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第二章
45 体を張ったテクニック(☆)
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『自分たちにも、クレイグにしたように口淫をして欲しい』と賢者たちに言われたヒナリはうろたえずにはいられなかった。
固まるヒナリを見て、アルトゥールがごくりと息を呑んだ。目が血走っている。
ベルトランは愉快そうに口元を微笑ませている。しかし眼差しは真剣そのものだった。
クレイグまで、まるでもう一度して欲しいと言わんばかりに目をギラギラとさせている。
「みんな、そんな目で見ないでよ。わかったってば。できる限り頑張ってみるから、その代わり興奮に任せて朝まで続けるってのはナシですからね。次の日なにもできなくなっちゃう」
「そ、そうだよな……すまぬ」
「それについては本当にすみません……」
アルトゥールとクレイグが、あからさまにしょぼんとする。
「はは。ふたりとも乱暴すぎるのかもね。あくまで優しくヒナリをとろっとろにしてあげれば、明け方くらいまでは付き合ってくれるかも知れないよ?」
「そういうこと言わないでよお……」
ベルトランの卑猥な言い回しに、一瞬にして全身が燃え上がる。
熱くなった顔を両手で覆い隠した直後、ダリオの楽しげな声が耳に届いた。
「なるほど。朝になったとヒナリが気付かないくらい夢中にさせればいいんだね」
「良くないよ!」
すぐさまダリオを振り仰ぎ、きつく睨み付ける。しかし赤い目はまるで『今すぐにでもそうしてあげる』とでも言うかのように細められるばかりだった。
色気を漂わせる瞳を見ていられず、再び手の中に顔を伏せる。
「なるほど。ヒナリをとろとろにすればいいのか……?」
「そのためには更なる学びが必要ですね。ヒナリをとろめかす手管、是非ご教示願いたい」
「うん、いつでも教えてあげるよ」
当事者の目の前で、賢者たちが大真面目な口調でとんでもない会話を繰り広げる。
ヒナリはもはや恥ずかしがる以外に何もできなくなってしまったのだった。
◇◇◆◇◇
クレイグとの儀式から二日後の夜、ヒナリはアルトゥールの部屋を訪ねた。
寝室に入るなり、真っ白な薔薇が飾られていることに気付く。
「このお花って前から飾ってあったっけ。とっても綺麗」
「ベルトランとクレイグがヒナリのために花を飾っていると聞いて、私も飾ろうと思ったのです。細かいところまで配慮が行き届かず申し訳ない」
「そんな、お花が飾ってあったら素敵だとは思うけど、ないからって不満を抱いたりはしないよ。そこまで気遣ってくれてありがとう」
ぐっと首を逸らしてアルトゥールを見上げると、濃青の瞳がきらきらと輝いていた。
ベッドの端に並んで座った途端、アルトゥールがヒナリの方に向き直った。
「ヒナリ。最初に重大なご報告があります」
「え?」
深刻な物言いにどきっとする。
何を言い出すのかとヒナリが緊張していると、アルトゥールが悲痛めいた面持ちでヒナリを見据えた。
「貴女に乱暴を働かないようにするために、クレイグから精力減退薬を処方してもらったのですが……」
「精力減退薬?」
「はい。私の性欲が強すぎるということで、ある程度抑えるために飲んだのです。しかしその薬の効果が覿面で、貴女をこれから抱けると気持ちが高ぶる一方で、全く勃起しなくなってしまったのです……!」
「あらら」
賢者の準備が整っていなければ、儀式を始めることはできない。
「どうする? 私が聖紋を触って無理やり勃たせちゃっても大丈夫?」
「はい、お願いします。貴女のお手を煩わせてしまって大変申し訳ない」
そう言ってアルトゥールが腰帯を解き、ガウンの前を開く。中には何も着ていなかった。
鍛え抜かれた肉体美を突然晒されて、どきっとしたヒナリは思わず目を逸らしてしまった。
「じゃ、じゃあ、触るね」
正面に顔を戻し、へその下で淡く輝く聖紋をそっと横になぞっていく。硬い筋肉の起伏が指先から伝わってきて、これからこの鋼のような肉体と深く繋がることを思えばたちまち胸が高鳴り出す。
四人の賢者のうち誰よりも雄々しい性器が徐々に張り詰めていき、瞬く間に上を向く。
(すごい……)
この逞しいものに貫かれる予感に腹の底が疼き出す。息を呑んだヒナリは、しばらくそこから目を離すことができなかった。
「……あの、ですね、ヒナリ」
「は、はいっ」
凝視してしまった逞しい芯からあたふたと視線を外して呼び掛けに視線を返す。
するとアルトゥールは頬を染め、照れ笑いを浮かべていた。
普段はいかにも頼もしげな青年の、少年じみた顔付きを可愛らしく思う。下半身と表情とのギャップがすごいなとヒナリがつい笑ってしまいそうになっていると、アルトゥールが申し訳なさげな口調で尋ねてきた。
「私も是非に、その……貴女に口淫をしてもらいたいのだが、どうだろうか」
「あ。う、うん」
再び視線を落とし、アルトゥールの高ぶりを遠慮なく観察する。
(さすがにこの大きさは……口に咥えるには多分大きすぎるんだよなあ。顎が外れちゃいそう)
ちらと目だけで様子を窺うと、ラピスラズリ色の瞳は期待に満ち満ちた輝きを放っていた。
(どうしよう。断ったらきっとすごくがっかりするだろうな)
その瞬間を想像すれば心が痛む。たとえば手淫だけにするという代替案を提示しても不満を抱かれないだろうか――などと思いあぐねるうちに、
(あ、そうだ!)
