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第一章
13 賢者アルトゥールの尽きない欲望(☆)
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ヒナリの体内で、賢者アルトゥールがぐいと三本の指を曲げて、粘膜を押し上げ――指先を細かく震わせた。
「ひゃうっ!」
さらなる強烈な快感に、ヒナリは思い切り背を反らした。足裏をシーツに突き、腰を浮かせて刺激から逃れようとする。
しかし賢者アルトゥールは逃げ出すことを許してはくれず、しっかりとヒナリの太ももを捕らえると、指先を小刻みに躍らせる動きに加えて再びヒナリの花弁を吸い始めた。
「ああっ! はああっ!」
全身に走る衝撃に、ヒナリは泣き叫ぶ以外に何もできなくなった。
「やっ、ダメ、だめえっ、アルトゥールさん、やめてっ、もうやめてえっ……――ああっ!」
頭が真っ白になる。
ヒナリはびくびくと体を震わせたあと、シーツの上に崩れ落ちた。
賢者アルトゥールがヒナリの体内から慎重に指を引き出し、ぬめりを帯びた自身の三本の指を眺めて目を輝かせる。
「こんなにも濡れるものなのだな……」
ヒナリが全身で呼吸をしながら視線をやると、賢者アルトゥールがヒナリの愛液に濡れた指に舌を這わせていた。
「熱いな。ヒナリ、こんなにも貴女に感じてもらえてとても嬉しい」
いつの間にか賢者アルトゥールがヒナリのことを呼び捨てにしている。
しかし優しくも熱烈な愛撫に散々酔わされたあとでは、そんなことはどうでもよくなっていた。
再び足を大きく開かれる。
「痛かったら言ってくれ」
はち切れんばかりに膨張した高ぶりが、秘部に押し当てられる。圧倒的な質量が、徐々にヒナリの体内に入り込んでくる。
「あうっ……」
「っ……きついな」
ふたりでほぼ同時に声を洩らした。
「力を抜けるか、ヒナリ。ゆっくり息を吸って、吐いて」
言われた通りに深呼吸をする。全身で息を吸い込み、腹の底から息を吐き出すタイミングで賢者アルトゥールが少しだけ芯の先を押し進める。
時間を掛けて繋がりを深めていき、ついに肌が触れ合った。
「全て入った、な」
賢者アルトゥールが吐息混じりの声を弾ませる。顔を見上げると、目が合った途端に目映いほどの笑みを浮かべた。
まるでひとごとのように『おめでとう』と思わず言いたくなるくらいの純粋な喜びを湛えた笑顔に、ヒナリも釣られて微笑んでしまう。
しかし腹を内側から強烈に押し上げてくる質量のせいで、ヒナリの体は既に愛撫されていたとき以上の快楽に蝕まれていた。
必死に呼吸を繰り返し、堪えがたい感覚をやり過ごす。
ふと賢者アルトゥールは真剣な表情に戻ると、唸るような声で呼び掛けてきた。
「ヒナリ。……動くぞ」
「はい、……」
宣言通りにひと突きされた、その瞬間。
「――きゃんっ!」
頭の先まで突き抜けた衝撃に意識が飛びそうになる。ヒナリは賢者アルトゥールにたった一度突き上げられただけで絶頂を迎えてしまったのだった。
賢者アルトゥールが声を噛み潰す。
「っ……! そんなに、締め付けないでくれ……!」
その声を遠くに聞きながら、ヒナリは全力で呼吸を繰り返した。身体中に甘い痺れが響き続けている。
汗を幾筋も流す賢者アルトゥールの顔に、驚きの表情が浮かぶ。
「ヒナリ、達してしまった……のだよな? 大丈夫か?」
「……はい。大丈夫、です」
もはや何も考えられず、思考を介さない返事が口を衝いて出る。
天蓋を見上げていた目を傾けると、濃青の瞳が感激した風に輝きを増した。
中を一度抉られる度に、凄まじい悦びに満たされる。
途方もない快楽に襲われて、足がひとりでにシーツを蹴り、枕の方に逃げを打つ。
「逃げないでくれ、ヒナリ」
肩を押さえ付けられた。肌を密着させ、高ぶりが根元まで埋め込まれた状態でとんとんと最奥を小突かれる。
「あっあっあっんううっ」
これ以上はないと言うほどの快楽を惜しみなく与えられて、みっともないくらいの大声を放ってしまう。
必死に奥歯を噛み締めて声をこらえようとしていると、賢者アルトゥールの動きが激しくなってきた。
「ヒナリ、貴女の中はっ、こんなにも、心地よい、のだな……! ――うっ」
「――はうっ!」
ヒナリの体の一番奥で、賢者アルトゥールの欲望の化身が強く脈動する。射精するその動きでヒナリはまた達してしまったのだった。
歯を食いしばっていた賢者アルトゥールが、困った風な笑みを浮かべる。
「すまない、もう少しだけ、続けてもいいだろうか」
「え、は、はい……」
(今イったばかりなのに?)
