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第二章
48 ダリオのミニリサイタル
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ヒナリはダリオの話を聞いているうちに、クレイグの弟から聞かされた話を思い出した。いわく『クレイグの開発した魔道具がうまく動かないのは、賢者固有の魔力が干渉しているせいかも知れない』とのことだった。
ダリオのバイオリンの予期せぬ効果もクレイグの失敗作も、どちらも原因は賢者の持つ魔力。自分で自分の力を制御できないのは歯痒いだろうなとヒナリは思った。
寝返りを打ち、ダリオの端整な横顔を見つめる。
「ねえ、ダリオって、私以外の人の前でバイオリンを弾いたことはあるの?」
「家に引きこもっていたときは家族の前で弾いたりもしたけれど、誰もおかしな様子にはなっていなかった。さっきは君を強く想いながら奏でていたから、君をあんなにも感じさせてしまったんだと思う」
「そうなんだ……」
ダリオの深い想いが引き起こした現象が、体の奥によみがえる。たちまち胸が高鳴り出した。
まっすぐに天蓋を見上げたダリオが話を続ける。
「僕らの魔力は聖女様の胎内に注ぐためだけにある。だからそれ以外の用途で使うのは、女神様の思し召しに反するんじゃないかと思うんだ」
「うん……」
ヒナリが相づちを打った途端、赤い目が寂しげに細められた。
「音に魔力が乗ってしまうと判明してしまった以上、もうヒナリには、僕のバイオリンを聴かせられないんだね……」
「そうならない方法って何かないのかな」
「君を想わずに弾けば、あるいは……なんて、君に演奏を聴かせているときに君を想わずに弾くなんて、難しそうだ」
「そんなに難しい?」
「そうだね。僕はずっと、そうして練習してきたから……」
「え?」
「いや、なんでもない。さあヒナリ、湯を浴びておいで」
先に体を起こしたダリオがヒナリに手を差し伸べてくる。この日の儀式はこれで解散となったのだった。
次の日。
昨晩の出来事は、早速賢者全員に共有されていた。
「いいなあ。バイオリンの音に酔うヒナリ、さぞや可愛かったろうね」
ヒナリの隣に座るベルトランが、何度もヒナリの頭を撫でる。
「僕も見てみたかったなあ。もし賢者の魔力をそういう風に使っても女神様がお怒りにならないっていつか判明したときは、僕にも見せてよ」
「断る。君にも誰にも見せないよ。僕だけの特権だから」
ダリオがベルトランの語尾に被せてきっぱりと言い放つ。
「だよねえ。僕もそんな風にヒナリを酔わせてみたいなあ……」
(ベルトランになら、もう充分酔わされてると思うんだけどな)
ヒナリは髪に手のひらを滑らされる感触にくすぐったさを覚えつつ、胸の内で独り言をこぼした。
しかしそれを口にしたりすれば、ベルトランがものすごくはしゃぎ出して『いつ何をしたときにそう思ってくれたの』と追及されそうな気がしたので黙っておくことにした。
ずっと押し黙っていたクレイグが、ふと何かに気付いた顔をしてダリオを見た。
「貴方の使うバイオリンは、貴方の領地で作られたものですよね。どこの木材を使っていますか?」
「材料は、スヴィラ領産だね」
「魔獣が多発する山の木ということですね。魔獣が多いということは、すなわち余剰魔力が多く発生している。それを浴びて育った木もまた魔力の影響が出やすくなるのでは? 魔獣がほとんど出現しない森の木を材料としたバイオリンであれば、魔力が乗ることもないかも知れません」
「……!」
伏し目がちだったダリオが途端に目を丸くする。
その斜め前で、一人掛けのソファーに座っていたアルトゥールが大きく頷いた。
「なるほど素晴らしい発想だ……! よくぞその可能性に行き着いたな。さすがクレイグだ」
アルトゥールの褒め言葉には、クレイグは別段反応を示さなかった。真剣な顔をして『道具の素材を見直せばいいのか……』と呟いている。
一瞬目を輝かせたダリオは、しかしすぐに表情を曇らせてしまった。
「でも実家にあるバイオリンは、どの工房の楽器でも材料自体は一緒だ」
「そしたら僕のバイオリンを使ってみるかい? 材料もスヴィラ領産じゃないし」
(僕のバイオリン!?)
