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第一章
9 聖女付き侍女の献身
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泡風呂の中で、メイドに柔らかな布で股の辺りをやんわりと擦られれば、つい先ほどまでの儀式の光景を思い出してしまって恥ずかしくなる。
じっと見守ってくる視線から逃れたくて、ヒナリがうつむいていると、レイチェルが励ますような口調で話し始めた。
「ヒナリ様、よくお考えになってください。貴女様がたのおこなわれる儀式というものは、おひとりでなさるものではございません」
「まあ、そうだね」
「去り際のベルトラン様の様子、ご覧になりましたでしょう?」
「うん。上機嫌ではあったね」
「あのご様子は、満足されているということに他なりません。それはひとえに、聖女ヒナリ様が賢者ベルトラン様を魅了し、満たされたからです」
でもそれは、聖女のこの豊満な肉体で悦ばせただけのような気がする――。
自分が満足させたわけでは決してない。とはいえその事実で励ましの言葉を否定するのは違うだろうと、ヒナリは思った。
「そっか。ありがとう、ミュリエル、レイチェル」
「いえ」
「過分なるお言葉、痛み入ります」
ミュリエルが目を伏せて小さく頭を下げる。
レイチェルがにっこりと笑顔になる。
改めてメイドたちの顔を見比べる。ふたりのうち年下であろうミュリエルは冷静沈着で言葉少な、逆にレイチェルは常に口元が微笑んでいてよくしゃべる。対照的なふたりだなとヒナリは思った。
それにしても――主人のセックスが終わるのを待ち、終わったら終わったでぐだぐだ言っている主人を風呂に入れる。精神的にも肉体的にも重労働すぎではなかろうか。
「迷惑かけてごめんね、ふたりとも」
メイドたちの手が、はたと止まる。
直後、レイチェルが湯の中からヒナリの手を取り上げて、ぎゅっと握り締めた。
「何をおっしゃいますヒナリ様! 私たち聖女様付き侍女は、聖女様をお支えするために何年も前から日々研鑽を積んで参りました。今こうして実際に貴女様にお仕えできて、天にも昇る気持ちです」
そんな風に思うのか――いわゆる召し使いという存在を前世では見たことがなかったため、その心からの献身性に驚かずにはいられなかった。
髪がほどかれ、湯を掛けられる。髪に染み込む温かさにヒナリは目を閉じると、ふと思い付いた疑問を口にした。
「ふたりは儀式の内容はいつ知ったの?」
頭の先からレイチェルの声が聞こえてくる。
「聖女様付き侍女選抜の、最終決定の際です。『この真実を知った上で、仕える覚悟を決めるも辞退するも自由である』と前置きをされた上で、大神官様から儀式で聖女様と賢者様がたがなさる行為について聞かされたときは、本当に驚きました」
ヒナリの髪に手を滑らせながら、思い出に浸る風な柔らかな声で語る。
「その後、賢者様がたと初めてお会いした際、こともあろうに儀式のことを思い出してまごついてしまいまして。するとベルトラン様が『聖女様もきっと君たちと同じように戸惑われると思うから、君たちが支えてあげてね』と御助言くださったのです」
「そうなんだ……」
(ベルトランって本当に気遣いのできる優しい人だな)
そんな素敵な人に抱かれてぐだぐだ言うなんて、あまりにも贅沢すぎる。
儀式という名を冠したセックスを楽しもうとするのはまた違う気もするが、心優しい賢者に喜んでもらうために、私も受身一辺倒でなく、自分から頑張らなくちゃ――。
レイチェルが泡の中で頭のマッサージを始める。その絶妙な力加減が心地よくて、ヒナリはそっと目を閉じたのだった。
儀式後の湯浴みを終えてベルトランの部屋を後にする。
聖女の個室は賢者たちの部屋と同じフロアではあるが、廊下を反対側に進んだ突き当たりにあるという。
長い廊下を歩き切った先に、歴史を感じさせる風合いの扉が待ち構えていた。
「こちらがヒナリ様の個室です」
ミュリエルが扉を開き、頭を下げる。
部屋に入り、まず目に飛び込んできたのが細やかな彫刻で縁取られたソファーセットだった。
(値段高そうだなあ。いくらするんだろ)
王様が使うような豪華さに、ヒナリはつい庶民じみた感想を抱いてしまった。
他にもソファーと同じくらい高価そうなカウチソファー、円卓、鏡台、ライティングデスク、そして壁際には暖炉があった。
部屋の中央に立ち、ぐるりと全体を見回してみる。高級そうなスタンドライトが部屋のあちこちで輝いている。一見電灯に見えたがケーブルは繋がっておらず、エネルギー源が謎だった。
居間以外にもうふたつ部屋があり、中を覗き込んでみると、なぜかどちらも寝室だった。片方の部屋にはベルトランの部屋と同じ程度のサイズの天蓋付きベッドが置かれている。広い方の部屋は天蓋なしのベッドだったが、奥行より横幅の方が長く、二台のベッドを融合させたようなサイズだった。
「なんで寝室がふたつあるんだろう?」
真っ先に気になった疑問を口にすれば、ふたりのメイドが顔を見合せる。
少しの間を置いて、ミュリエルが返答する。
「歴代聖女様がお住まいになってきたこちらの邸宅は、改築された記録はございません。それゆえ聖女様の個室に寝室がふたつある理由は、我々従者は存じ上げません」
「そっか」
(賢者のみんななら知ってるかな?)
