悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第四章若き王と明日への架け橋

5最悪のシナリオ~マリアンヌside





監禁生活を送らされてしばらくした頃。
私は公爵家を追い出され貴族街にある邸に移された。


私は僅かな情報を仕入れて最悪な現実を知った。


エリンデール王国で戴冠式が行われ、フィルベルトが王となった事。
そしてナツメ様があの女と。



「やっぱりビッチだったんじゃない!」


しかも私の愛する人を奪い隣で微笑むなんて。
これだからヒロインは嫌なのよ。


「何で…本当なら私がナツメ様と」


本来なら私がナツメ様に見初められてエリンデール王国の賢者の姫になるはずだったのよ!



「なのに何で黄金の賢者の姫が…ヒロインだなんて!」


悪役令嬢ルートでは断罪イベントの後にナツメ様に救われ、そして私達はエリンデール王国に向かい国の財政の傾きを救い宰相と賢者の姫となる。


その間にも様々なトラブルがれど、私達は困難に立ち向かう。
リーシェが馬鹿をやって国を乗っ取られそうになるも私達が機転を利かせ国を取り返した後に先代国王と王妃に託され国王と王妃になる。


悪役令嬢が返り咲くのだ。


「なのにどうしてよ!」

王室から追い出された末の王女が帰国するルートなんて知らない。

フレデリカが公爵家を継ぐなんて知らない。


フィルベルトが王となるなんて!


全てがおかしくなった。


こんなシナリオ知らない。


「やっぱり転生ヒロインだったのね…もしかしたら転生者は他にもいるかもしれない」


爪を噛みながら私は最悪な未来を想定した。


考えて見ればおかしいわ。
あの断罪イベントが成功していれば私はハッピーエンドだったはず。


愛する人に囲まれ、過ちを犯したフィルベルトは廃嫡になるはずだった。


なのに…


「マリアンナ、少し良いか」


私からすべてを奪ったのは…


「マリアンナ、話を…」


そうよ。
すべてはあの女が元凶だった。


そして――。


「マリアンナ…」


「煩いわよ!」

「えっ…」


人が考え込んでいる最中、声をかけて来るなんて。


「今私は忙しいのよ!話しかけないでよ」

「しかし…」

「何もできないなら黙ってて!大体アンタの所為よ」

「マリアンナ、どうしたんだ」


傷ついた顔をするアルセウスに苛立ちが止まらない。
そもそもの原因は誰の所為だと思っているのか。


「どうしてそんな事を言うんだ。婚約したのに…」

「勘違いしないで!私は好きでアンタと婚約したんじゃないわ。王子でもなくなったアンタに何の価値があるの」

「そんな…君は!」

「出て行って…出て来なさいよ!」


馬鹿な男。
私がアンタを本気で愛するわけないじゃない。


「騙したのか」

「馬鹿を言わないで、アンタだって私を愛したわけじゃないでしょ?」


知っているのよ。
自分が王になりたいから私を利用している事。

お互い様でしょ?
私だけが悪いわけじゃないのに責められるなんて理不尽よ!

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