冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

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第二章

31.大騒動




「お嬢様!」


その後私は寮に戻った。

案の定ランが悲鳴を上げ、サーシャは固まっていた。


「何を…」

「え?お姫様抱っこ」

「そうではなく、何故…」


あの後、泣き止んだサーシャは足が痛むので立つことができなかったので私はサーシャを抱き上げた。

思ったよりもサーシャは軽かった。
現実問題、女の子が女の子をお姫様抱っこするなんて無理があるだろうけど。

私は幼少期から鍛えていた。
身長も同年代の子よりも高かったし、サーシャはシルビアよりも小柄だった。

私が作った特製ポーションを飲めば筋力アップするので抱きかかえることは可能だった。

「いやぁ、思ったよりサーシャは軽かった…」

ガシャン!


「え?」

「エリーゼ様が…エリーゼ様が」

振り返るとジュリア様がお菓子を乗せたトレーを落として悲鳴を上げていた。


「ジュリア様、これには空よりも狭く、海よりも浅い理由が」

「狭く浅いんですか、お嬢様」


ナイス突っ込みだけど、今は置いといて!


「きゃああ素敵!」

「「え…」」

ノートを取り出すジュリア様は何やら凄いスピードで書き込みをしている。

「私、現実で女性同士の恋愛を始めてみましたわ」

「あー…」


ジュリア様は読書が趣味だったと聞くけど、婦女子ではなく腐女子だったんだ。


ゲームでは知的な令嬢だったのに。


ガターン!


またしても何かが倒れる音が…


「お義姉様!」

「シルビア…」

まずい。

お兄様大好きなシルビアの前で女の子を抱き上げるのは問題だったか。


「ズルいですわ!私もお姫様抱っこしてくださいませ!」

「シルビア様…そっちですか!」


まさかのカミングアウトか!


「エリーゼ!何をしているんだ…」

「なんて破廉恥な!エリーゼさん、そんな趣味があったのですか…しかし、恋愛は自由です。貴族様はそのような恋愛をするとは」


ロミオ様はともかくスコット!

何でメモを取っているのよ!


「いや、違うんだけど…」

私はヒロインと恋愛エンドをする気はない。


私の思いは別として、周りは誤解をしてとんでもない事になってしまった。


けれど私は知らなかった。

ゲームではお助けヒーローと、メインヒーローであるロナウド様が彼女を助けフラグを立てるはずが。


大幅に物語は変わってしまっている事に。


既に私と彼女が友人になった時点でバグが生じシナリオが潰されている事に全く気付かずにいたのだった。


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