とヒナリが心の中で呟いていると、ミュリエルが一瞬考え込む顔付きをしたあとに言葉を継いだ。
「ヒナリ様。私の推察をお聞きいただいてもよろしいでしょうか」
「うん、どうぞ」
「僭越ながら申し上げます。まず慣習的に、儀式は賢者の皆様がたのお部屋にておこなわれております。しかし聖女邸は建物内全体が聖域化されており、儀式自体は聖女様のお部屋でもおこなうことが可能です。そのため聖女様が普段お使いになる寝台と儀式用の寝台と、ふたつ用意されているのではないでしょうか」
「ああ~……。だからサイズが大きめなんだね」
男女ふたりが別々に寝転がった上で両手足を一杯に伸ばしても指先すら触れ合わなそうな、規格外のサイズ感。元庶民には理解できずとも、高貴な人々にとっては特別でも何でもないのかも知れない。
しかもベルトランいわく賢者の悩みのひとつであるという、儀式をおこなったベッドで普段寝る羽目にならないように配慮がなされている。
とはいえ自分が賢者のうちの誰かをこの寝室に招き入れるなど、そんな恥ずかしいことをできるとは思えない。
「こっちを使う機会は……多分ない、かも」
その大きなベッドで賢者に抱かれる光景を思い浮かべてしまい、ヒナリは両手を頬に押し当てる感触でその想像を掻き消した。
「かしこまりました。ヒナリ様の御心のままにお過ごしください」
ミュリエルの応答に続いてふたりのメイドがしずしずと頭を下げた。
夜になり、一階の食堂に案内される。
長すぎるように見える長方形のテーブルの、食堂の入口から一番遠い席に着かされたヒナリは出された料理に浮き浮きとしていた。なぜなら前世でよく見ていた旅行動画で目にしたことのある料理だったからである。
前菜に生肉のミンチ、コンソメスープ、続いてさくさくの衣に包まれた薄い肉――と一皿ずつ運ばれてくる。
料理長だという中年男性が、やや緊張した面持ちでヒナリのそばにやってきた。
じっと見守ってくる視線から逃れたくて、ヒナリがうつむいていると、レイチェルが励ますような口調で話し始めた。
「ヒナリ様、よくお考えになってください。貴女様がたのおこなわれる儀式というものは、おひとりでなさるものではございません」
「まあ、そうだね」
「去り際のベルトラン様の様子、ご覧になりましたでしょう?」
「うん。上機嫌ではあったね」
「あのご様子は、満足されているということに他なりません。それはひとえに、聖女ヒナリ様が賢者ベルトラン様を魅了し、満たされたからです」
でもそれは、聖女のこの豊満な肉体で悦ばせただけのような気がする――。
自分が満足させたわけでは決してない。とはいえその事実で励ましの言葉を否定するのは違うだろうと、ヒナリは思った。
「そっか。ありがとう、ミュリエル、レイチェル」
「いえ」
「過分なるお言葉、痛み入ります」
ミュリエルが目を伏せて小さく頭を下げる。
レイチェルがにっこりと笑顔になる。
改めてメイドたちの顔を見比べる。ふたりのうち年下であろうミュリエルは冷静沈着で言葉少な、逆にレイチェルは常に口元が微笑んでいてよくしゃべる。対照的なふたりだなとヒナリは思った。
それにしても――主人のセックスが終わるのを待ち、終わったら終わったでぐだぐだ言っている主人を風呂に入れる。精神的にも肉体的にも重労働すぎではなかろうか。
「迷惑かけてごめんね、ふたりとも」
メイドたちの手が、はたと止まる。
直後、レイチェルが湯の中からヒナリの手を取り上げて、ぎゅっと握り締めた。
「何をおっしゃいますヒナリ様! 私たち聖女様付き侍女は、聖女様をお支えするために何年も前から日々研鑽を積んで参りました。今こうして実際に貴女様にお仕えできて、天にも昇る気持ちです」
そんな風に思うのか――いわゆる召し使いという存在を前世では見たことがなかったため、その心からの献身性に驚かずにはいられなかった。
髪がほどかれ、湯を掛けられる。髪に染み込む温かさにヒナリは目を閉じると、ふと思い付いた疑問を口にした。
「ふたりは儀式の内容はいつ知ったの?」
頭の先からレイチェルの声が聞こえてくる。
「聖女様付き侍女選抜の、最終決定の際です。『この真実を知った上で、仕える覚悟を決めるも辞退するも自由である』と前置きをされた上で、大神官様から儀式で聖女様と賢者様がたがなさる行為について聞かされたときは、本当に驚きました」
