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第三部.栄光と失墜
9.王立新聞社
新聞を読んでカーネルは目の前が真っ暗になるもジェネットは馬鹿にしたように笑った。
「くだらない…ただの学校新聞ではなくて?馬鹿馬鹿しい」
「そうよ、こんなゴシップ…」
アミールも、取り合わなかった。
「違う…この新聞記事を書いたものは生徒じゃない。王都でも信頼のある新聞記者だ」
「え?」
「そもそも、王立学園の新聞はプロの新聞記者が特集を組んで記事を書いている。審議も確認してだ…信憑性が低いゴシップ記事などありえない…王立新聞の記者は我が校の生徒でもある」
「でも!こんなのでたらめよ!」
ジェネットは、この新聞に書かれていることは全てでたらめだとでっちあげるも。
「あら?複数の男性を取り巻きにしていたのは事実ですわ?写真にしっかり写っていますし、近いうちに裁判となります」
「裁判ですって?」
「ええ、学園内で貴方達に迷惑をかけられた貴族が罪に問うと…ですが、お二人は無実を主張するなら弁護士が‥ああ!申し訳ありません!弁護士を雇うお金はありませんわね!」
「なっ!」
同情するような目で見るキャサリンにジェネットは苛立つも、さらに続く。
「先日の傷害事件は学園でも噂になっていますので、正式な裁判が行われますわ。当然裁判が長引けば多額のお金が発生しますわ」
「そっ…そんな」
「どうされるのでしょうか?」
不敵な笑みを浮かべるも、アミールは強気な姿勢を見せる。
「この程度の裁判、なんとでもなるわ。それに、お金は…デルタ―鉱山があるわ」
「まぁ、新聞を見ていらっしゃらなかったんですの?デルター鉱山では災害がありましたのよ!」
「えっ…」
さらにページをめくると、カーネルがフローレンスから無理矢理奪った鉱山の事が書かれていた。
「鉱山が崩壊、ずさんな工事と、管理を怠った所為で被害が出る…?火元責任者に損害賠償を要求される?
」
「ちょっと!それじゃあ、どうなるんですの!」
「貴方達の土地は没収されるだけでは済みませんわ?だって、損害賠償金はかなりの金額ですわ…邸を売り払っても返済は無理ですし、ご夫人がお持ちの土地も使えませんし?」
「そんな…いいえ、農園があるわ!そうよ、フローレンスの農園を売ればいいのよ!」
アミールは真っ青な表情になり、この世の終わりのような表情になるも、まだ残っている土地を思い出す。
フローレンスの持つ薬草農園だった。
「そうよ!お姉様が火元責任者になればいいのよ…全部お姉様に支払って!」
「そうよ。私達が払う必要はないわ。あれに全部!」
二人は揃いも揃って、フローレンスに全て責任を押し付け、借金の返済を求めようとした。
これまで自分達が作った借金を背負って来たのだから当然と言いたげだったが、あくまで今までならばの話だった。
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