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第二章南の島開拓
29.ツンツンな魔女
しおりを挟む「酒の追加だ!」
中心となって酒盛りをしているサクラ。
「自由過ぎる!」
「ああ…」
いきなり乱入した事件は酔っ払いの記憶から抹消された。
余興だと思われたのか、島の住民は細かい事を気にしなかった。
「いい飲みっぷりだな!」
「この程度酒で私を酔わせようなんて甘いよ。樽で来な」
しかも姐さん気取りだった。
既に独身男性を従わせているあたりが恐ろしい。
若い頃は破落戸ですら下僕にして顎で使い。
冒険に出ては海賊からお宝を奪うまでした人物だった。
国内でも王族から一目置かれながらも恐れられているのは俺様な性格と傍若無人な性格故だった。
だが、女子供には優しく。
特に捨て子や、戦災孤児等の保護者的な役目も果たしたことから子供からの受けや、酷い仕打ちを受ける女性の保護をしたりしているのでカリスマ性も十分だった。
ただし、男に関してはかなり厳しいが。
「サクラ伯母様、紹介します。夫のフレディーですわ」
「初めまして…」
「アンタがフレックスかい」
「フレディーです!」
名前を覚える気がないのか早々に変な名前で呼ぶ。
「それよりフレンチ」
「フレディーです」
「そんなことはどうでもいいよ」
どうでも良くないのだが、我慢した。
「なんだかパッとしない男だね?本当にこんなんがいいのかい?」
「私はフレディーでいいんじゃなくてフレディーがいいんです」
隣でぴったりくっつくアーデルハイドを見てため息をつく。
「フレンドリー」
「フレディーです!」
「万一にでも、この子を不幸にしたら、アンタを永遠に終わらない生き地獄に案内してやるよ。いいかい?絶対に不幸にするんじゃないよ…でないと解っているね」
手は出していないのに視線だけで呪い殺せそうな勢いだった。
背後から魔力を感じ、傍にいるフレイアも真っ青な表情をする程だった。
「こっ、怖い」
「気を抜けば気を失いそうだよ」
エディオスもフレイアを支えながら怯えていた。
「この私に睨まれて、平気とはね?」
「結構キツイですよ」
「でも顔に出さないだけ合格だよ。完全に認められないが…まぁ、あの屑よりはマシだね。アンタはハイジが選んだ男だからね」
口では認めないと言いながらも既に認めているような発言をする。
「こうなったらもっと飲むよ!おい、そこの親父!酒だ!」
「「「おおおお!!」」」
ジョッキを差し出しさらに酒盛りを続け大騒ぎを続ける。
「ああ、サクラ様」
「これは明け方まで飲まれますね」
国一番の酒豪でもあるサクラはその後も飲み続け大騒ぎをしていた。
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