ヒナリはベルトランのその発言に驚いて、勢いよく隣に振り向いた。
「ベルトランもバイオリンを弾けるの!?」
「ダリオほどではないけどね。意外だった?」
「あー、意外ではないかな……」
イケメンが何かしらの楽器を優雅に奏でる様が似合わないはずがない。自称『女遊びをしていただけ』のベルトランが実は特技を隠し持っていたと知り、賢者という存在のスペックの高さをヒナリは改めて思い知らされたのだった。
ソファーから円卓の方へと移動して、メイドたちが横一列に並べてくれた椅子に座ってリサイタルの開始を待つ。
ベルトランが自室から持ってきたバイオリンをダリオに手渡すと、ダリオは慣れた手付きで軽く音を鳴らしては糸巻きをわずかに回してチューニングしていった。
バイオリンを構えた状態で、ヒナリをじっと見つめる。
「さて。昨晩と同じ弾き方を……つまり君のことだけを想いながら弾いてみるね。違和感があったらすぐに止めるから、我慢しないでちゃんと教えて」
「うん、分かった」
静かに息を吸い込んだダリオが、弓を弦に滑らせ始める。
(わ、すごい……!)
一音目から音の世界に惹き込まれた。
たったひとつの楽器で奏でているのに、多彩な音色が何層にも積み重なり世界を無限に広げていく。
小さな楽器から放たれる豊かな響きは、まるでオペラ歌手が朗々と歌い上げるかのような迫力があった。
ダリオが最後の一音を奏で切り、動きを止める。
しん、と静寂が訪れる。
次の瞬間。
広い居間中に拍手が鳴り渡った。ヒナリと賢者たち、そしてメイドと執事のみならず、いつの間にか他の召し使いたちも集まって来ていたのだった。皆感激した表情で、いつまでも手を打ち鳴らし続けている。
汗を浮かべたダリオが息を弾ませる。鳴り止まぬ拍手の中、観衆に向かってゆっくりとお辞儀した。
拍手喝采に乗せて、ヒナリは大きめの声でダリオに感謝を伝えた。
「ありがとうダリオ、本当に、とても素敵だった……!」
「こちらこそ、聴いてもらえて嬉しかった。ありがとう、ヒナリ。ありがとう、みんな」
笑顔で一同を見渡す。その表情は、快晴の青空のように澄み切っていた。
家に引きこもっている間、心を癒すために奏でていたであろう音色は、ダリオの優しさと切なさとが音となって聴こえてきた気がした。
心の傷は、そう簡単に癒えるものではない。ダリオは笑みを浮かべてはいるものの、過去の一切が霧散したわけではないはずだ。
バイオリンの音色がダリオの心に寄り添ったように、私もダリオを癒してあげたい――。ヒナリはダリオの演奏で洗われた心に、強い想いを抱いたのだった。
ダリオのバイオリンの予期せぬ効果もクレイグの失敗作も、どちらも原因は賢者の持つ魔力。自分で自分の力を制御できないのは歯痒いだろうなとヒナリは思った。
寝返りを打ち、ダリオの端整な横顔を見つめる。
「ねえ、ダリオって、私以外の人の前でバイオリンを弾いたことはあるの?」
「家に引きこもっていたときは家族の前で弾いたりもしたけれど、誰もおかしな様子にはなっていなかった。さっきは君を強く想いながら奏でていたから、君をあんなにも感じさせてしまったんだと思う」
「そうなんだ……」
ダリオの深い想いが引き起こした現象が、体の奥によみがえる。たちまち胸が高鳴り出した。
まっすぐに天蓋を見上げたダリオが話を続ける。
「僕らの魔力は聖女様の胎内に注ぐためだけにある。だからそれ以外の用途で使うのは、女神様の思し召しに反するんじゃないかと思うんだ」
「うん……」
ヒナリが相づちを打った途端、赤い目が寂しげに細められた。
「音に魔力が乗ってしまうと判明してしまった以上、もうヒナリには、僕のバイオリンを聴かせられないんだね……」
「そうならない方法って何かないのかな」
「君を想わずに弾けば、あるいは……なんて、君に演奏を聴かせているときに君を想わずに弾くなんて、難しそうだ」
「そんなに難しい?」
「そうだね。僕はずっと、そうして練習してきたから……」
「え?」
「いや、なんでもない。さあヒナリ、湯を浴びておいで」
先に体を起こしたダリオがヒナリに手を差し伸べてくる。この日の儀式はこれで解散となったのだった。
次の日。
昨晩の出来事は、早速賢者全員に共有されていた。
「いいなあ。バイオリンの音に酔うヒナリ、さぞや可愛かったろうね」
ヒナリの隣に座るベルトランが、何度もヒナリの頭を撫でる。
「僕も見てみたかったなあ。もし賢者の魔力をそういう風に使っても女神様がお怒りにならないっていつか判明したときは、僕にも見せてよ」
