれていた。九尾の狐の女と関わり合いになりたくないからかもしれないけれど、それなのに保存して運んでくれるなんて律儀だ。
私は、あれから身長は150を超えるくらいには伸びたが、体重と体型はさほど変わっていなかった。
紅丸があの痣を治してくれた時に着たワンピースを取り出す。白い生地にブルーの刺繍が細やかで美しいAラインのワンピースだ。中学生の時とスタイルが変わってないのは残念だが、紅丸が贈ってくれた服が今も着れるのはいい。
思い出に浸りながら、紅丸の気持ちを感じながら片付けをしてゆく。贈ってくれたもの全てが彼の気持ち、愛された証拠だった。
(私を忘れて生きる紅丸が幸せでありますように。今もあのマンションに住んでいるのかな、雲ヶ畑にいるのかな。どこか知らない場所で私の知らない誰かを好きになったりしたのかな)
でも紅丸にとって安全で、少なくとも毒で死にかける様な危険が無いなら、塔子はそれでいいと思った。私の身体はきっともう既に吹雪のものなんだろう。吹雪がこのまま飼い殺しにしたとしても、大学生の日常ぐらいは過ごして普通に就職して暮らしていけばいい。勝つ春が残した遺産は一生遊んで暮らせる程の額面だったけれど、塔子は普通の人として目立たずに暮らしていくつもりだった。
今日は都をどりの招待券を母からもらってる。塔子は夏物のワンピースにカシミアの白いカーディガンを羽織る。首元にはペンダントをつけた。青いコンスタンスの肩掛けバッグの方にかけて、編み上げの白いサンダルを履く。全部紅丸がくれたものだ。
(紅丸さん、こんな格好が好きなのかな。贈ってくれた服を着てデートしたら、可愛いって言ってもらえたのかな)
バスに25分揺られ、やっと花見小路に辿り着く。先月まで住んでいた家を素通りする。歌舞練場には久しぶりに来る。
お茶席からは中庭が見える。見ないようにしていたけれど、私の視線の端に白い狐がうつった気がした。
「まだ許してないし、これからも許さないから」
塔子は自分自身に言い聞かせるように、小さな声で呟いた。そして中庭に続くガラス扉を開けて、奥に向かった。観劇に来ている客があれほどいるのに、まるで結界を張ったかのように中庭に人がいない。枝垂れ桜が見事に咲いている。間違いなく人ならざる者の力が働いている。
「いるんでしょう。視界の端でチラチラするぐらいなら、何か言ったらどう」
まるで4年前のままの吹雪が同じように姿を現す。
「そうか、私はお前に憎まれているのか。それはいい。その間はお前は私を忘れないだろうしな」
大人になった塔子と比べて、何も変わらない吹雪。ゾッとした。急に怖くなる。自分はどうなってもいいけれど、余計なことをしたせいで紅丸に何かあったらどうしよう。
「私はもうあなたに逆らわないし、紅丸にはもう何にもしないで」
そういう私に吹雪はニヤリと笑う。
「もしかしてまだあんな男が好きなのか?向こうはお前のことなんて忘れて楽しく遊び呆けてるぞ」
塔子は好きとも嫌いとも言えず、押し黙る。嘘が本当か分からないけれど、吹雪から聞いた紅丸の近況に胸がズキンと痛む。
「それにな、私は4年前も何もしてない。お前には無害な私の印を、馬鹿な山狗が己の力のなさを顧みず消そうとするから毒を喰らったたけだろう。余計なことをして塔子にも毒を残した。守るなんて烏滸がましいね。あの男は身の程知らずの愚か者だ」
吹雪は忌々しいとばかりに吐き捨てる。
「下手くそのせいで、塔子にも毒が残ったのは可哀想だね。これでは死産しかできない」
吹雪は後ろから塔子を抱き、下腹部に右手を当て、冷たい左手は首を抑える。吹雪の右手が温かくなり、塔子は身体中の血液が丹田へと向かって流れ込むような錯覚を覚える。
「何をしてるの」
「ありがとうぐらいは言われてもいいこと」
吹雪のなすがままにされる塔子の姿に満足したのか、吹雪は微笑んでいる。貧血を起こしたかのようにぐったりと塔子は吹雪にしだれかかる。
「はい。治りましたよ」
私はペンダントをぎゅっと右手で握りしめている。それを見た吹雪は、耳元で囁いた。
「まだあんな男信じてるの?本当に感謝されてもいいと思うんだよね。塔子に印をつけていなかったら、妊娠可能になった瞬間に襲われてたと思うよ。それとも中学生でお母さんになりたかった?」
