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第三章
5.兄の胸中~レイモンドside
公衆の面前で良くやってくれる。
まぁ、強引に口説いて攫うぐらいの事をしてみろと言ったけど。
「私は公の場でいちゃつけとは一言も言っていないのだが…」
「恥ずかしくて見ていられない」
「ああ、君はチェリーだからな?免疫はないだろ」
「レイモンド…俺に恨みでもあるのか?」
これだからディーノはシンシア様に弄り倒されるんだ。
あの方は根っからの腹繰りで私と似通う所があるのだからね?
まぁ、悪意無く弄り倒しているのだけど。
「それにしても久しぶりの王宮は活気づいているな」
「体の様子は大丈夫なのか?」
「ああ、無理はしないよ」
体調は今の所問題ないし、ここでセレンティア公爵家の力を見せつけるに良いタイミングだとも思った。
「しかし君が参加するとは…」
「ああ、目障りな貴族を踏みつぶしてやろうと思ってね?死なない程度に」
「黒っ!シンシアよりもずっと腹の中が黒すぎる」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
こんな体で幼少期を過ごしたのだだから多少は駆け引きができないと生きて行けない。
「さてと、手始めに誰を潰そうか?そういえば私の愛しい妹を散々馬鹿にした令嬢の婚約者を公の場で恥をかかkせたやろうか?それとも元使用人にするか?」
「レイモンド、何を…」
「勿論公開処刑に決まっているだろう?」
私の大事な、大事な妹を傷つけた罪は重い。
だが、一番の敵はハント侯爵家だ。
可愛い妹を長年に渡り虐げ侮辱してくれた罪は万死に値する。
死ぬよりもツライ生き地獄を味合わせた後に、貴族、平民と隣国の貴族までも見ている武道大会で恥をかかせてやる。
万一他国に逃亡した時の為に何処までも出来損ないで薄情で無能な集まりかを徹底的に見せつけてやる。
「レイモンド!興奮すると体に悪い」
「最高のシチュエーションじゃないか?奴等を血祭りに上げられるんだ」
「血祭り?何をする気だ…頼むからトラブルは勘弁してくれ」
「大丈夫だ、完璧に潰す。試合の中なら、問題ない」
「大問題だろ!」
お腹を押さえながら真っ青な表情をするディーノはいい加減胃腸を鍛えるべきではないだろうか?
この程度で胃が痛くなるようでは体がもたない。
「レイモンド、頼むから穏便にしてくれ」
「断る。私はアリアを侮辱した奴らには死にたいともう程屈辱を味合わせ、眉を床にこすり上げながら許しを請わせないと気が済まない」
「許すのか?」
「許すともうか?」
万一土下座してもその頭をブーツで踏みつけてやる。
アリアを虐待し続けた奴等を死んでも許してやるものか!
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