ヒナリの髪に手を滑らせながら、思い出に浸る風な柔らかな声で語る。
「その後、賢者様がたと初めてお会いした際、こともあろうに儀式のことを思い出してまごついてしまいまして。するとベルトラン様が『聖女様もきっと君たちと同じように戸惑われると思うから、君たちが支えてあげてね』と御助言くださったのです」
「そうなんだ……」
(ベルトランって本当に気遣いのできる優しい人だな)
そんな素敵な人に抱かれてぐだぐだ言うなんて、あまりにも贅沢すぎる。
儀式という名を冠したセックスを楽しもうとするのはまた違う気もするが、心優しい賢者に喜んでもらうために、私も受身一辺倒でなく、自分から頑張らなくちゃ――。
レイチェルが泡の中で頭のマッサージを始める。その絶妙な力加減が心地よくて、ヒナリはそっと目を閉じたのだった。
儀式後の湯浴みを終えてベルトランの部屋を後にする。
聖女の個室は賢者たちの部屋と同じフロアではあるが、廊下を反対側に進んだ突き当たりにあるという。
長い廊下を歩き切った先に、歴史を感じさせる風合いの扉が待ち構えていた。
「こちらがヒナリ様の個室です」
ミュリエルが扉を開き、頭を下げる。
部屋に入り、まず目に飛び込んできたのが細やかな彫刻で縁取られたソファーセットだった。
(値段高そうだなあ。いくらするんだろ)
王様が使うような豪華さに、ヒナリはつい庶民じみた感想を抱いてしまった。
他にもソファーと同じくらい高価そうなカウチソファー、円卓、鏡台、ライティングデスク、そして壁際には暖炉があった。
部屋の中央に立ち、ぐるりと全体を見回してみる。高級そうなスタンドライトが部屋のあちこちで輝いている。一見電灯に見えたがケーブルは繋がっておらず、エネルギー源が謎だった。
居間以外にもうふたつ部屋があり、中を覗き込んでみると、なぜかどちらも寝室だった。片方の部屋にはベルトランの部屋と同じ程度のサイズの天蓋付きベッドが置かれている。広い方の部屋は天蓋なしのベッドだったが、奥行より横幅の方が長く、二台のベッドを融合させたようなサイズだった。
「なんで寝室がふたつあるんだろう?」
真っ先に気になった疑問を口にすれば、ふたりのメイドが顔を見合せる。
少しの間を置いて、ミュリエルが返答する。
「歴代聖女様がお住まいになってきたこちらの邸宅は、改築された記録はございません。それゆえ聖女様の個室に寝室がふたつある理由は、我々従者は存じ上げません」
「そっか」
(賢者のみんななら知ってるかな?)
とヒナリが心の中で呟いていると、ミュリエルが一瞬考え込む顔付きをしたあとに言葉を継いだ。
「ヒナリ様。私の推察をお聞きいただいてもよろしいでしょうか」
「うん、どうぞ」
「僭越ながら申し上げます。まず慣習的に、儀式は賢者の皆様がたのお部屋にておこなわれております。しかし聖女邸は建物内全体が聖域化されており、儀式自体は聖女様のお部屋でもおこなうことが可能です。そのため聖女様が普段お使いになる寝台と儀式用の寝台と、ふたつ用意されているのではないでしょうか」
「ああ~……。だからサイズが大きめなんだね」
男女ふたりが別々に寝転がった上で両手足を一杯に伸ばしても指先すら触れ合わなそうな、規格外のサイズ感。元庶民には理解できずとも、高貴な人々にとっては特別でも何でもないのかも知れない。
しかもベルトランいわく賢者の悩みのひとつであるという、儀式をおこなったベッドで普段寝る羽目にならないように配慮がなされている。
とはいえ自分が賢者のうちの誰かをこの寝室に招き入れるなど、そんな恥ずかしいことをできるとは思えない。
「こっちを使う機会は……多分ない、かも」
その大きなベッドで賢者に抱かれる光景を思い浮かべてしまい、ヒナリは両手を頬に押し当てる感触でその想像を掻き消した。
「かしこまりました。ヒナリ様の御心のままにお過ごしください」
ミュリエルの応答に続いてふたりのメイドがしずしずと頭を下げた。
夜になり、一階の食堂に案内される。
長すぎるように見える長方形のテーブルの、食堂の入口から一番遠い席に着かされたヒナリは出された料理に浮き浮きとしていた。なぜなら前世でよく見ていた旅行動画で目にしたことのある料理だったからである。
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