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最終章白の治癒師
11ポジティブに
リーシアとギーゼラはこの日を待ち望んでいた。
メアリがミカエルと結ばれる日を。
「婚約式は諦めましたが、結婚式の披露宴は諦めませんわ」
「そうですね姫様!」
普段男装をしているギーゼラも今日ばかりはドレスアップをしていた。
「私の役目は猊下のお世話をする事です。勿論衣服の事も…今回はシンプルながらも最高の品を用意させるべく神殿側にお願いをしましたのよ」
「そうですよ。女性にとって一番のイベントなんですから」
「ありがとうございます」
「殿方にも早く晴れ姿をお見せしたいですわね」
聖職者の立場上、婚約式では服装は決められている。
これが王族と貴族令嬢であるならば何度か着替えをさせられるだろうし、ドレスも豪華だがその一方で。
(助かった…)
王族の婚約式には特注したコルセットをつけさせられることになっているのだ。
現在はエンパイアドレスで動きやすかった。
腰元に黄金のベルトをアクセントにしている程度なのだが。
リーシアからすれば飾り気が少なく不満だそうだが、メアリからすれば高位貴族の結婚式のドレスはコルセットも重量があるし、ドレスも重いのだ。
(あんな格好は拷問だ…)
宮廷貴族ならばこの程度はどうということないが、辺境地に住まうメアリは常に動きやす恰好をしていたので死活問題だった。
(万一の時動けないしね)
普通は今夜期の時に武装する令嬢等はいないが、メアリが自分の婚約式も武器を隠していた。
腰元のベルトも身を守る為に純金を使ったのは刺客が合われた時に身を守る為だった。
「メアリ入るよ」
「ミカエル様?」
「何だ、お前らもいたのか…メアリ、鳩みたいだな」
「ユリウス様、貴方はどうしてこうもデリカシーがないんですの!」
部屋に入って早々に失礼な事を言うユリウスにリーシアは即座にグリモワールを構えた。
「姫様、婚約式の後にしてください。その方が気持ちよく潰せます」
「おい、ギーゼラ」
「それもそうですわね」
(((納得した!)))
婚約式の不安も吹き飛ぶようなやり取りだったが、メアリは思った。
(よく考えれば皆がいるんだから大丈夫よね!うんうん…)
万一クーデターが起きたとしてもこのメンバーがいるのに万一の事が起きるなんてありえないと思った。
そしてメアリの予想はいい意味で当たってしまうのだった。
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