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始まりの章
第4話 準備
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第4話 準備
「閃光…本気か?」
親父は俺に問いかける。だが俺の気持ちは変わらなかった
「本気だよ親父。それにこの映像を見て社長が俺をWDMCに誘った意味が分かったよ」
俺は社長に問いかける
「社長。あんた俺に、親父の引退試合のリベンジマッチをさせるつもりですね」
社長は不敵に笑う
「気づいたか。そう。君の言う通り私が君を誘った理由は、あの時出来なかった先輩の引退試合を君に託したいんだ。先輩の息子である閃光くん。君にね」
「勝てる保証はないですよ。俺だって馬鹿じゃない。普通なら挑もうとするなんて考えはしない」
「だが君は普通を捨てた。それは君の中で何かが目覚めた証だ。それに君は、我が久遠カンパニーのスポーツジムに殴り込みに行ってるみたいだしね」
流石はWDMCの発足者と言ったところか。全てお見通しのようだ
「許せないんだよ…こいつは俺の憧れを…WDMCを…親父の名誉を汚しやがった…やられたらやり返す…そうじゃねえと気がすまねえ…」
「ふっ…はははははは!!!」
社長が大きく笑い始めたのだ
「きっきみ君…?」
流石の親父も心配のようだ
「いやすみません…やられたらやり返す…その精神親子似てるなと思って」
「「えっ?」」
俺も親父もわけが分からなかった
「閃光くん。お父さんが現役時代なんて呼ばれてたか知ってるかい?」
「いや…知りません」
映像はよく見ていたのだが、実況も何もない直撮りの映像だったため呼び方なんて知らない。知っているのは現役時代の選手名がAMATSUだったという事だけだ
「先輩の現役時代のニックネームはね…復讐鬼。リベンジデーモンさ」
「リベンジ…デーモン…」
穏やかな性格の親父からは想像出来ないニックネームだ
「何度やられても立ち上がり、相手にもらった倍以上の技や痛みを与えながら戦う姿が、まるで悪魔のようだった事からそう呼ばれるようになったのさ」
「きみ君…いざ自分で聞くと恥ずかしいよ…」
「かっけぇ…」
どうやら親父も知らなかったようだ
「でもきみ君…WDMCに誘ったということは…」
「はい。もちろん先輩のお子さんと言えど忖度はしません。まずはあそこへ行ってもらいます」
俺はなんの事か分からなかった
そんな俺に親父は両肩を掴んできた
「閃光…もう僕はお前の夢を応援する側に回るし、全力で元選手としてサポートもする。だが、この先辛いことの連続だ。痛みや悲しみ、苦しみの連続だ。それでもWDMCに出るのかい?」
親父は俺の意思を確認してきた。当たり前だ。親としてはわざわざ危ない橋を渡らせているのと同じ事なのだから不安になるのも分かる。だがもう俺の意思は決まっていた
「親父…昔俺に言ったよな。この先起こる経験がお前の強さになるって。俺は親父のように強くなりたい。そして俺がWDMCに出て、俺の親父は強えんだっていうのを一緒に伝えたいんだ。もちろんあのフォックスとか言うキツネジジイにも、ブラードにもな」
「閃光…」
「先輩…良いお子さんに育ちましたね」
「紗枝…いつの間にか…こんなに成長してたんだなぁ僕達の子供は…」
「さて、選手登録はこちらで済ませておくけど、閃光くん。君にまず伝えておきたい事がある」
「なんだよ社長藪から棒に。何を聞いても俺は逃げねえぞ」
「こら閃光…ちゃんと敬語で…」
「大丈夫ですよ先輩。すまないね閃光くんそういう事じゃないよ。WDMCに出ると言ってもすぐにブラードと戦える訳じゃない。まずはWDMCの選手入試というものがあるのは知っているね?」
「ああ…」
選手入試…WDMCの選手になるには、4ヶ月の合宿、その後の1次のペーパーテスト3回、2次の実技、3次の共同実技、そして4次の面接を2週間で行う決まりとなっている。それら試験の合計点数は満点配分500点となり、合格するには400点以上が必要となる。もちろん減点審査もある
例えばペーパーテストが3回満点の300点を取ったとしても、実技がボロボロだと300点から何点か減点されていく。これがWDMCが厳しいと言われる所以なのだ
「その選手入試なんだが、君はやらなくていい」
「えっ?」
どういうことか理解出来なかった。いくら発足者がやらなくていいと言っても、どうやって選手になるのかなんてのは想像出来なかったのだ
「私が君にこの用件を急がせたのは、ブラードが1年後、WDMCの神ー1グランプリに再度出場する旨を発表したからだ」
「1年後…」
期間によっては、とてもじゃないが試験を受けていては体の調整を整えてる暇はない…これでは詰んだも同然なのだ
「だから君には1年後のために、来週から学校を休学してある事をやってもらう」
「ある事?」
