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第二章
26 異常事態
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祈りの間に、割れんばかりの拍手が渦巻く。人々の予期せぬ反応に驚いたヒナリが顔を上げると、聖壇を見上げてくる人々がほとんど皆笑顔に変わっていた。
視線を手前に移せば、賢者たち四人の安堵の笑みが目に映る。
そのすぐ後ろで膝を突く聖騎士たちの鎧が、先ほどまでと違い、淡い虹色の輝きを帯びていた。
(祈りが届いたってことだよね。よかったあ、うまくいって本当によかった)
歩き出そうとした矢先、熱に冒されていたことを思い出し、膝から力が抜けそうになる。
(こらえなきゃ。まだ大勢の人が見てる)
視界が霞む中、一歩一歩、慎重に階段を踏み締める。
一番下まで降りた途端に両側から手をすくい上げられた。アルトゥールとベルトランだった。
ベルトランが、ぎゅっと手を握り締めてくる。
「お疲れ様、ヒナリ。素晴らしかったよ」
「ありがとう。みんなが、居てくれたから、頑張れたよ……」
肩で息をしながら返事する。
ヒナリは賢者たちに支えられた状態でその場で一礼すると、聖壇の脇にある扉から廊下に出て――背後で扉が閉ざされ人々のざわめきが遠くなった瞬間、意識を失ったのだった。
◇◇◆◇◇
クレイグはベッドに横たわるヒナリの口から体温測定の魔道具を抜き取ると、そこに表示された数値を見て溜め息をついた。
祈りの儀の直後に倒れたヒナリは高熱を出し、意識が朦朧としている時間が続いていた。今日で三日目である。
ベッドのすぐ脇に用意させた椅子に腰を下ろし、背後に立つアルトゥールに話し掛ける。
「なかなか下がらないこの高熱……アルトゥール、貴方のせいである可能性がありますね」
「それはすまない。わけを教えてもらえるだろうか」
ヒナリが倒れて以降、ずっと塞ぎ込んでいる男を鋭く睨み付ける。
「貴方、ヒナリとの儀式のときに、何回ヒナリに魔力を注ぎましたか」
見やった顔が、途端に狼狽の色を見せる。
「それはっ……! ……回、だ」
「何です?」
「な、七回、だ」
信じがたい回答を聞いて、アルトゥール以外の賢者が目を見開いた。
「七回って! 君ねえ!」
「ヒナリ、かわいそう」
ベルトランとダリオが立て続けにアルトゥールを責め立てる。
クレイグは苛立ち任せに眼鏡を上げ直すと強く溜め息を吐き出した。
「一度の儀式で二回魔力を捧げてしまった私も偉そうなことを言えた義理ではありませんが、ヒナリは私たち賢者から魔力を受け取るのは初めてだったというのに、本来四回だけで済むところを実に三倍弱の魔力を捧げてしまったことになります。それを祈りの儀で一気に放出したとあっては、反動で寝込む羽目になるのも無理はありません」
「なるほどそういう理屈なのだな……。ヒナリには本当に申し訳ないことをしてしまった」
アルトゥールは騎士らしからぬしょぼくれた声で呟いたあと、ベッド脇に膝を突き、枕の横に投げ出されていたヒナリの手をそっと取り上げた。
「ヒナリ、愚かなる私のせいで貴女をここまで苦しませてしまうとは……。貴女の苦しみを引き受けられたらどんなに良かったことか」
言っても仕方のないことを言うアルトゥールの手が、ヒナリから引き剥がされる。
ベルトランがその取り上げた手をぽいっと投げ捨てた。
冷めきった眼差しでアルトゥールを見下ろす。
「君、十日間ヒナリに触るの禁止ね」
「十日間!? それはっ……勘弁してはもらえないだろうか」
「ダメだよ。君にはこれが一番堪えるでしょう。反省してね」
「う、うむ、猛省する」
アルトゥールはとぼとぼと壁際に歩いていくと、力なくその場に座り込み、両膝に肘を置いてがっくりと項垂れた。
「皆様がた、数値が上がって参りました」
執事のライズボローが分厚い封書をベルトランに手渡す。こういう類の報告は、普段は四人を代表して年長のアルトゥールに渡されるのだが、今は壁際で謹慎中のためベルトランが代理で受け取ったのだった。
「これは……!?」
ベルトランが封筒から取り出した書類に目を落とすなり、声を上げた。
その書類は祈りの儀のあとに各地の鉱山で測定された魔力の数値が記されたものだったが、本来ならば余剰魔力――浄化の対象となる余分な魔力――がゼロになっていることを確認するためだけの、言わば形式的な報告であるはずだった。
しかし、何ヵ所かの鉱山で余剰魔力が残っていることを示す数字が記されている。
「どういうこと? これ」
「浄化後に余剰魔力が残るなんてあり得ます?」
横から書類を覗き込んできたダリオが怪訝な顔をする。
椅子から立ち上がり数字を見たクレイグも眉をひそめた。
ライズボローが新聞を広げて差し出してくる。
