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153変わらない人達
しおりを挟む最近エレナの外出が増え、ジョナが焼却炉に向かう事が増えた。
私への手紙は二人が確認している。
その手紙を私は二人よりも早く入手する事が出来たのだけど、その内容は頭が痛くなる内容だった。
牢に入れられた二人は変わらず好き放題をしており看守も頭を悩ませているそうだ。
同じ囚人も迷惑を被っており、困り果てているとか。
通常ならカスティージョ家の親族に手紙が行くのだろうけど。
既に縁を切られている状態で、しかも夫は病気で療養施設にいる状態で息子は何処にいるか解らない。
住所不明だと噂で聞いている。
既に爵位は剥奪され平民として生きているので探す者難しい。
今更カスティージョ氏に興味はない。
だけどここで困ったのはこの国の法律だ。
余程の極悪非道な殺人を行った者以外は家族や友人に手紙を送る許可がある。
脱獄計画を行う事がない様に中身を確認する事はあるが、あの二人にそんな意思がなければ、そんな手助けをしてくれる人間はいない。
だから手紙は送られたのだろう。
その手紙を二人は処分していた。
私の目につかないように。
でもエレナの機嫌の悪さとジョイルの顔色の悪さ。
気づかない方が嘘になるわ。
「あー!」
「ごめんなさいね?お腹が空いたのかしら」
愛しい息子が私の膝の上で足をばたつかせているのに気づく。
あまり顔に出さないようにしないと。
「大丈夫よ」
「うー…」
聡明な子。
言葉がなくともなんとなく察しているようにも見える。
それにしてもこの手紙。
「どうして今さら私に…いいえ、私を離縁した時点でおかしと思わないのかしら」
離縁を命じたのに。
私を嫌っていたのに生活が苦しくなったからと言って生活費の援助を強いるなんて屈辱に思わないのかしら。
「体裁を気にするならば、ありえないわ」
私が百姓貴族であることをいつも気にしていた。
私は地味で役に立たず貴族令嬢としてまるでなっていない。
だからあの頃の私は仕方ないと思った。
でもその裏で矛盾を感じていた。
ならば何故離縁した後も私を気にするの?
カスティージョ氏も。
「もう名前を呼ぶのも汚らわしいわ」
離縁してからというもの、あの人のして来た行動は酷すぎた。
前はそんなことはなかった。
素敵な男性だった。
優柔不断であるけど優しさも他者への思いやりもあった。
でも今はその影もない。
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