とヒナリが思ったのも束の間、再び動き出した賢者アルトゥールの芯は既に硬度を取り戻していた。
三度も達させられたヒナリには、もはや手足を自由に動かす力すら残っていなかった。
言うことを聞かなくなった四肢は、ただ深い悦びに震え上がるばかりだった。
賢者アルトゥールが鋭く息を洩らしながら夢中で腰を叩き付けてくる。
心まで蕩けそうになる強烈な喜悦に満たされて、ヒナリは悲鳴を上げては懸命に呼吸を繰り返した。
うまく動かせない手で賢者アルトゥールの腕を辛うじてつかみ、汗だくの腕を伝ってヒナリ自身の腕を徐々に持ち上げていく。
逞しい体をぎゅっと抱き締める。汗にまみれた肉体が、ふたりの交わりが繰り返される度に収縮しては弛緩する。
禁欲生活を続けてきたと語った賢者アルトゥールは、この瞬間を夢見ることすら己に許さずに過ごしてきたのだろう。
そんな彼に、私ができることは――。
「アルトゥールさん。……アルトゥール、私、あなたが満たされるまで、あなたのこと、全部受け止めるから」
驚きの表情を浮かべる顔に、そっと手を添える。
「だからどうか、申し訳ないなんて思わないで。私のこと、いっぱい……味わって」
ヒナリが笑みを浮かべてみせると、アルトゥールがごくりと息を呑んだ。
言葉を交わすこともなく、水音と、ふたりの息遣いだけが静寂にさざ波を作り出す。
ヒナリは伏せさせられた体勢で後ろからアルトゥールの高ぶりを繰り返し打ち込まれていた。もう何度絶頂させられたか、何度熱を注がれたか憶えていない。
やまない衝撃と溺れるほどの悦びをどうにか受け止めつつ、枕の上に頭を転がす。するとカーテンの隙間から差し込む光が見えた。朝になってしまったらしい。
直後、よそ見をするなと言わんばかりに両腕を引かれて腰を叩き付けられた。
「あうっ! はうっ! ああああっ……!」
中に精を吐き出す動きに体の奥深くを刺激され、またしても高みに昇り詰めさせられる。
アルトゥールは何度達しても決して抜こうとはしなかった。すぐに力を取り戻して動き出す。
ヒナリ自身の体液が、ふたりの体の交わる箇所から溢れ出し肌を伝い落ちてくる。その感触は一瞬気持ち悪く感じたものの、それを凌駕する快楽に何も考えられなくなる。
「ああヒナリ、許されるならばずっと貴女と繋がっていたい……!」
溜め息に乗せて、アルトゥールが切実たる願いを口にする。
(体力オバケすぎるよ……)
しかし、もう体が持たないからやめてと乞うほどの体力も精神力も、今のヒナリには残っていなかった。
――いつ終わるのかな。
――いや、こんなことを思っちゃ失礼だよ。
頭の中で二つの思いを繰り返す。
そうして無限に続くかのような時間に翻弄される中、突然、
「……儀式をなさっている最中、失礼致します、ヒナリ様、アルトゥール様」
「!?」
まさか行為の最中に誰かに話し掛けられるとは思わず、ヒナリはびくっと震え上がった。
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