婚約破棄されたので田舎の一軒家でカフェを開くことにしました。楽しく自由にしていたら居心地が良いとS級冒険者達が毎日通い詰めるようになりました

緋月らむね

文字の大きさ
7 / 42

第7話 シフォンケーキは主食ら コロン視点

早朝からの森での討伐が終わり、みんなでカイヤ町の宿屋へ戻ったら。

「ちょっと出掛けてくる」

「俺も。魔道具のことでちょっと……」

 そう言って、フェオとデイカーはどこかへ行ってしまったら。

「僕は約束していた女性とランチに行ってくるよ」

 クードは相変わらず女性に連れられてランチに行くようら。

 コロンはどうしようら?

(そろそろ昼ら~。デイカーの言ってたカフェに行ってみるら)

 カイヤ町からナイト街に向かう道の途中にあるってデイカーは言ってたら。

 デイカーは今度みんなで行こうって言ってたけど、コロンは待ってられないら。

 コロンは一人でカイヤ町を出て、デイカーの言うカフェへ向かうら。

 コロンはデイカー作の魔道具の靴を履いて、必死に歩いてたけど、どこまでも一本道とその脇の森しか見えないら。

(と…遠いら……。疲れたら)

 全然一軒家があるような気配もないら。

 しかたないら、 辺りを見回し、人がいないのを確認し、魔法を使ったら。

 あっという間に、一軒家が建つ森の開けた場所が目の前に現れたら。

 今までは目についていなかったけど、カイヤ町とナイト街を繋ぐ道の間の辺りに一軒家が建っていたんら。

 丁度その時、家の中から女性が出てきたら。

「もうやっているのら?」

「はい、どうぞ~。いらっしゃいませ」

 やっているようら。デイカーの言う味噌スープとやらを聞いてみるら。

「とても美味しい味噌スープとやらがあると聞いたら~」

「はい、ございますよ。どうぞ、まずはこちらにお座りください」

 女性にカウンターに案内されたら。

「いらっしゃいませ」

 声の方を見るともう一人黒髪の女性がいたら。早速味噌スープを頼んでみるら。

「味噌スープをお願いするら~」

「味噌スープは日替わりランチについてきますので、日替わりランチをご注文ですね。かしこまりました」

 待っている間にメニューを見るら。

 日替わりランチとデザートセットが書いてあったら。

 ちらっと黒髪の女性の方を見ると、作っているら。

 案内の女性が作るかと思っていたけど、違ったら。

「お待たせいたしました」

 そんなことを思いながら、メニューを見ていたら、あっという間に出てきたら。

「おぉ~これがデイカーの話してた味噌スープら~」

 すごいら! デイカーの言うように本当に茶色いスープら。

「早速いただくら~」

「はい、どうぞ」

ズズズ~

ゴクッ

 コロンは味噌スープを飲んでびっくりら! なんて複雑な良い味をしているら!

「う・ま・い・ら~!! なんて美味しいのら! デイカーのいう通りだったのら~!!」

「そうでしょう、そうでしょう!! 私もそう思いますよ!」

 案内の女性も同じことを言ったら。

 これは食べてみたら誰でも美味しいと言うら。

「ありがとうございます。和製ポトフも召し上がってみてください」

「おぉ~こっちもあったら。いただく、いただくら」

 そうだった、こっちもあったら。

ぱくっ

もぐもぐもぐ

 なんてことら! これは傑作ら!

ドンッ!

 すぐさま食器を置いて、目の前にいた調理の女性に手を伸ばして、思わず手を掴んでしまったら。

「こんなの初めて食べたら!! なんて美味しいんら!このプリっとした食感のエビの味のする丸い物体!! コロン、気に入ったら。 おかわり!」

 コロンはおかわりして、もっと沢山食べたいら!

「ありがとうございます。おかわりもいいんですけど、デザートセットでシフォンケーキと紅茶のセットメニューがあります。いかがですか?」

 ん……? おかわりが欲しかったのに違うものを勧めてきたら?