「それは…我々久遠カンパニーが所有する地下闘技場の試合に出て貰うこと」
「地下…闘技場…?」
「閃光…本気か?」
親父は俺に問いかける。だが俺の気持ちは変わらなかった
「本気だよ親父。それにこの映像を見て社長が俺をWDMCに誘った意味が分かったよ」
俺は社長に問いかける
「社長。あんた俺に、親父の引退試合のリベンジマッチをさせるつもりですね」
社長は不敵に笑う
「気づいたか。そう。君の言う通り私が君を誘った理由は、あの時出来なかった先輩の引退試合を君に託したいんだ。先輩の息子である閃光くん。君にね」
「勝てる保証はないですよ。俺だって馬鹿じゃない。普通なら挑もうとするなんて考えはしない」
「だが君は普通を捨てた。それは君の中で何かが目覚めた証だ。それに君は、我が久遠カンパニーのスポーツジムに殴り込みに行ってるみたいだしね」
流石はWDMCの発足者と言ったところか。全てお見通しのようだ
「許せないんだよ…こいつは俺の憧れを…WDMCを…親父の名誉を汚しやがった…やられたらやり返す…そうじゃねえと気がすまねえ…」
「ふっ…はははははは!!!」
社長が大きく笑い始めたのだ
「きっきみ君…?」
流石の親父も心配のようだ
「いやすみません…やられたらやり返す…その精神親子似てるなと思って」
「「えっ?」」
俺も親父もわけが分からなかった
「閃光くん。お父さんが現役時代なんて呼ばれてたか知ってるかい?」
「いや…知りません」
映像はよく見ていたのだが、実況も何もない直撮りの映像だったため呼び方なんて知らない。知っているのは現役時代の選手名がAMATSUだったという事だけだ
「先輩の現役時代のニックネームはね…復讐鬼。リベンジデーモンさ」
「リベンジ…デーモン…」
穏やかな性格の親父からは想像出来ないニックネームだ
「何度やられても立ち上がり、相手にもらった倍以上の技や痛みを与えながら戦う姿が、まるで悪魔のようだった事からそう呼ばれるようになったのさ」
「きみ君…いざ自分で聞くと恥ずかしいよ…」
「かっけぇ…」
どうやら親父も知らなかったようだ
「でもきみ君…WDMCに誘ったということは…」
「はい。もちろん先輩のお子さんと言えど忖度はしません。まずはあそこへ行ってもらいます」
俺はなんの事か分からなかった
そんな俺に親父は両肩を掴んできた
「閃光…もう僕はお前の夢を応援する側に回るし、全力で元選手としてサポートもする。だが、この先辛いことの連続だ。痛みや悲しみ、苦しみの連続だ。それでもWDMCに出るのかい?」
親父は俺の意思を確認してきた。当たり前だ。親としてはわざわざ危ない橋を渡らせているのと同じ事なのだから不安になるのも分かる。だがもう俺の意思は決まっていた
「親父…昔俺に言ったよな。この先起こる経験がお前の強さになるって。俺は親父のように強くなりたい。そして俺がWDMCに出て、俺の親父は強えんだっていうのを一緒に伝えたいんだ。もちろんあのフォックスとか言うキツネジジイにも、ブラードにもな」
「閃光…」
「先輩…良いお子さんに育ちましたね」
「紗枝…いつの間にか…こんなに成長してたんだなぁ僕達の子供は…」
「さて、選手登録はこちらで済ませておくけど、閃光くん。君にまず伝えておきたい事がある」
「なんだよ社長藪から棒に。何を聞いても俺は逃げねえぞ」
「こら閃光…ちゃんと敬語で…」
「大丈夫ですよ先輩。すまないね閃光くんそういう事じゃないよ。WDMCに出ると言ってもすぐにブラードと戦える訳じゃない。まずはWDMCの選手入試というものがあるのは知っているね?」
「ああ…」
選手入試…WDMCの選手になるには、4ヶ月の合宿、その後の1次のペーパーテスト3回、2次の実技、3次の共同実技、そして4次の面接を2週間で行う決まりとなっている。それら試験の合計点数は満点配分500点となり、合格するには400点以上が必要となる。もちろん減点審査もある
例えばペーパーテストが3回満点の300点を取ったとしても、実技がボロボロだと300点から何点か減点されていく。これがWDMCが厳しいと言われる所以なのだ
「その選手入試なんだが、君はやらなくていい」
「えっ?」
どういうことか理解出来なかった。いくら発足者がやらなくていいと言っても、どうやって選手になるのかなんてのは想像出来なかったのだ
「私が君にこの用件を急がせたのは、ブラードが1年後、WDMCの神ー1グランプリに再度出場する旨を発表したからだ」
「1年後…」
期間によっては、とてもじゃないが試験を受けていては体の調整を整えてる暇はない…これでは詰んだも同然なのだ
「だから君には1年後のために、来週から学校を休学してある事をやってもらう」
「ある事?」
「それは…我々久遠カンパニーが所有する地下闘技場の試合に出て貰うこと」
「地下…闘技場…?」
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