「断る。君にも誰にも見せないよ。僕だけの特権だから」
ダリオがベルトランの語尾に被せてきっぱりと言い放つ。
「だよねえ。僕もそんな風にヒナリを酔わせてみたいなあ……」
(ベルトランになら、もう充分酔わされてると思うんだけどな)
ヒナリは髪に手のひらを滑らされる感触にくすぐったさを覚えつつ、胸の内で独り言をこぼした。
しかしそれを口にしたりすれば、ベルトランがものすごくはしゃぎ出して『いつ何をしたときにそう思ってくれたの』と追及されそうな気がしたので黙っておくことにした。
ずっと押し黙っていたクレイグが、ふと何かに気付いた顔をしてダリオを見た。
「貴方の使うバイオリンは、貴方の領地で作られたものですよね。どこの木材を使っていますか?」
「材料は、スヴィラ領産だね」
「魔獣が多発する山の木ということですね。魔獣が多いということは、すなわち余剰魔力が多く発生している。それを浴びて育った木もまた魔力の影響が出やすくなるのでは? 魔獣がほとんど出現しない森の木を材料としたバイオリンであれば、魔力が乗ることもないかも知れません」
「……!」
伏し目がちだったダリオが途端に目を丸くする。
その斜め前で、一人掛けのソファーに座っていたアルトゥールが大きく頷いた。
「なるほど素晴らしい発想だ……! よくぞその可能性に行き着いたな。さすがクレイグだ」
アルトゥールの褒め言葉には、クレイグは別段反応を示さなかった。真剣な顔をして『道具の素材を見直せばいいのか……』と呟いている。
一瞬目を輝かせたダリオは、しかしすぐに表情を曇らせてしまった。
「でも実家にあるバイオリンは、どの工房の楽器でも材料自体は一緒だ」
「そしたら僕のバイオリンを使ってみるかい? 材料もスヴィラ領産じゃないし」
(僕のバイオリン!?)
ヒナリはベルトランのその発言に驚いて、勢いよく隣に振り向いた。
「ベルトランもバイオリンを弾けるの!?」
「ダリオほどではないけどね。意外だった?」
「あー、意外ではないかな……」
イケメンが何かしらの楽器を優雅に奏でる様が似合わないはずがない。自称『女遊びをしていただけ』のベルトランが実は特技を隠し持っていたと知り、賢者という存在のスペックの高さをヒナリは改めて思い知らされたのだった。
ソファーから円卓の方へと移動して、メイドたちが横一列に並べてくれた椅子に座ってリサイタルの開始を待つ。
ベルトランが自室から持ってきたバイオリンをダリオに手渡すと、ダリオは慣れた手付きで軽く音を鳴らしては糸巻きをわずかに回してチューニングしていった。
バイオリンを構えた状態で、ヒナリをじっと見つめる。
「さて。昨晩と同じ弾き方を……つまり君のことだけを想いながら弾いてみるね。違和感があったらすぐに止めるから、我慢しないでちゃんと教えて」
「うん、分かった」
静かに息を吸い込んだダリオが、弓を弦に滑らせ始める。
(わ、すごい……!)
一音目から音の世界に惹き込まれた。
たったひとつの楽器で奏でているのに、多彩な音色が何層にも積み重なり世界を無限に広げていく。
小さな楽器から放たれる豊かな響きは、まるでオペラ歌手が朗々と歌い上げるかのような迫力があった。
ダリオが最後の一音を奏で切り、動きを止める。
しん、と静寂が訪れる。
次の瞬間。
広い居間中に拍手が鳴り渡った。ヒナリと賢者たち、そしてメイドと執事のみならず、いつの間にか他の召し使いたちも集まって来ていたのだった。皆感激した表情で、いつまでも手を打ち鳴らし続けている。
汗を浮かべたダリオが息を弾ませる。鳴り止まぬ拍手の中、観衆に向かってゆっくりとお辞儀した。
拍手喝采に乗せて、ヒナリは大きめの声でダリオに感謝を伝えた。
「ありがとうダリオ、本当に、とても素敵だった……!」
「こちらこそ、聴いてもらえて嬉しかった。ありがとう、ヒナリ。ありがとう、みんな」
笑顔で一同を見渡す。その表情は、快晴の青空のように澄み切っていた。
家に引きこもっている間、心を癒すために奏でていたであろう音色は、ダリオの優しさと切なさとが音となって聴こえてきた気がした。
心の傷は、そう簡単に癒えるものではない。ダリオは笑みを浮かべてはいるものの、過去の一切が霧散したわけではないはずだ。
バイオリンの音色がダリオの心に寄り添ったように、私もダリオを癒してあげたい――。ヒナリはダリオの演奏で洗われた心に、強い想いを抱いたのだった。
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