兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ

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第四章

37ダニアと言う女②





「どうしてダメなの!」


王都の名門学園に通って王子様に見初められるはずだった。
なのに学園に通う事も、王都で社交界デビューも難しいと言われてしまった。


「無理を言うな、今の経済状況では難しい」

「お母様の所為よ!何で病気になったのよ…お母様の所為で私の夢を…どうしてくれるのよ!」

「なんて事を言うの!」

偽善者のアニタはこれ見よがしに母を庇う。
元から学校に通う気はなかったからなのだけど。


「アンタの所為で…あのまま死んじゃえばよかったのよ!」

「ダニア!」

「そしたら医療費もかからなかったしもっと良い人を後妻に迎えることができた。そもそも我が家の汚点はアンタよ!」


だってそうでしょう?
貴族とは名ばかりで貧乏男爵令嬢の三女。

そんな女と何で結婚したの?


「今すぐ出て行ってよ!アンタなんて死んじゃえば…」

「いい加減にしないか!」

「きゃああ!」


私は何も悪くないのに父は私を殴った。
なんて乱暴なの!

「私を殴るなんて…」

「お前はどうしてそうなんだ。実の母親に向かってなんて事を!」


何が母親よ。
私に何もしてくれない癖に。

私の夢を壊して。

「許さないから」

「ダニア…」

「私の夢を奪った事を絶対に許さない」


母は私の願いを、人生を狂わせたことに負い目を感じていたのかそれ以降はご機嫌を取るような真似をした。

でもその度に不快な思いをして、アニタが正義の味方気取りで私の前に立ちはだかるようになった。


なのに…


その一年後にアニタは隣の領地にある女学院に通う事になった。
王都の王立学園よりも格段に劣るけど、名のある学校だ。


「どうしてアニタが学校に!」

「アニタは奨学生制度を使う。学費もかからない」

「だからって!」

「お前は勉強もろくにしないだろう。学校に行きたいならもッと勉強しろ」


女は学なんて必要ないのよ。
ただ愛されていればいいのに、でもこのままだと…


私はとにかく貴族が集まる学園に入る為に勉強をしたが、これまでちゃんと勉強してこなかった。


だから入学試験で合格するもは難しい。


そう言われたのだ。


だからある手を使った。
ならば合格する人間を蹴落とせばよいと。

本当は王立学園に入りたかったが、難しかった。
だからその学校の姉妹校で私は受験生に薬を盛って当日不合格になるように仕組んだり、同じ領地で受験する商人の娘の馬車に細工した。


そのおかげで補欠合格をした。

補欠合格候補は複数いたので私は同じような手を使ってライバルを減らし学園に入ることができたのだった。


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