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第二章
22聡明なる伯爵令嬢の思い③
国王陛下の学友である方は妻と息子に搾取され続けている事。
その方はディアス・ランフォード子爵様。
私もその方の事は知っている。
中位貴族の間では有名な方で、ご息女のマリー様は私達の代では有名人だった。
学園始まって以来の優等生で、高位貴族を追い抜かして首席をキープされ生徒会に入り数多の功績を残されれていた。
対する私は普通科だったけど、彼女の噂は耳に入っている。
まだ私が幼い頃領地が困窮し流行病で苦しんでいる時にディアス様は無償で薬草を寄付してくださった。
どれだけの費用がかかったか解らない。
見返なく助けてくださぅたディアス様、そして――。
学園で困っていた私を助けてくださった方。
「許せない…」
私達家族にとって恩人を傷つけた事を。
でもこの時は、ランフォード子爵夫人にだけしか怒りは向けていなかった。
シェパードはもしかしたら利用されているだけかもしれないと思った。
でも――。
社交界で彼に出会い、話をして直ぐに解った。
「女に学歴なんて必要ないだろう。勘違いをする」
公の場ではいい人の振りをして口八丁な事を言って内心では救いようのない屑で馬鹿だった。
「伯爵令嬢と言っても、所詮は男に頼ることしかできないだろ」
「酷い男だな」
「俺が声をかけてやったんだ」
「まぁ婚約者がいない伯爵令嬢だが、財産はあるもんな」
私がいない所で下世話な事をいい侮辱され、底冷えする怒りが募る。
別に好きになったわけではない。
好意を抱いているわけではないけど…
「そう言うがお前の妹はどうするんだ?」
「ああ、あのクズか。使えないし、美しくもない…女の癖に学問等して。とっとちくたばってくれればいい物を」
「おいおい、一応妹だろ?」
「あんなのが生まれて来て俺は不幸だ。裕福な年老いた貴族の妻にでもなれば利用価値があった物を。何処までも役に立たない女だ、だから邸に押し込んだんだ」
「本当に酷いな!」
この時私は生まれて初めて人を殺してやりたい。
いいえ、殺すだけでは気が済まない。
この男を生き地獄を味合わせてやりたいと思った。
「ぶっ潰してやるわ」
他人を利用する事を卑怯だなんて言わない。
家を、家族を守る為には時として仕方ないと知っている。
だけどあの男は誰のおかげで不自由ない暮らしができているのか。
犠牲になってくれた人のおかげで生活ができているか理解していない。
影で私はランフォードの事情を調べそして恐ろしい事実を知った。
薄汚いあの雌豚がディアス様を亡き者に賞としている事を。
マリー様も旦那様と一緒に身一つで追い出された情報を入手したのだった。
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