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第四章
44恐ろしい結末
しおりを挟む二週間後、北の最果てに送られるはずのダニアに更なる刑罰が追加された。
北の最果ての最も厳しい土地だ。
通常どんな極悪非道な人間でもある程度考慮されるが、精神的な病や麻薬付けされた人間はその北の最果ての白い塔に閉じ込められる。
労働中も窓もない塔に缶詰にされながら一生働く事になる。
ガラス張りの壁が窓一つ分あり、その景色を見ることができるが逃げる事は不可能だった。
万一塔から脱出しても。
「当の周りには高圧電流仕込みの針金で覆われているから逃げれないわね」
「わざと問題を起こさせただろう」
「ええ、通常な精神じゃない、薬でもやっている精神状態にしたの。こっそり薬も仕込んだわ」
えぐい。
なんて酷さだ。
俺は目をそむけたくなった。
「これまでの事をこれでチャラにしてあげるのよ?優しいでしょう?」
「もう何も言わないさ」
俺だって今でも許せない。
でもか後ろばかり向いていても幸せになれない。
何より過ぎた時間は戻らない。
「私は今でも悔やんでいるわ。僅かな数年でも許せないのよ」
「母さん」
「でも、これで二度とろくでなしを排除できたのだから」
まぁダニアはもう娑婆に出る事は出来ないだろうな。
残るは紐男だが、ダニア程の執念はないだろう。
「シェパードは…」
「勿論北の領地の山奥で一年中家畜の世話に、土木作業よ。永遠に終わらない地獄ね」
今生無しで誰かに寄生するしかないシェパードは労働なんて無理だろう。
すぐに根を上げるだろうが、逃げ出す事は不可能だ。
「これで全て問題は片付いたわ。ダニアのプライドもズタズタにしておいたけど…定期的に新聞を送るらせてサクラを用意しないとね」
「サクラ?」
「精神は止んでも、時折意識を取り戻す事もあるでしょうからね?」
ここまでするか。
俺は女という生き物が心底恐ろしくなった。
ダニアもだが。
嫉妬の生き物で執念深い。
マリーも将来母さんみたいになるのかと思うと恐ろしくなる。
「失礼します」
「あら?どうしたのマリーちゃん」
「新作のお菓子を考えたのですが…お邪魔だったでしょうか」
気づくとお茶の時間だった。
「甘い方が良いと思いまして」
「流石マリーちゃん」
やっぱり母さんのようになってほしくない。
絶対に母さんと同類にならないように努力しよう。
母さんが肝っ玉母ちゃんになったのは父さんが頼りないからだからな。
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