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104帝国の罪
時の権力者は、多くの精霊を支配をして力を欲した。
しかし、彼らは人間の思惑通りに動くはずもなかったので当時の皇帝は精霊に好かれてる人間。
特に妙齢の若い娘を標的にした。
精霊に愛されている者や過去に精霊と絆を結んだものを攫い、愛人にした。
愛人と言っても、ほぼ奴隷で同然だった。
奴隷の紋章を刻み、干渉系の魔法を使って意識を奪い操り人形にした。
そうすることで精霊を誘い出し、大量に拘束したのだ。
だが、精霊を捕まえても意のままに操ることは不可能だった。
精神干渉系の魔法の中には洗脳はあれど、魅了魔法は存在しなかった。
魅惑魔法は存在したが、その魔法は相手に好意を持ってこそ発動するし、相手の思考を奪うわけではない。
そこで更に暴挙に出た権力者は、言うことを聞かないならば愛しい子を殺すと脅した。
だが、精霊達の加護を与えるのは簡単なものではなく相性という者もある。
故に上手く行かなかったことを怒った権力者は惨い仕打ちをしたのだ。
愛する者を目の前で身を汚し、最後は火あぶりにしたのだ。
これで言うことを聞くだろうと考えたのだが、精霊は憎悪の念を抱き美しく優しい精霊は怒り狂い真っ黒に染まりすべてを焼き尽くす炎で権力者を燃やし、同時にその地を…国を燃やし尽くした。
精霊は悪の心に染まり、そして闇の精霊とな瘴気を地上にまき散らした。
彼らは人間の欲により闇の精霊となり、人間の業によりその数は増え続け、普通の動物を魔物にして凶暴な存在にしていった。
人間側は悪魔だといい、彼らを滅する為に次に乳飲み子を生贄にして闇の精霊を排除することを考えた。
精霊は純粋な子供には危害を加えない。
闇の精霊も赤ん坊にまで危害を加える程堕ちていなかった。
しかし赤ん坊までも道具にする人間に闇の精霊は更に憎悪を膨らませ、生贄になった子供に魔の心が芽生え人の姿をした魔になった。
それが最初の魔族だった。
自分達の都合で精霊を傷つけ、脅威になったら敵にして悪魔だと叫ぶ行為は許しがたい。
滅ぶべきは人間ではないのか。
「これがすべての始まりです。黒歴史ですね」
「人間側が悪い。圧倒的に」
「帝国の歴史は完全に偽りか」
アルフに教えられた帝国の裏の歴史を知って絶句した。
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