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第一章
16 傷付く心と賢者の想い
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『聖女としての務めを果たしている』――ヒナリはベルトランにたった今言われたことを、頭の中だけで否定した。そういう言われ方をされれば多少聞こえは良いのかも知れないが、有り体に言えばただただ見目好い男性たちとセックスをしているだけなのだ。
それ以外の聖女ならではの仕事もあるのかも知れないが、まだ他に何の役割も与えられていないので、自分の存在がひどく下劣なものに思えてくる。
ベルトランの慰めの言葉に礼すら言えず押し黙っていると、斜め前に座る賢者クレイグがひとつ息を吐き、至極冷静な声で問い掛けてきた。
「ご自身が選ばれし人間だと思っていたのがそうではなくて落ち込んでいらっしゃる、ということでよろしいですね?」
「……!」
自分の心境を言語化されて、改めて胸に棘が刺さる。
せめて明確な理由があって欲しかった。そうすれば、この理不尽で不可解な異世界転生も徐々に受け入れていけたかも知れないのに――。
自身の落胆の原因に行き当たり、涙が浮かんでくる。何も答えられず、ただ涙を溢れさせないようにまばたきで誤魔化していると、
「……貴女だけではないのですからね」
「え?」
思いも寄らない言葉を掛けられて、うつむかせていた顔を上げる。すると金色の瞳が眼鏡越しにヒナリを見据えていた。
「私たち賢者は生涯にたった一度だけ、女神ポリアンテス様にお目通りが叶います。その際女神様は、賢者が儀式で聖女様と具体的に何をするのかをお話しくださるだけで、私たちをお選びになった理由は教えてくださいません」
賢者クレイグが、さらに続ける。
「私たち自身が望んでこうなった訳でもなく、役割を与えられた理由も教えられない。その点については聖女様も賢者と同様と言えます。私たちはこの世に生を受けたその瞬間から賢者であり、賢者として生きて参りました。しかし、だからといって何のためらいもなくこの役割を受け入れられた訳ではないのですよ」
鋭い眼差しが、ふと和らぐ。
「貴女もそれで良いではないですか。今は迷いもありましょうが、共に儀式をし、世界を浄化していくうちに覚悟も固まっていくことでしょう。もしいつまでも貴女の心が定まらず迷い続けたとしても、私たち賢者は貴女を、聖女ヒナリ様を支え続けます」
不可逆な現状を変えることはできない、その事実が心にのし掛かる。
しかし今、自分に向けられた言葉のひとつひとつが、聖女という存在に寄り添おうとして発せられたものだということだけは、はっきりと分かる。
(クレイグさんって冷たい人かと思ってたけど、案外優しい人なんだな……)
目尻に溜まった涙を指先で払い、少しだけ軽くなった心のままに顔を綻ばせてみせる。
「ありがとうございます、クレイグさん。これから一緒に頑張りましょう」
「――!」
笑顔でそう伝えた途端、賢者クレイグがびくりと肩を震わせた。
見る間に顔が真っ赤に染まる。赤面を隠すように眼鏡を上げ直して、あたふたと顔を逸らす。
よく見ると、耳まですっかり赤くなっていた。
(あら?)
思い掛けない反応を、まじまじと見つめる。
直後、ベルトランが賢者クレイグの様子を見て噴き出した。
「君、今のその反応がなければ完璧だったのに! そこはヒナリを安心させる笑みを浮かべる場面でしょう!」
「ベルトラン! からかうのも大概にしていただきたい! 仕方ないでしょう、ヒナリ様があまりにも……」
ごにょごにょと聞き取れない独り言をしばらく呟いた賢者クレイグが、こほん、と大袈裟に咳払いして澄まし顔を取り戻す。
「……こちらをどうぞ」
テーブルの上に置かれていた遮光瓶を傾けて、小さなガラスの器に透明な液体を注いで差し出してきた。
「これは?」
「疲労回復薬です」
「ありがとうございます。いただきます」
ハーブの香りのする飲み物を口に含む。それはどことなく栄養ドリンクを思わせる甘さだったが、薬っぽさは一切感じられなかった。
「おいしい! これがお薬なの?」
賢者クレイグが答えるより先に、ベルトランが腕組みしてうんうんと頷く。
「クレイグの薬は効果が絶大だってだけでなくて、味も飲みやすいってのがすごいところなんだよね」
「当然でしょう。聖女様に生半可なものは飲ませられませんので」
「そこまで気遣ってくださって、本当にありがとうございます」
ここまでの扱いを受けるべき存在ではないのに――と心に陰が差す一方で、この薬ひとつにも賢者の想いが詰まっていて、いかに聖女を大切に思い続けてきたかが窺い知れる。
