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第五章
46.芽生える闇~マリアンヌside
あの生意気な皇女に無視をされてから私の立場は悪くなる一方だった。
その癖あの皇女はクラスでも持てはやされちやほやされていた。
どうしてよ!
あんな田舎者の礼儀作法もなってない野蛮な女が!
「ロッティさん、春麗様が今度の学園祭で催し物に参加なさるんですって?」
「ええ、世界のお菓子祭典をしてくださるようで」
「まぁ、春麗様は大変な美食家で芸才の心得もあると伺いましたから素晴らしいですわ」
「生徒会の皆様に、特にエリーゼお姉様が…」
皆してエリーゼ、エリーゼって!
馬鹿の一つ覚えのように言って頭がおかしいんじゃないの。
「学園祭では来年我が校に入る予定の方、諸国の王族の皆様もいらっしゃいますから」
「ブロード王国はお菓子が盛んな国でしたわね」
「各国のスイーツの礎を気づいたと言っても過言ではありません。ブロード王国は女王陛下が国を納めておられるととか。お菓子をヒントに幾つかにジュエリーを考えたとも言われてます」
「ええ、今回の学園祭でブロード王国の目に留まればエリーゼ様お姉様の地位は揺るぎありませんわ」
お菓子の国の女王?
私も聞いたことがあるわ。
確か、あそこの国はエルフが国を納めてるとか。
良い事を聞いたわ。
エルフとは私達人間とは異なる種族。
強い魔力を持ち、エルフと強い繋がりを持つ事は貴族に取って繁栄を意味する。
特にエルフの国の女王。
彼女をうまく利用すればあの女を完全に消す事ができるわ。
そうよ。
エルフを使えばいいのよ。
そして私が白金に…いいえ、私はそんなしょぼい地位に満足しないわ。
私がどれだけ尊い存在が見せつけてやるわ。
学園祭を利用してエリーゼを失脚させて、その上で私を今まで散々馬鹿にした連中を仕留めてやるわ。
でもその前に――。
「エリーゼ様、見てください。こんなに沢山」
「すごわいサーシャ」
一番目障りなあの女。
平民の分際で私を見下したあの女を痛めつけてやらないと気が済まない。
エリーゼを仕留めるのは最後よ。
そして――。
「エリーゼ、こっちもトマトが沢山出来ているぞ」
「わぁ!大きい」
「後で食べよう」
あの男。
ロミオ・スチュアート。
私が婚約者にしてやろうと言うのに拒否した身の程知らずが。
この学園祭ですべてぶち壊してやるわ。
両親の地位も妹の居場所もそして、今いる場所から追放してやる。
あの男さえいなければ。
あそこにいるのは私だったんだから!
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