「何を言ってるか全然わからないわ」
吹雪は塔子の腰を抱き寄せ、深く舌を絡めるキスをする。
ヨーイヤサーの嬌声が聞こえてくる。
「第一場を見逃してしまったようだね。話が長くなって悪かった。今度もう一度ちゃんと印を付け直そう」
吹雪が力を弱め、塔子は腕をすり抜けた。
「なんでこんな…酷いことをするの」
塔子の目から大粒の涙が溢れる。唇を拭っても、吹雪の冷たくて湿った舌の感触は消えなかった。
「私が酷い?酷いのは山狗の方だと思うよ、信じられないなら空想で遊んでいないで、実際に会いに行って確かめたらどうだ?」
悔しくて流れる涙を止められないまま、塔子は走り吹雪から逃げた。
(馬鹿なのは私だ。歌舞練場の庭にさえ入らなければ会わなかったのに、浅はかに近寄った…)
観劇にいけないまま、私はトイレで泣いた。
(紅丸が好きだ。会いたい。彼に会いたい)
雨汰にはもう一度会った。「紅丸からのプレゼントはアンタのもんだから、運ぶ先が出来たら教えて」と電話番号を渡された。
塔子は巽橋を通るたびに紅丸を想った。ポケットに忍ばせたペンダントに触れながら、「両想いやね」と言われた事、ひと時だけでも繋がっていた絆を想った。初恋の思い出にしては苦く強烈で、塔子は紅丸を忘れられないまま日々を過ごした。
15歳の誕生日に、母はあっさりと出生の秘密を塔子に打ち明けた。塔子が白昼夢で見た話とは随分と違う話だった。病気で亡くなった生みの母の代わりに妹芸妓のママが育てた。ただそれだけの話だった。
勝つ春が中庭の狐に縋った話もなければ、鞍馬の天狗に縋った話もない。お腹の子を対価に、恋敵を呪い殺した話もない。本当の話が知りたかったけど、聞ける相手はもう吹雪しかいない。吹雪には言ってやりたいことが沢山あるけれど、天狗たちすら恐れる吹雪に私が何かできるわけもない。
真実など人の変わる。建前上の肉親もいなくなった塔子は中学卒業をし、仕込みにならずに進学をした。
健康な子供を産めないと言われた塔子は結婚もせず、ひとり死んでいくつもりだ。なのに生理は相変わらず鬱陶しいくらいに規則正しく訪れる。
内部進学した瑞希と陽菜とは仲良く過ごしていた。瑞希はついに根負けして演劇部に入り、全校生徒の王子様として君臨したし。陽菜は他校の男子に待ち伏せされてはラブレターやら告白やらをされている。
塔子を含め3人とも彼氏はいない。
塔子はこれからの人生なんてもういらなかった。春の記憶を反芻するだけの余生をこれからを生き、早く死のうと思った。塔子は紅丸を忘れられないでいる。最初で最後の彼氏が紅丸であること。それだけでもういい。このまま死んでもいいと思っている。
高校を卒業した春。成人した私は勝つ春の遺産を全て相続した。京都の北の大学に進学することになって母はこう言った。
「上の方に勝つ春ねえさんの物件があるし、大学も近いそっちに住んだらええわ」
夜の世界に進まないのなら、もう住む世界が違う。お互いのために1番いいだろうと思ってのことだろう。生まれ育った祇園町からも、塔子は放り出されたのだ。
その物件は北山のはずれにあった。塔子は雨汰に連絡した。プレゼントはまだ捨てていないから、運んでくれるという。住所を伝えると、電話が切れた。
塔子がいない間に荷物は全て北山の家へ運び込まれていた。九尾の狐の女と関わり合いになりたくないからかもしれないけれど、それなのに保存して運んでくれるなんて律儀だ。
私は、あれから身長は150を超えるくらいには伸びたが、体重と体型はさほど変わっていなかった。
紅丸があの痣を治してくれた時に着たワンピースを取り出す。白い生地にブルーの刺繍が細やかで美しいAラインのワンピースだ。中学生の時とスタイルが変わってないのは残念だが、紅丸が贈ってくれた服が今も着れるのはいい。
思い出に浸りながら、紅丸の気持ちを感じながら片付けをしてゆく。贈ってくれたもの全てが彼の気持ち、愛された証拠だった。
(私を忘れて生きる紅丸が幸せでありますように。今もあのマンションに住んでいるのかな、雲ヶ畑にいるのかな。どこか知らない場所で私の知らない誰かを好きになったりしたのかな)