賢者クレイグがいつまでも赤みの引かない顔をからかわれる様子を微笑ましく見守りつつ、ヒナリは甘い薬を少しずつ飲み進めていったのだった。
薬を飲み終えたヒナリがガラスの器を下ろすと、視界の中にハンカチが差し出された。
「あ、ありがとう……」
隣を見ると、ベルトランが温かな笑みを浮かべていた。
(さすが王子様、こんなところまで気が利くんだなあ)
ベルトランが王子様であると勝手に断定して、ありがたくハンカチを受け取り目尻にそっと押し当てる。
心に寄り添う言葉と体を気遣う回復薬、そして涙にはハンカチ。賢者たちの優しさに触れて、ヒナリは気持ちが少しずつ浮上してくる感覚を覚えた。
ヒナリがようやく落ち着いて茶を飲み進められるようになった頃、執事がひとりの老人を一同の元に連れてきた。
「皆様がた、大神官様がおいでになりました」
「大神官様!?」
思いがけない訪問客にぎょっとする。
ちゃんとしなくちゃとヒナリが姿勢を正す一方で、賢者たちは別段慌てる様子もなく席を立ち、ヒナリの正面に大神官を座らせた。その気さくな様子は祖父と孫のようにも見えた。
立派なローブをまとった優しそうな老人が、深々とお辞儀する。
「正式なご挨拶前にお訪ねするご無礼をお許しくだされ。私は女神教大神官ガラハヘイケ・ビリオカルタと申します。ヒナリ様、お加減は如何ですかな?」
「大神官ビリオカルタ様、お忙しい中わざわざご足労いただき恐縮です。お騒がせしてしまってすみません」
「何をおっしゃいますか。聖女ヒナリ様のためならば、神殿からこの邸宅へと続く長~い渡り廊下だって、杖なしで歩き切ってみせますよ」
「えっ?」
「ふぉっふぉっ。冗談です。こう見えても私、歳の割に健脚だとよく言われておりますので」
思わずきょとんとしてしまう。ヒナリが落ち込んでいたのを知っていて、和ませようとしてくれているのかも知れない――。
心温まるやり取りに、ヒナリは意識せずとも微笑むことができた。
「さて、聖女ヒナリ様。差し支えなければ私めにも、貴女様のお話を詳しくお聞かせいただいてもよろしいですかな?」
「あ、はい」
それ以外の聖女ならではの仕事もあるのかも知れないが、まだ他に何の役割も与えられていないので、自分の存在がひどく下劣なものに思えてくる。
ベルトランの慰めの言葉に礼すら言えず押し黙っていると、斜め前に座る賢者クレイグがひとつ息を吐き、至極冷静な声で問い掛けてきた。
「ご自身が選ばれし人間だと思っていたのがそうではなくて落ち込んでいらっしゃる、ということでよろしいですね?」
「……!」
自分の心境を言語化されて、改めて胸に棘が刺さる。
せめて明確な理由があって欲しかった。そうすれば、この理不尽で不可解な異世界転生も徐々に受け入れていけたかも知れないのに――。
自身の落胆の原因に行き当たり、涙が浮かんでくる。何も答えられず、ただ涙を溢れさせないようにまばたきで誤魔化していると、
「……貴女だけではないのですからね」
「え?」
思いも寄らない言葉を掛けられて、うつむかせていた顔を上げる。すると金色の瞳が眼鏡越しにヒナリを見据えていた。
「私たち賢者は生涯にたった一度だけ、女神ポリアンテス様にお目通りが叶います。その際女神様は、賢者が儀式で聖女様と具体的に何をするのかをお話しくださるだけで、私たちをお選びになった理由は教えてくださいません」
賢者クレイグが、さらに続ける。
「私たち自身が望んでこうなった訳でもなく、役割を与えられた理由も教えられない。その点については聖女様も賢者と同様と言えます。私たちはこの世に生を受けたその瞬間から賢者であり、賢者として生きて参りました。しかし、だからといって何のためらいもなくこの役割を受け入れられた訳ではないのですよ」
鋭い眼差しが、ふと和らぐ。
「貴女もそれで良いではないですか。今は迷いもありましょうが、共に儀式をし、世界を浄化していくうちに覚悟も固まっていくことでしょう。もしいつまでも貴女の心が定まらず迷い続けたとしても、私たち賢者は貴女を、聖女ヒナリ様を支え続けます」
不可逆な現状を変えることはできない、その事実が心にのし掛かる。
しかし今、自分に向けられた言葉のひとつひとつが、聖女という存在に寄り添おうとして発せられたものだということだけは、はっきりと分かる。
(クレイグさんって冷たい人かと思ってたけど、案外優しい人なんだな……)
目尻に溜まった涙を指先で払い、少しだけ軽くなった心のままに顔を綻ばせてみせる。
「ありがとうございます、クレイグさん。これから一緒に頑張りましょう」
「――!」
笑顔でそう伝えた途端、賢者クレイグがびくりと肩を震わせた。
見る間に顔が真っ赤に染まる。赤面を隠すように眼鏡を上げ直して、あたふたと顔を逸らす。
よく見ると、耳まですっかり赤くなっていた。
(あら?)