「『聖女ヒナリ様の浄化は完全ではなかったのではないか』と、既に新聞でも報じられております」
「情報が伝わるのが早いな……」
ベルトランが眉をひそめる。
各鉱山からの報告は、まず王家と神殿とに同時に届けられたあと、新聞社を通じて一般大衆に情報が行き渡るはずである。
「データが僕らの所に届く前に漏洩したということ?」
ダリオが苛立ち混じりに疑問を口にする。
「あるいは、あらかじめその数字になることが分かっていた……つまり捏造データを新聞社がつかまされたとも考えられますね」
「捏造、ねえ……」
ベルトランは顎に手を当て考え込んだ。再調査すれば捏造などすぐに明らかになるだろうに、それでも捏造するメリットとは。そしてその恩恵を受けるのは――。
「いきなり聖女反対派が攻勢を掛けてきたか」
アルトゥールが立ち上がり、ベルトランたちの元に歩み寄ってくる。先程までの情けない面持ちは影を潜め、今は元王国騎士団長の、敵と対峙する際のような厳しい表情に変わっていた。
不意に扉がノックされ、ライズボローが応対する。
レイチェルに案内された大神官ビリオカルタが部屋に入ってきた。
「ヒナリ様のお加減は如何ですかな」
「まだ目覚められておりません」
「左様ですか……。ところで、浄化ができていない地域があるとの件ですが」
「……はい」
ベルトランが重々しく答えると、大神官もまた沈痛な面持ちで話を切り出した。
「司書官に調べさせたところ、過去におこなわれてきた浄化で同様の事象があったとの記録はありませんでした。引き続き調査しますが、何より聖女ヒナリ様の御心にご負担をお掛けせぬよう最大限の配慮がなされることを、私は希望します」
「はい……」
大神官はヒナリに向かって祈りを捧げる仕草をすると、部屋を出ていった。
「ヒナリに情報共有するな、か」
アルトゥールが腕組みし、溜め息混じりに呟く。
「……確かに、初めての祈りの儀で消耗しているところに余計な心配を掛けたくはないな」
「そうだね、ヒナリにはしばらくゆっくりしてもらいたいな。御降臨直後からずっと振り回してしまったからね」
「ええ、まずは回復していただかないと。次の祈りの儀までひと月しかないですし」
ベルトランとクレイグが立て続けに同意する中、ダリオだけは不満げだった。
「僕は言うべきだと思う。僕らは五人で力を合わせて世界を浄化してるようなものだろう? 大神官様も君らもヒナリを思っての提案だとは理解できるけれど、ヒナリだけを除け者にする風な扱いはどうかと思う」
重い沈黙。ダリオが誰からも同意を得られず一同を睨み付けていると、
「うっ、ううっ……」
ヒナリが呻き声を洩らした。
視線を手前に移せば、賢者たち四人の安堵の笑みが目に映る。
そのすぐ後ろで膝を突く聖騎士たちの鎧が、先ほどまでと違い、淡い虹色の輝きを帯びていた。
(祈りが届いたってことだよね。よかったあ、うまくいって本当によかった)
歩き出そうとした矢先、熱に冒されていたことを思い出し、膝から力が抜けそうになる。
(こらえなきゃ。まだ大勢の人が見てる)
視界が霞む中、一歩一歩、慎重に階段を踏み締める。
一番下まで降りた途端に両側から手をすくい上げられた。アルトゥールとベルトランだった。
ベルトランが、ぎゅっと手を握り締めてくる。
「お疲れ様、ヒナリ。素晴らしかったよ」
「ありがとう。みんなが、居てくれたから、頑張れたよ……」
肩で息をしながら返事する。
ヒナリは賢者たちに支えられた状態でその場で一礼すると、聖壇の脇にある扉から廊下に出て――背後で扉が閉ざされ人々のざわめきが遠くなった瞬間、意識を失ったのだった。
◇◇◆◇◇
クレイグはベッドに横たわるヒナリの口から体温測定の魔道具を抜き取ると、そこに表示された数値を見て溜め息をついた。
祈りの儀の直後に倒れたヒナリは高熱を出し、意識が朦朧としている時間が続いていた。今日で三日目である。
ベッドのすぐ脇に用意させた椅子に腰を下ろし、背後に立つアルトゥールに話し掛ける。
「なかなか下がらないこの高熱……アルトゥール、貴方のせいである可能性がありますね」
「それはすまない。わけを教えてもらえるだろうか」
ヒナリが倒れて以降、ずっと塞ぎ込んでいる男を鋭く睨み付ける。
「貴方、ヒナリとの儀式のときに、何回ヒナリに魔力を注ぎましたか」
見やった顔が、途端に狼狽の色を見せる。
「それはっ……! ……回、だ」
「何です?」
「な、七回、だ」
信じがたい回答を聞いて、アルトゥール以外の賢者が目を見開いた。
「七回って! 君ねえ!」
「ヒナリ、かわいそう」
ベルトランとダリオが立て続けにアルトゥールを責め立てる。
クレイグは苛立ち任せに眼鏡を上げ直すと強く溜め息を吐き出した。
