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エピローグ
しおりを挟むそれから五年後、俺は帝位を正式に引継ぎ皇帝となった。
お祖父様は帝位を俺に譲り隠居の身となったが、どの国でも皇帝が存命の間に帝位を譲るのは異例だったが、五年前から準備を進めていた事もあり、反対の声は少なかった。
勿論反対意見もあったが、我が帝国の傘下である国や、同盟国。
特に現在では並び立つ大国となるブリチア王国の支えにより、反対する者を抑え込むことができた。
アイリスもまた立后することができ、俺達は皇帝、皇后となり帝国民に温かく迎えられた。
「これからも大変だが、頼んだぞ」
「お任せください陛下」
ここから先に待っている道は険しいかもしれない。
国が大きくなればなる程、敵を作りかねない状況になり裏切りも多かった。
これからはもっと危険な目に合うだろうが。
「私、お義母様達から剣術と暗殺の指南をしていただきましたので」
「頼むからこれ以上恐ろしいスキルを身に着けないでくれ」
この五年でアイリスは恐ろしい義母に教育され、既にあの三人を超える程の女傑になりつつある。
「アイリス、頼むから義母のようにならないでくれ。後生だ」
「それは解りませんわ」
俺の愛しい天使が。
何時か魔女になってしまうのだろうかという不安もあるが、これから二人で歩いて行く日々は変わらない。
これから先もずっと。
「皇帝陛下万歳!」
「皇后陛下万歳!」
俺達がこんな会話をしているとも知らない帝国民は今日の日を喜んでくれている。
だから今は彼等の気持ちに声たなくてはならない。
「行こうか」
「はい」
願わくば君と歩む道が幸福であることを。
終わり
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