思い掛けない反応を、まじまじと見つめる。
直後、ベルトランが賢者クレイグの様子を見て噴き出した。
「君、今のその反応がなければ完璧だったのに! そこはヒナリを安心させる笑みを浮かべる場面でしょう!」
「ベルトラン! からかうのも大概にしていただきたい! 仕方ないでしょう、ヒナリ様があまりにも……」
ごにょごにょと聞き取れない独り言をしばらく呟いた賢者クレイグが、こほん、と大袈裟に咳払いして澄まし顔を取り戻す。
「……こちらをどうぞ」
テーブルの上に置かれていた遮光瓶を傾けて、小さなガラスの器に透明な液体を注いで差し出してきた。
「これは?」
「疲労回復薬です」
「ありがとうございます。いただきます」
ハーブの香りのする飲み物を口に含む。それはどことなく栄養ドリンクを思わせる甘さだったが、薬っぽさは一切感じられなかった。
「おいしい! これがお薬なの?」
賢者クレイグが答えるより先に、ベルトランが腕組みしてうんうんと頷く。
「クレイグの薬は効果が絶大だってだけでなくて、味も飲みやすいってのがすごいところなんだよね」
「当然でしょう。聖女様に生半可なものは飲ませられませんので」
「そこまで気遣ってくださって、本当にありがとうございます」
ここまでの扱いを受けるべき存在ではないのに――と心に陰が差す一方で、この薬ひとつにも賢者の想いが詰まっていて、いかに聖女を大切に思い続けてきたかが窺い知れる。
賢者クレイグがいつまでも赤みの引かない顔をからかわれる様子を微笑ましく見守りつつ、ヒナリは甘い薬を少しずつ飲み進めていったのだった。
薬を飲み終えたヒナリがガラスの器を下ろすと、視界の中にハンカチが差し出された。
「あ、ありがとう……」
隣を見ると、ベルトランが温かな笑みを浮かべていた。
(さすが王子様、こんなところまで気が利くんだなあ)
ベルトランが王子様であると勝手に断定して、ありがたくハンカチを受け取り目尻にそっと押し当てる。
心に寄り添う言葉と体を気遣う回復薬、そして涙にはハンカチ。賢者たちの優しさに触れて、ヒナリは気持ちが少しずつ浮上してくる感覚を覚えた。
ヒナリがようやく落ち着いて茶を飲み進められるようになった頃、執事がひとりの老人を一同の元に連れてきた。
「皆様がた、大神官様がおいでになりました」
「大神官様!?」
思いがけない訪問客にぎょっとする。
ちゃんとしなくちゃとヒナリが姿勢を正す一方で、賢者たちは別段慌てる様子もなく席を立ち、ヒナリの正面に大神官を座らせた。その気さくな様子は祖父と孫のようにも見えた。
立派なローブをまとった優しそうな老人が、深々とお辞儀する。
「正式なご挨拶前にお訪ねするご無礼をお許しくだされ。私は女神教大神官ガラハヘイケ・ビリオカルタと申します。ヒナリ様、お加減は如何ですかな?」
「大神官ビリオカルタ様、お忙しい中わざわざご足労いただき恐縮です。お騒がせしてしまってすみません」
「何をおっしゃいますか。聖女ヒナリ様のためならば、神殿からこの邸宅へと続く長~い渡り廊下だって、杖なしで歩き切ってみせますよ」
「えっ?」
「ふぉっふぉっ。冗談です。こう見えても私、歳の割に健脚だとよく言われておりますので」
思わずきょとんとしてしまう。ヒナリが落ち込んでいたのを知っていて、和ませようとしてくれているのかも知れない――。
心温まるやり取りに、ヒナリは意識せずとも微笑むことができた。
「さて、聖女ヒナリ様。差し支えなければ私めにも、貴女様のお話を詳しくお聞かせいただいてもよろしいですかな?」
「あ、はい」
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