愛されない私は本当に愛してくれた人達の為に生きる事を決めましたので、もう遅いです!

ユウ

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社交界に未だに居座っているミレアルは何時までも侯爵夫人気取りで、傍若無人な態度は変わらずにいた。


ライオネルが侯爵家から出ても伯爵位を持つ事が許されたのものの。


第三者は二人に対して良い印象はない。
むしろ夫を降格させた悪妻とその娘という印象が強かった。


本家から追い出される形で独立した後に伯爵として王都に残れているのはライオネルの人柄と実力の賜物だった。

そもそもライオネルは社交界では敵が少なかった。
横柄な態度を取る事はないが、当主としてはとても優秀で、貴族派と王族派の穏健派は好意的だった。


ライネルは双方の派閥が争う事を良く思っていない事や、欲が少なかった事もある。
尚且つ下級貴族とも摩擦がなかったのだ。


勤勉で真面目でありながらも柔軟な考えを持つ穏やかな性格だった。
だからこそ今回の事は同情的な貴族が多くも、ライネルは真面目に仕事をこなし、迷惑をかけてしまった友人にも謝罪に出向いたぐらいだ。


しかし、問題の二人は自分が悪いと思っていない。
それどころか降格され、身分が低い者にヘコヘコする夫をミレアルは軽蔑していた。


伯爵になった事を責め、領地に引き込むことを最後まで了承しなかったのだ。


ライオネルは出来るだけ争い事を好まなかったので嫌味を言われても、酷い噂を流されても笑顔で流していたのだが。

それが弱腰に見え、ミレアルは強気に出ていたが。
夫の将来を潰しながらもまったく反省しない態度に反感を持つ者は多かったが、大半は関わらない事に決めたのだが。


あまりにも行き過ぎた態度に、我慢できなかった。






「本当に。図太さだけは聖書よりも分厚いですわ。勿論褒めてませんが」

「社交界を追い出され、悪趣味な美的感覚のお持ちの方は違いますわ」

「伯爵閣下もどんなに真面目にお勤めになっても妻がこれではねぇ?本当にお気の毒ですわ」


三人は元はミレアルと同じ立場だった。
地方の伯爵夫人や、商人貴族という立場故に決して身分は高くない。

だが、夫と二人三脚で頑張って来たのだ。
今もお茶会で人脈を広める為に苦労しているのに、自分の立場を弁えないミレアルに怒りを覚えた。



「娘を長きにわたり虐待して、最後は捨てる様な方ですものね」

「リシャール殿下も貴女の我儘に振り回されてお気の毒に」

「伯爵様も、慈悲深い方故に…離縁できないんてお可哀想ですわ。もしや弱みでも握ってらっしゃるのかしら」

「ふっ。ふざけないで!」


ミレアルは耐え切れず叫ぶ。

ここがどういう場所か忘れていたのだった。


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