「一度の儀式で二回魔力を捧げてしまった私も偉そうなことを言えた義理ではありませんが、ヒナリは私たち賢者から魔力を受け取るのは初めてだったというのに、本来四回だけで済むところを実に三倍弱の魔力を捧げてしまったことになります。それを祈りの儀で一気に放出したとあっては、反動で寝込む羽目になるのも無理はありません」
「なるほどそういう理屈なのだな……。ヒナリには本当に申し訳ないことをしてしまった」
アルトゥールは騎士らしからぬしょぼくれた声で呟いたあと、ベッド脇に膝を突き、枕の横に投げ出されていたヒナリの手をそっと取り上げた。
「ヒナリ、愚かなる私のせいで貴女をここまで苦しませてしまうとは……。貴女の苦しみを引き受けられたらどんなに良かったことか」
言っても仕方のないことを言うアルトゥールの手が、ヒナリから引き剥がされる。
ベルトランがその取り上げた手をぽいっと投げ捨てた。
冷めきった眼差しでアルトゥールを見下ろす。
「君、十日間ヒナリに触るの禁止ね」
「十日間!? それはっ……勘弁してはもらえないだろうか」
「ダメだよ。君にはこれが一番堪えるでしょう。反省してね」
「う、うむ、猛省する」
アルトゥールはとぼとぼと壁際に歩いていくと、力なくその場に座り込み、両膝に肘を置いてがっくりと項垂れた。
「皆様がた、数値が上がって参りました」
執事のライズボローが分厚い封書をベルトランに手渡す。こういう類の報告は、普段は四人を代表して年長のアルトゥールに渡されるのだが、今は壁際で謹慎中のためベルトランが代理で受け取ったのだった。
「これは……!?」
ベルトランが封筒から取り出した書類に目を落とすなり、声を上げた。
その書類は祈りの儀のあとに各地の鉱山で測定された魔力の数値が記されたものだったが、本来ならば余剰魔力――浄化の対象となる余分な魔力――がゼロになっていることを確認するためだけの、言わば形式的な報告であるはずだった。
しかし、何ヵ所かの鉱山で余剰魔力が残っていることを示す数字が記されている。
「どういうこと? これ」
「浄化後に余剰魔力が残るなんてあり得ます?」
横から書類を覗き込んできたダリオが怪訝な顔をする。
椅子から立ち上がり数字を見たクレイグも眉をひそめた。
ライズボローが新聞を広げて差し出してくる。
「『聖女ヒナリ様の浄化は完全ではなかったのではないか』と、既に新聞でも報じられております」
「情報が伝わるのが早いな……」
ベルトランが眉をひそめる。
各鉱山からの報告は、まず王家と神殿とに同時に届けられたあと、新聞社を通じて一般大衆に情報が行き渡るはずである。
「データが僕らの所に届く前に漏洩したということ?」
ダリオが苛立ち混じりに疑問を口にする。
「あるいは、あらかじめその数字になることが分かっていた……つまり捏造データを新聞社がつかまされたとも考えられますね」
「捏造、ねえ……」
ベルトランは顎に手を当て考え込んだ。再調査すれば捏造などすぐに明らかになるだろうに、それでも捏造するメリットとは。そしてその恩恵を受けるのは――。
「いきなり聖女反対派が攻勢を掛けてきたか」
アルトゥールが立ち上がり、ベルトランたちの元に歩み寄ってくる。先程までの情けない面持ちは影を潜め、今は元王国騎士団長の、敵と対峙する際のような厳しい表情に変わっていた。
不意に扉がノックされ、ライズボローが応対する。
レイチェルに案内された大神官ビリオカルタが部屋に入ってきた。
「ヒナリ様のお加減は如何ですかな」
「まだ目覚められておりません」
「左様ですか……。ところで、浄化ができていない地域があるとの件ですが」
「……はい」
ベルトランが重々しく答えると、大神官もまた沈痛な面持ちで話を切り出した。
「司書官に調べさせたところ、過去におこなわれてきた浄化で同様の事象があったとの記録はありませんでした。引き続き調査しますが、何より聖女ヒナリ様の御心にご負担をお掛けせぬよう最大限の配慮がなされることを、私は希望します」
「はい……」
大神官はヒナリに向かって祈りを捧げる仕草をすると、部屋を出ていった。
「ヒナリに情報共有するな、か」
アルトゥールが腕組みし、溜め息混じりに呟く。
「……確かに、初めての祈りの儀で消耗しているところに余計な心配を掛けたくはないな」
「そうだね、ヒナリにはしばらくゆっくりしてもらいたいな。御降臨直後からずっと振り回してしまったからね」
「ええ、まずは回復していただかないと。次の祈りの儀までひと月しかないですし」
ベルトランとクレイグが立て続けに同意する中、ダリオだけは不満げだった。
「僕は言うべきだと思う。僕らは五人で力を合わせて世界を浄化してるようなものだろう? 大神官様も君らもヒナリを思っての提案だとは理解できるけれど、ヒナリだけを除け者にする風な扱いはどうかと思う」
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