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第四章若き王と明日への架け橋
20弾かれた世界で~マリアンナside
誰かの声が聞こえた。
「誰?」
「私よ」
「アンタは…」
人間じゃない。
なんとなく察したと同時に、その女の正体が解った。
「私は時の女神ノリウス。そしてこの世界の女神です」
「どういう事…何で」
「貴女は体から切り離された存在、マリアンナの体から弾かれたのです」
「弾かれた?」
どういう事?
マリアンナは私じゃないの?
「正確には悪魔払いで前世の魂の貴方を弾いたというべきか」
「それってどういう事」
「魂だけになったのです。これから向かうのは冥界です」
「は?」
それって私が死んだって事?
そんなの嫌よ、大体何で時計が動かないのよ。
「あの時計を間違った方法で動かしたせいで、貴女の体は老化してしまっているのです。御覧なさい」
「ひぃ…きゃあああ!」
大きな鏡に映ったのは、醜い老婆だった。
「何よ」
「時計を間違った方法で動かしたために体は急速に老化したのです」
「じゃあ私は…」
「もう戻る事は出来ないでしょう。ですがマリアンナの体は老化しても数か月で肉体は元に戻るでしょう」
「だったら私は…私はどうなるの」
肉体から弾かれた私は幽霊のような物だと聞かされる。
もう一度あの体に入ることはできないと。
「貴女は罪を犯し続けた。故に魂は冥界で清められるのです」
「清めるって…」
「その言葉通り。人間で言えば再び心を清める為に何千年もの修行をする事になります」
「嫌よ!そんなの…私はシナリオ通りにしたわ!なのにこんなの不公平よ」
断罪されるはずのヒロインや、不義を働いたヒーローは幸せになって私だけが不幸なんてあんまりだわ。
「全ては自分で招いた事ではありませんか」
「はぁ?何を言っているの…私は」
「転生した彼は、ちゃんと真っ当な道を歩んでましたよ」
「は?彼…」
もしかして転生者はフィルベルト?
そんなはずないわ。
だって彼は断罪の時にあえてあんなことを。
「そろそろ時間です。お迎えが来たようです」
「えっ…何よ!アンタ達」
私の周りに真っ黒なローブに身を包んだ集団が囲む。
微かに顔が見えたのは。
「人間世界では死神と呼ばれる方ですわ」
「いやぁぁぁぁ!」
骸骨が私を捕らえる。
「嫌よ!こんなの…」
「大丈夫です。時期に意識はなくなるでしょう…痛みもね」
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私は幸せになるのに。
幸せにならなくちゃダメなのに!
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私の何がいけなかったの!
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