義妹ばかりを溺愛して何もかも奪ったので縁を切らせていただきます。今さら寄生なんて許しません!

ユウ

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187作戦の裏側③

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作戦を練り直し、エセルバートが何所に逃げるか想定したのに地にその近辺の村に町を買収した後に協力者を紹介された。


「ビョンルンと申します」

「この度は快くお願いをきいてくださりありがとうございます」


被害者の恋人だった方だ。
元はその方の商会で職人として働いていたそうだ。


「この度は…」

「奥様、私は頭を下げて欲しいわけではありません。悪いのはあの男」

「ですが!」


私がエセルバートを野放しにし過ぎた事が原因だった。


「誰も悪くない。奥様の境遇をお聞きしました。どうして責めることができましょうか。ですが」

「何でしょう」

「無礼を承知でお願いがございます」


どんなお願いか解らない。
でもできる限りの事はしたいと思っている。


「私の恋人のテレアは遺体が見つかっておりません」

「えっ…」

「川に流され、遺体を見つける事は出来てません。せめて遺体を」

自殺をしたと聞いたけど川に身を投げた時期が悪かったそうだ。
その日は大雨で、台風だった事もあった。

その所為で遺体は流されたが未だに発見できなかったとか。
自殺した恋人の遺体をちゃんと弔いたい。

それが彼の願いだ。

「見つけられると断言できません。ですができる限りの事をさせていただきます」

「ありがとうございます」

「いいえ、当然です」


平民の彼では探し出すには限度がある。
もし海の底にその遺体が沈んだままなら水軍を動かさないとダメだ。


でも身投げしたのなら死んだと確定するのは早いのではないかしら?

だとしても軽はずみな事は言えない。
悪戯に期待を満たせるのは残酷なのだから。


「妹にも協力させます」

「え?危険では」

「大丈夫です。あの男をより最低で最悪な印象をつけます」


万一の時だ。
大勢で囲まれ追い込まれた時人質を取って逃亡する可能性がある。

「人質になれば真っ先に狙われるのはか弱い子供、女性です。故に妹にその役を」

「解りました」

ここまで言うのだから余程自信があるのだと思った。
そして私達は完璧な計画を立てたのだけど、想像した通りエセルバートは誘導した通り決められたルートに向かった。

まぁ途中で漁師の網に引っ掛かるまでは想定外だけど。
でもかなり酷い目に合っている。

ここまで偶然が重なるのかと思っていた私は少し同情をしたのだけど。
この後の報告にて最後に同情を消す事にあるのだった。


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