 シフォンケーキなんて聞いたこともないら。

「シフォンケーキ? なんら?」

「ふわふわでしっとりしたケーキなんです」

 黒髪の女性が説明をしてくれたが、イメージは湧かなかったら。

 でも、美味しそうら。

「……よくわからないけど、そっちにするら」

「ありがとうございます。少々お待ちくださいね」

 少し待っているとシフォンケーキとやらが運ばれてきたら。

「お待たせいたしました。デザートセットになります。どうぞ」

「ありがとら、いただくら」

 フォークで三等分してぶっ刺して口に入れるら。

 ぱくっ

 もぐもぐもぐ

「……」

 こっ……言葉が出ないら……。

「……人は美味しすぎると何も言えなくなるって本当だったんら。これはコロンの主食にするら」

 このふわふわしっとりなら飽きない。毎日、毎食食べれるら。

「主食?」

「そう、主食。これから毎日、毎食食べるら。残っているの、全部持って帰るら」

「ありがとうございます、お持ち帰りですね。ちょっといい入れ物がありませんので、皿に載せて袋に入れてお渡ししますね」

「わかったら。毎日食べるから、皿はまた買いに来た時に持ってくるら」

「はい。ありがとうございます」

 もっと小さく切って食べればよかったら。

 コロンはあっという間に食べ終わってしまったら。紅茶も美味しくいただいたら。

「美味しかったら。会計をお願いするら」

「ありがとうございます。日替わりランチが800トピーで、デザートセットが600トピー、シフォンケーキが二つで800トピーなので、全部で2200トピーになります」

 案内の女性に会計をしてもらい、黒髪の女性からシフォンケーキを受け取ったら。

「はいら~。ありがとら」

「「ありがとうございました」」

「また明日もくるら~」

 コロンは店を後にしたら。

 店を出て、カイヤ町に戻るためにまた魔法を使おうと思ったけど、シフォンケーキが気になって、ちょっと味見することにしたら。

 さすがに店の目の前で食べるのは気が引けて、カイヤ町とナイト街を繋ぐ一本道に入ったところで、道の脇の地面に座ってシフォンケーキの袋を開けるら。

「おぉ~」

 袋を開けると、皿に載ったシフォンケーキが現れたら。

 コロンは我慢できなくて、一つそのまま口に運んだら。

ぱくっ

もぐもぐもぐ

「このふわふわしっとり感、クセになるら~。美味しいら~」

 ちょっと味見のつもりが……。

  気づいたら全部食べてたら。

「……コロン? こんなところで何をしているんだ?」

 シフォンケーキに夢中になっていたら、聞き覚えのある声がしたら。

 コロンは声のする方を向いたら。

「おぉ~デイカー!! 教えてもらったカフェに行ってきたら」

 やっぱりデイカーだったら。
感想 4

あなたにおすすめの小説

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜

咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。 元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。 そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。 ​「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」 ​軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続! 金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。 街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、 初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊! 気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、 ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。 ​本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走! ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!? ​これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ! 本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~

いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。 地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。 「――もう、草とだけ暮らせればいい」 絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。 やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる―― 「あなたの薬に、国を救ってほしい」 導かれるように再び王都へと向かうレイナ。 医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。 薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える―― これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。 ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/387029553/episode/10775138 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646

姉の忘れ形見を育てたいだけなのに、公爵閣下の執着が重いんですが!?~まっすぐ突き進み系令嬢の公爵家再建計画

及川えり
ファンタジー
突然届いた双子の姉からの手紙。 【これをあなたが読んでいるころにはわたしはもう死んでいることでしょう。わたしのことは探さないでね。双子を引き取ってもらえないかしら?】 姉の遺言通り双子を育てようと姉の嫁ぎ先へと突入する。 双子を顧みなかったという元夫のウィルバート公爵に何とか双子を引き取れるよう掛け合うが、話の流れからそのまま公爵家に滞在して双子を育てる羽目に。 だが、この公爵家、何かおかしい? 異常に気付いたハンナは公爵家に巣くう膿をとりのぞくべく、奮闘しはじめる。 一方ハンナを最初は適当にあしらっていたウィルバートだったが、ハンナの魅力に気付き始め……。 2026.4.6 完結しました。 感想たくさんいただきとても嬉しく拝見しています。 ブックマーク登録、いいね❤️、エール📣、感想などたくさんいただきありがとうございます。 とてもとてもとても励みになります。 なろうにも掲載しています。 ※続編書く予定です。