ふと妙案が浮かんできた。
ヒナリはおもむろにガウンを脱ぎ、透けたベビードールも脱ぎ去った。
その動きで胸が揺れた瞬間、ごくりと息を呑む音が聞こえてきた。胸の辺りに視線を感じつつ、たった今脱ぎ捨てたガウンのポケットを探る。
そこにはヒナリの体への負担が軽くなるようにと、クレイグから渡された潤滑剤が入っていた。
(聖女のこの完璧な体を活かさない手はないでしょ)
きっとアルトゥールはびっくりするだろうなと悪戯を仕掛ける気分になりながら、大きな胸の谷間にとろみのある液体を垂らす。
「ねえアルトゥール、咥える代わりに……こういうのはどうかな」
ヒナリは一旦ベッドから下り、絨毯の上で膝立ちになると、アルトゥールの芯を胸の谷間に挟み込んだ。
「――!?」
途端にアルトゥールがびくりと肩を揺らす。
「ヒ、ヒナリ!? 一体何を……?」
ヒナリは何も答えず両手に余る胸を両側からぎゅっと押すと、硬く張り詰めた芯を包み込んで胸の膨らみを上下させたり、あるいは背筋を伸ばしたり身を屈めたりしてアルトゥールの下半身を刺激していった。
「前世でこういうテクニックがあったの。どうかな、あまり気持ちよくない?」
「いや、す、す、すごい、です……!」
胸元から視線をもたげると、アルトゥールが目を血走らせていた。口を押さえた手のひらの隙間から乱れた呼吸音が漏れ聞こえる。
少なくとも興奮はしてもらえているらしい。さらに悦ばせたくて、ヒナリは自身の胸の谷間から顔を覗かせる先端にちゅっとキスしてみた。
「うあああっ!」
そこに滲む透明な液体を舐め取れば、頭上から動揺しきった声が降ってくる。
完全に主導権を握った状態が楽しくなってきて、ヒナリは先端に唇を押し当てるとちゅうちゅうと体液を吸い上げた。
「うああっ! ヒナリ、それはっ、いけません……!」
途端に髪をつかまれる。頭皮が引き攣れる感覚が走っても構わずに、わざと音を立てて芯を吸っては舌を這わせる。それと同時に胸をしきりに上下させていると、
「ああっ! ああっ!」
頭上に叫び声を浴びせられた。屈み込んだ姿勢になっているらしい。太ももに力がこもり、熱い体液は吸っても舐めても溢れてくる。
余裕をなくした反応に、ヒナリの方まで興奮させられる。胸と口とをいっぱいに使って欲望の化身を刺激していると、アルトゥールがヒナリの頭を抱え込み、両脚で体を挟み込んできた。
その息苦しさを振り払うように、さらに刺激を加えていく。
「ヒナリっ! ああっ! もうっ、放してくださ、――ぐうっ……!」
切羽詰まった声と共に、ヒナリの口内に熱い液体が放たれた。
ヒナリはぎゅっと目を閉じて唇を引き締めると、アルトゥールの体液をごっくんと飲み込んだ。苦いという前知識はあったが思ったほどではなく、自然な流れで飲み干してしまった自分に自分で驚いてしまう。
「ヒナリ!? 今、飲み、飲み込ん……ま、まさか飲んでしまったのか!? 私の出したものを!」
アルトゥールがヒナリ以上に驚いている。ヒナリはぺろりと自分の唇に舌を這わせると、上目遣いでアルトゥールを見た。
「変なことしちゃってごめん。でも吐き出すと汚いものみたいでひどいかなって思って飲んじゃった。……嫌だった?」
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