白のグリモワールの後継者~婚約者と親友が恋仲になりましたので身を引きます。今さら復縁を望まれても困ります!

ユウ

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第三章真実の聖女

39因果応報






国境付近でユーフィリアは拘束された後に、魔力の無理な消費により寝たきり状態となり施設に送られることになった。


未だアークの行方を探すも上手く隠れたのか見つけられずにいた。


「このまま彼女はどうなりますか」

「魔力の消費だけならば問題ないでしょうね…ですが」

「問題は刻印でしょう」

ユーフィリアは隠し持っていた薬で己の魔力を上げていた。
闇取引される副作用が酷い薬を飲んで失った魔力を補い、逃亡中も薬を飲んでは魔力を補い。

そして法で禁じられている黒魔術を使ったのだが、その所為でその身に呪いを受けてしまった。


「魔術師としての魔力を奪われ精霊からも拒絶された状況で魔力を使うには禁術が必要だ。その対価で彼女は寝たきり状態になるだろう」

「それはつまり…」

メアリは治癒師だ。
医療のスペシャリストでもあるある故にユーフィリアの末路は解った。


「まぁいんじゃねぇのか?どの道未来は決まっている」

「ユリウス様…」

「まぁあの女はしぶといからな。あの状態でも自分で起き上がる程度は回復するだろう…まぁ車椅子生活が待っているだろうがな」


寝たきりは免れても待っている生活は悲惨な物だった。
そしてその両親は一生車椅子生活をする娘の面倒を見なくてはならない。


「ちょうどいいじゃねぁか、娘の教育を間違えたんだ。親が責任を取るべきだろ」

「ユリウス様、たまにはいい事を言うではありませんか」

「確かに、彼等もユーフィリア嬢を野放しにしていた…いや、促していたのだからな」


ミカエルは、この際両親と一一緒に罪を償わせるべきと思った。
最悪な形でだが。


「既にモリガン家は降格と財産没収に、慰謝料の支払い義務と、メアリの薬草の権利の返還だ」

「結構温い…いや、こっちの方がキツイか」

「ああ、平民にするよりも厳しい状態になる」


普通は平民に落とすべきだと思うだろうが、平民となるよりも名ばかりの貴族となり、悪意のある噂に耐えなくてはならないのだから。


「あの馬鹿男も他国に逃げたようだが…己の能力の低さを思い知るだろう」

「ああ、他国で生きて行けるものか…」


既に腕には刻印が刻まれている。
厳しい国ではその刻印を見ただけで国に入る事も叶わないだろう。



「時間の問題だ」

「はい…」

「メアリ様、後は騎士団にお任せください。貴女様にはこれからの事を考えていただかなくてはなりません」


教皇猊下として今後は聖職者のトップに立つべく勉強をしなくてはならないのだった。


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