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150怒り再び~エレナside
しおりを挟む梅毒に利く薬に、新たな医療班の設立と奥様は様々な改革を行い、その支援をバルト様が行ってくださったおかげでとんとん拍子に進んだけど。
全てが順風満帆というわけにはいかない。
反論する人間も少なくないのは確かで、女がでしゃばるべきではないと異論を唱える声もある。
だけどそこはバルト様が上手く潰してくださった。
そいいう人間はたいてい女性を軽視するのだから。
現在出回っている新薬をその連中に一切使わせないように告げ、尚且つ今回の感染病の功労者である奥様を侮辱し貶していると情報を流せば消すのは簡単だったわ。
今は奥様は救世主なのだから。
奥様が万一にでも社交界からいなくなれば喜ぶ人よりも困る人が多い。
ざまぁみろだわ。
同時進行でカスティージョの馬鹿親子を拘束し、牢屋にぶち込む手筈が整った。
感染病の所為で、弁護士側も時間がかかったようだけど。
ようやく物的証拠を突きつけあの馬鹿二人に罪をつきつける準備が整った。
第三者からすればこれで一件落着と言いたい所だけど、これではい終わりとならないのがあの二人だわ。
通常罪を犯した貴族でもお金を支払えば仮釈放に持っていける。
牢屋にいる間も家族が面会に来ることもがあるのだけど。
あの馬鹿息子は自分の身可愛いさに縁を切った。
まぁ保釈金を支払うお金なんてないのでしょうけど。
牢屋行になった一週間後。
「何処までも最低な連中!」
簡単に諦める程大人しい性格はしていないと解っていたけど。
牢獄でも人権を完全に無視するわけではない。
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「エレナ…どうしたんだ。手紙を握りしめて」
「いえ、何でもありません」
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「その手紙は…」
「お気になさらず」
「しかしその手紙は罪人のからではないか?」
通常の手紙とは異なり牢屋に収容されている人間から届く手紙の封筒は特殊なものだった。
バルト様は直ぐに気づいたようだけど。
「カスティージョの連中か」
「はい」
奥様の事情はある程度伝えている。
以前にも生活が困窮して奥様に生活費を仕送りするように言われた事もあったのだ。
そしてその催促が再び行われるなんてどうして許せようか。
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