悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第四章若き王と明日への架け橋

19道



「精進が足りませんぞ」



そこでダメ出しをするなんて酷いぞ。


「今はお妃争いの問題じゃないだろ」


「うっ…そうね」

「私も少し焦りましたわ」


解ってくれたか。
今はマリアンナの事を優先しなくてはならない。


「彼女に変化があったのは幼少期だ」

「ええ、ある日突然神のお声を聞いた等と言っていましたわね。実際、彼女の知恵は驚かされましたので、狂言とは思えませんでした」



この世界にもある日突然能力に目覚める事はある。
ランタニア王国には少ないが魔力や神力を持つ者も少なく無いのだから不思議ではない。


伝説になっている聖女も幼少期に神のお告げを聞いたとされるのだから。


「ただ、現在は神殿に運ばれ悪魔祓いの儀式を行った後にしかるべき場所に送る事となります」


「様態は…」

カーマイエル公爵が詳しく事情を話してくれたが、命に別状はないが眠った状態だと言われている。


「今後は神殿の監視の下で生きるでしょう」

「そうか…」


前世の記憶を取り戻して、そして彼女なりに幸せになろうと歩んだ。

その道を間違えたのだろうか。



それとも孤独故に苦しみ悪魔に目をつけられたのか。



「婚約破棄を二度も下以上は社交界で生きて行くのは無理だろう…せめて静かに暮らせるように願うしかない」


「フィル!貴方は何処まで馬鹿なの!」


「お人好し過ぎるのも考えものですわね」

「いや、そうじゃないんだ。俺もそうなったかもしれない…そういう事だ」



俺も理解者を得られず一人で。
追放された時も手助けしてくれる人が沢山いた。


「彼女だって最初から間違えたわけじゃない…間違った道を進んでも戻ることができなかった」


道を間違えても、道を間違ったと気づかなかった。
気づかせてくれる人が傍にいなくて、その結果が悲劇を生みだした。



「俺だって随分回り道をしたさ」


「馬鹿ね。貴方と彼女が同じはずないでしょう」


「当然です。あの性悪女と同じだなんて今後は口にしないでください」


ナツメ、お前は少しの間とは言え。
マリアンナとも交流があったのに何であんなに手厳しいんだ。


いや、手厳しいというよりも憎しみが見えるぞ。
何かされたのか?


「陛下?」

「何でもない」


遠回しに聞くなと言っているようで俺は何も聞く事が出来なかった。
マリアンナの今後に関しても俺は知らない方がいいだろうし、後は任せた方が良さそうだ。


とにかく俺が王としてするのは国を開かせ、国の圧迫を防ぐための計画をランタニア王国にも伝えなくてはならないのだから。



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