でも紅丸にとって安全で、少なくとも毒で死にかける様な危険が無いなら、塔子はそれでいいと思った。私の身体はきっともう既に吹雪のものなんだろう。吹雪がこのまま飼い殺しにしたとしても、大学生の日常ぐらいは過ごして普通に就職して暮らしていけばいい。勝つ春が残した遺産は一生遊んで暮らせる程の額面だったけれど、塔子は普通の人として目立たずに暮らしていくつもりだった。
今日は都をどりの招待券を母からもらってる。塔子は夏物のワンピースにカシミアの白いカーディガンを羽織る。首元にはペンダントをつけた。青いコンスタンスの肩掛けバッグの方にかけて、編み上げの白いサンダルを履く。全部紅丸がくれたものだ。
(紅丸さん、こんな格好が好きなのかな。贈ってくれた服を着てデートしたら、可愛いって言ってもらえたのかな)
バスに25分揺られ、やっと花見小路に辿り着く。先月まで住んでいた家を素通りする。歌舞練場には久しぶりに来る。
お茶席からは中庭が見える。見ないようにしていたけれど、私の視線の端に白い狐がうつった気がした。
「まだ許してないし、これからも許さないから」
塔子は自分自身に言い聞かせるように、小さな声で呟いた。そして中庭に続くガラス扉を開けて、奥に向かった。観劇に来ている客があれほどいるのに、まるで結界を張ったかのように中庭に人がいない。枝垂れ桜が見事に咲いている。間違いなく人ならざる者の力が働いている。
「いるんでしょう。視界の端でチラチラするぐらいなら、何か言ったらどう」
まるで4年前のままの吹雪が同じように姿を現す。
「そうか、私はお前に憎まれているのか。それはいい。その間はお前は私を忘れないだろうしな」
大人になった塔子と比べて、何も変わらない吹雪。ゾッとした。急に怖くなる。自分はどうなってもいいけれど、余計なことをしたせいで紅丸に何かあったらどうしよう。
「私はもうあなたに逆らわないし、紅丸にはもう何にもしないで」
そういう私に吹雪はニヤリと笑う。
「もしかしてまだあんな男が好きなのか?向こうはお前のことなんて忘れて楽しく遊び呆けてるぞ」
塔子は好きとも嫌いとも言えず、押し黙る。嘘が本当か分からないけれど、吹雪から聞いた紅丸の近況に胸がズキンと痛む。
「それにな、私は4年前も何もしてない。お前には無害な私の印を、馬鹿な山狗が己の力のなさを顧みず消そうとするから毒を喰らったたけだろう。余計なことをして塔子にも毒を残した。守るなんて烏滸がましいね。あの男は身の程知らずの愚か者だ」
吹雪は忌々しいとばかりに吐き捨てる。
「下手くそのせいで、塔子にも毒が残ったのは可哀想だね。これでは死産しかできない」
吹雪は後ろから塔子を抱き、下腹部に右手を当て、冷たい左手は首を抑える。吹雪の右手が温かくなり、塔子は身体中の血液が丹田へと向かって流れ込むような錯覚を覚える。
「何をしてるの」
「ありがとうぐらいは言われてもいいこと」
吹雪のなすがままにされる塔子の姿に満足したのか、吹雪は微笑んでいる。貧血を起こしたかのようにぐったりと塔子は吹雪にしだれかかる。
「はい。治りましたよ」
私はペンダントをぎゅっと右手で握りしめている。それを見た吹雪は、耳元で囁いた。
「まだあんな男信じてるの?本当に感謝されてもいいと思うんだよね。塔子に印をつけていなかったら、妊娠可能になった瞬間に襲われてたと思うよ。それとも中学生でお母さんになりたかった?」
「何を言ってるか全然わからないわ」
吹雪は塔子の腰を抱き寄せ、深く舌を絡めるキスをする。
ヨーイヤサーの嬌声が聞こえてくる。
「第一場を見逃してしまったようだね。話が長くなって悪かった。今度もう一度ちゃんと印を付け直そう」
吹雪が力を弱め、塔子は腕をすり抜けた。
「なんでこんな…酷いことをするの」
塔子の目から大粒の涙が溢れる。唇を拭っても、吹雪の冷たくて湿った舌の感触は消えなかった。
「私が酷い?酷いのは山狗の方だと思うよ、信じられないなら空想で遊んでいないで、実際に会いに行って確かめたらどうだ?」
悔しくて流れる涙を止められないまま、塔子は走り吹雪から逃げた。
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