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「これ、両耳につけたら本当にイヤリングと間違えちゃいそう」
コルネ様が私が付けているイヤーカフをまじまじと見てつぶやく。
「付けてみましょうか?まだサンプル残っているので」
私は早速、イヤーカフの付いてないもう一方の耳にも付けた。
「こんな感じです。どうでしょうか?」
元々イヤーカフは単品で売っているため、左右は違うデザインになる。
「イヤリングのように使うには同じデザインを付けた方がいいかなと思ったけど、実際付けているのをみると違うデザインもおしゃれですね!」
コルネ様はテンション高く話している。とても気に入ってくれているのがよくわかる。
「ありがとうございます。色々な使い方ができるように工夫しています。コルネ様がおっしゃっているように普通のイヤリングのように使うなら同じデザインのものを左右につけたり、また、違うデザインでも斬新なデザインのイヤリングとして使えるんじゃないかと思っています」
「私とロッドのは同じデザインだから、私がもらってイヤリングとして使ってもいいかしら?」
「ああ、せっかく私の分もくれたけど、私はつけないから構わないよ」
オシラ様がロッド会長の分も付けて、イヤリングのように使ってくれるようだ。
「ローザ嬢、この前渋っていた価格で今回販売しようと思っているのですが、納得されていますか?」
ロッド会長が確認してきた。
「はい、今回はそのつもりで作ってきました。よろしくお願いいたします」
「ありがとうございます!任せてください!」
「ところで、今後なんですが、これからも作って納品をお願いしたいと思っています。でも、毎回子爵領から来て頂くのも大変だと思うので、ローザ様は王都に住むつもりはありませんか?」
コルネ様が思いもかけない提案をしてきた。私が王都に住む?そんなこと考えてもいなかった。
(ローザ、いいじゃん。王都に住めばあいつにもすぐに会えるよ)
ヤラがすかさず勧めてきた。こういう時って本当に間髪入れずに話しかけてくるよね。ヤラって。守護精霊ってみんなこうなのかな?
「王都に住むことは考えてもいなかったです。でも、今こうやって言われて王都に住むのもいいかなって思いました」
(うん、うん。チャンスは掴まないとね)
「それなら、うちが所有するアパートに今ちょうど、空きがあるからそこに住むのはどう?いいわよね、ロッド?」
「ああ、大丈夫だよ。でもローザ嬢は貴族令嬢だけど、アパートに住むのは大丈夫なのか?」
「ありがとうございます。私は貴族令嬢と言っても下位貴族だし、生活は貴族らしくない生活を送っているので大丈夫だと思います」
「いや、ローザ嬢自身じゃなくて、エイド卿は大丈夫なのかと思って」
あ、お父様のことか。すっかり忘れていた。私1人で決めたらまずいよね。
「一度父に聞いてみます」
「そうですね、それがいい。うちのアパートはいつでも住めるように空けておくから心配しなくてもいいですよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、早速ローザ様はエイド卿にお手紙を書かれたら?」
「えっ」
今すぐにお父様に手紙を書くようオシラ様が勧めてきた。
「いや、今すぐじゃなくてもいいんじゃないか?そんなに焦らなくても」
「何言ってるのよ。早く送らないと一旦帰って聞くことになるでしょ?そんなの大変じゃない」
そっか、一度帰って聞いて、また来るのって大変だよね。今書いてすぐ送れば王都に少し滞在していれば返事も返ってくる。
「私、レターセットと書くもの持ってきますね」
コルネ様がそう言って席を立った。
「では、コルネが戻ってくるまで銀粘土のことを話しましょう」
ロッド会長も銀粘土には興味津々だった。
コルネ様が私が付けているイヤーカフをまじまじと見てつぶやく。
「付けてみましょうか?まだサンプル残っているので」
私は早速、イヤーカフの付いてないもう一方の耳にも付けた。
「こんな感じです。どうでしょうか?」
元々イヤーカフは単品で売っているため、左右は違うデザインになる。
「イヤリングのように使うには同じデザインを付けた方がいいかなと思ったけど、実際付けているのをみると違うデザインもおしゃれですね!」
コルネ様はテンション高く話している。とても気に入ってくれているのがよくわかる。
「ありがとうございます。色々な使い方ができるように工夫しています。コルネ様がおっしゃっているように普通のイヤリングのように使うなら同じデザインのものを左右につけたり、また、違うデザインでも斬新なデザインのイヤリングとして使えるんじゃないかと思っています」
「私とロッドのは同じデザインだから、私がもらってイヤリングとして使ってもいいかしら?」
「ああ、せっかく私の分もくれたけど、私はつけないから構わないよ」
オシラ様がロッド会長の分も付けて、イヤリングのように使ってくれるようだ。
「ローザ嬢、この前渋っていた価格で今回販売しようと思っているのですが、納得されていますか?」
ロッド会長が確認してきた。
「はい、今回はそのつもりで作ってきました。よろしくお願いいたします」
「ありがとうございます!任せてください!」
「ところで、今後なんですが、これからも作って納品をお願いしたいと思っています。でも、毎回子爵領から来て頂くのも大変だと思うので、ローザ様は王都に住むつもりはありませんか?」
コルネ様が思いもかけない提案をしてきた。私が王都に住む?そんなこと考えてもいなかった。
(ローザ、いいじゃん。王都に住めばあいつにもすぐに会えるよ)
ヤラがすかさず勧めてきた。こういう時って本当に間髪入れずに話しかけてくるよね。ヤラって。守護精霊ってみんなこうなのかな?
「王都に住むことは考えてもいなかったです。でも、今こうやって言われて王都に住むのもいいかなって思いました」
(うん、うん。チャンスは掴まないとね)
「それなら、うちが所有するアパートに今ちょうど、空きがあるからそこに住むのはどう?いいわよね、ロッド?」
「ああ、大丈夫だよ。でもローザ嬢は貴族令嬢だけど、アパートに住むのは大丈夫なのか?」
「ありがとうございます。私は貴族令嬢と言っても下位貴族だし、生活は貴族らしくない生活を送っているので大丈夫だと思います」
「いや、ローザ嬢自身じゃなくて、エイド卿は大丈夫なのかと思って」
あ、お父様のことか。すっかり忘れていた。私1人で決めたらまずいよね。
「一度父に聞いてみます」
「そうですね、それがいい。うちのアパートはいつでも住めるように空けておくから心配しなくてもいいですよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、早速ローザ様はエイド卿にお手紙を書かれたら?」
「えっ」
今すぐにお父様に手紙を書くようオシラ様が勧めてきた。
「いや、今すぐじゃなくてもいいんじゃないか?そんなに焦らなくても」
「何言ってるのよ。早く送らないと一旦帰って聞くことになるでしょ?そんなの大変じゃない」
そっか、一度帰って聞いて、また来るのって大変だよね。今書いてすぐ送れば王都に少し滞在していれば返事も返ってくる。
「私、レターセットと書くもの持ってきますね」
コルネ様がそう言って席を立った。
「では、コルネが戻ってくるまで銀粘土のことを話しましょう」
ロッド会長も銀粘土には興味津々だった。
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