Grim Reaper〜首狩りの死神〜

シャン

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始まりの章

第5話 出発

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第5話 出発

1週間後
「閃光。大丈夫か?」
「大丈夫だよ親父。心配しすぎ」
俺と親父は久遠カンパニーに向かう為に準備をしていた
「しかし、学校に行けないとなると、恋ちゃんとか寂しいんじゃないのか?」
「恋にはあの一件のあとすぐに伝えたから大丈夫だろ。用件は流石に伝えられないけど」

久遠邸を出た次の日に俺は、恋にしばらく学校に来れない旨を伝えた。理由はとりあえず、親父の記憶が戻った事でしばらくその看病をするというよく聞けば怪しさを感じるような苦し紛れの理由にしておいた
「そっか…でもお父さん記憶戻ったなら良かったじゃん。また戻ってくるんでしょ?会えない訳じゃないし、あんたが戻ってくるまで待っててあげる」
どこか上からなのはちょっと気になるが、こいつはそういう奴なのだ
「まあ連絡はするからさ。来れる時もこっちには来るつもりだし」
「うん。待ってる。その時は絶対行くから」
「体気をつけろよ」
「あんたもね」

「あんまり心配かけないようにな。せっかくの幼なじみなんだし」
「分かってるよ。あいつには世話になりっぱなしだから」
準備が終わった。この1週間親父の現役時代のメニューをこなしつつ学校に通っていたので正直体はまだ痛い
だが痛みよりも俺は自分のテンションの高さに驚いていた
これから何が起こるのか。俺はうずうずしていた
「そうだ。僕から閃光へプレゼントがあるんだ」
「プレゼント?」
親父が2階へ上がり俺は親父を待っていた。しばらくすると親父が何か持って降りてきた
「これ。閃光にプレゼント」
「親父…これって…」
肘まである紫のフレームで覆われたグローブ。炎を模したデザインで所々に傷が見える。間違いない。それは親父が現役時代に使っていたグローブだ
「選手になるには必要なものだからね。拳を傷つけないためにも」
「これって親父のグローブ…いいのか?」
「むしろこんなボロボロでごめんね。使えるとは思うけど、買い換えるまではそれを閃光に託すよ。僕の夢もよろしくね」
「もちろん!ありがとう親父!」

ピンポーン
家のチャイムが鳴る。どうやら迎えが来たようだ
「じゃあ行ってくる」
「辛く険しい道だ。辛かったら気分転換にでも帰っておいで」
「親父の飯食いたくなったら帰ってくるさ」
「その意気だ。行ってらっしゃい」
バシンっと親父に背中を叩かれた。これが親父なりの見送りなのだろう。俺にとっては嬉しい門出だ
ガチャ
「お迎えに上がりました。閃光様」
「長ぇ車だなぁ…これが噂のリムジンか」
これまた驚いていると中から聞き覚えのある声がした
「さっさと乗ってください。遅れたらお父様に怒られてしまいます」
生徒会長の久遠 楓だ
「お前…なんで居るの。学校は?」
「特別休暇です。あなたと違って成績はしっかり確保しておりますので」
「流石特待生だねぇ。すごいすごい」
車に乗りこみ、ほぼ会話もないまま現地へ向かう
ここから本格的に俺のWDMC選手としての生活が始まるのだ

アメリカ某所
「ハァ…ハァ…」
「Brad.Are you tired?(ブラード。キツいか?)」
「No.Master.More please.(大丈夫だマスター。もっとキツくても良い)」
「OK.Raise your level.(よし。レベルを上げてくれ)」
「Roger(了解)」
「Wait and see. I'll be right back.Kimihito Kuon(待っていろ。私はすぐにでも戻ってくるぞ。久遠公仁)」
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