冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

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第五章

43.魔の悪さ~サーシャside





エカテリーナ様の表情が険しくなる一方で私は耳を傾けた。
この方は決して悪い方ではないのかもしれない。


エリーゼ様の言う通り、人を身分や血筋で判断しない人。


ただ、純粋な貴族であり。
王族派代表であるエカテリーナ様にも言い分はある。

共に価値観が違うのだから。


だけど、どうしたら解って貰えるのかしら。


「まずいですわ…」

「この空気は」


スコットさんが間に介入してくれて本当に良かった。
他意はないのだけど、少しだけ春麗様の表情が和らいだけど。


でもどう切り抜ければいいのかしら。


「エカテリーナ様は純粋培養の貴族ですから。限度があります」

「ですが、私達が間に入ると…」

シルビア様もジュリア様もどうする事も出来ない状況下。

「ならば俺が…」

「止めてください。火に油を注ぐどころか爆弾を投げ込むような物ですから」


リオネル様が立候補するも、絶対に状況が悪くなる。
ジュリア様が必死で止めてくださったのだけど、どうしたらいいのか。



「とにかく…」


エカテリーナ様が何かを言いかけた時だった。


「とぉ!」


外から声が聞こえた。


「何ですの?」


ピシャ!


「今日は日差しが強いですわね!」


勢いよく窓を閉めたエカテリーナ様はカーテンまで閉めた。


何故?


「まだ明るいのにカーテンを閉めますの?」

「あまり太陽の光を浴びるのは良くありませんから。ホホホ!」

これは…。


エカテリーナ様の笑い声が少し高い。


「もしかして」

「恐らく」

「エカテリーナがこんな笑い方をする理由なんて一つだけだろうね」


「うむ」


言うまでもない。
外にはエリーゼ様がいて、エカテリーナ様の表情を険しくさせる事態がおきている。



「あれ?エカテリーナ様!お疲れ様です」

「エリーゼ様?」


麦わら帽子に首には手拭いを巻いて手には軍手。
そして大きな鍬を抱えているエリーゼ様の姿があった。

「エリーゼ、どうしたんだ?」

「ロミオ様!貴方まで何をして…」


隣で鉢植えを抱えているロミオ様。
作業服は色違いのお揃いだったけど無駄に似合っていた。

それはいいのだけど。


「貴方まで何をなさっているのです」

「エリーゼがガーデニングをしていたんで俺も手伝おうかと思ったんだが」


世間で言うカーデニングとはかなりかけ離れているのですけど。


「これの何処がガーデニングですの。畑作業ではありませんか」

「エリーゼがガーデニングと言ったらガーデニングだ。問題ない」

「大問題です!」


ロミオ様は基本、エリーゼ様を尊重しておられるので今さらなのだけど。

春麗様の前だからどうしようかしら。


振り返りたくないけど振り返った先は、エカテリーナ様の頭から角が見えた。


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