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第四章.ダンジョン攻略大作戦
4.サバイバルはお任せ
近く洞窟を見つけたので、直ぐに俺は錬金術使った。
「分解」
原材料を確保して雨風をちゃんと凌げるようにする。
そして次に必要なのは、地面だった。
通常はテントを張って寝泊まりするのだけど、寝心地が悪いだろうから錬金術で土をできるだけ柔らかくコントロール。
「エリオル様、ここからは私にお任せを」
「ああ、頼むよ」
「お任せください、結界魔法」
一部だけ結界魔法を使い、魔獣が入れないようにする。
「灯りが必要だろう」
「ありがとうございますレントン様」
次に洞窟内は暗いのでランプを置いて、灯りを灯す。
手作りの暖炉も用意したので、火を焚けば温かい。
「ふむ、悪くないな」
「私、ダンジョン攻略の旅はもっと大変かと思いました」
確かに野宿が当たり前なのだけど、俺はちゃんとした準備をして来た。
通常、ダンジョン攻略に入る冒険家は武器や装備を最優先に考えるが、俺は逆に寝泊まりの場所の確保や、確保できなかった場合を想定して置いた。
洞窟があるならばなんとかなるだろうし。
何より食料には持ち運びに限りがあるのだが…
「イベントリ!」
「「おお!」」
魔力が極端に少ない俺だが、空間魔法は使える。
俺の魔力やスキルは戦闘に関しては全く使えないが、私生活に関してはチートレベルだった。
「鍋とまな板に包丁…」
俺だけのポケットには愛用の調理道具にハーブ等も入っている。
「さて、今日は魚の香草焼きとタンドリーチキンにしようか」
「エリオル様、先程外で仕留めました」
「はは…まだ生きているけどね」
逆さで吊るされているのは魔鳥の一種だった。
「魔鳥を食すなどたるんでいるぞ…第一、肉が硬くて食べられないだろう」
レントン様、気にする所が違いますけどね!
「それにしてもミツバさんは弓の名手だったんだな」
「それほどではありません…その、実家が裕福でないので、狩をしていたんです」
そういえばミツバさんは平民出身で、貧しいと聞いていた。
もしかしたら食材を得る為に、色々苦労をしていたのかもしれないな。
「すごいな、俺は…地引網ぐらしかできないのに」
「それは狩りではない。こう言ってはなんだが、お前も少しは武術を極めろ。貴族の嗜みだぞ」
「はは…」
修得したいのは山々だけど、ベルクハイツ家の家庭教師の皆さんにも散々才能がないと言われた。
身を守る程度ならできるが、剣術、体術、武術に関してはレイラの方がずっと強いんだよな。
「そろそろ焼けそうですね」
「うわぁー!美味しそう」
しばらくして、タンドリーチキンが出来上がった。
「ナイフとフォークがないではないか!」
「手で食べるんですよ」
「なんたることだ!手で食べるとは…くっ!」
根っからの温室育ちのぼんぼんはサンドイッチやパンは手で食べても、チキンを手で食べる習慣はなく、かなり苦戦しながら食べるレントン様を見ながら俺達もチキンを頬張った。
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