今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!

ユウ

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68首都へ

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再婚の手続きはとんとん拍子に進んだ。
一度結婚している身としてはここまですんなり許可が出るのは驚きだったが。


何より今私の身に起きていることに困っていた。

「やはり白いドレスには、このアクセサリーがよろしいですわね」

「髪飾りはこちらの銀にいたしましょう」


三時間ほど着せ替え人形状態だった。


再婚の手続きが終わったので首都に行くことになっている。

それはまだいい。

でも、この着飾りようはどうなのか。


「旦那様、お会いするのは別邸と伺っていましたが…やはり皇居に」

「いや、首都内にある伯父上の別邸だ」


ならばなぜこんなに着飾るのか。


「大旦那様はフランクな方ですわ。普段の装いでも問題ありませんが」

「こういう時に決めなくてどうしますの」


お嬢様の言葉に私は眩暈を感じる。
解らなくもない。

だけど、こんな豪華なドレスは着たことがない。


「先生、この程度で驚いてはなりませんわ」

「お嬢様の言う通りでございます。今後、リサ様は先帝陛下と深いう付き合いをすることになります」

「はい?」


舅になるわけだけど、そんな深いう付き合いになるのかしら?


「伯父上と私は親子以上に深い関係だ。私と姉の育ての親は実質伯父上と言っても過言ではない」

「そうなのですか…」

「恥ずかしい話、貴族の中では親子関係が冷めきっていることは少なくない」


思えば旦那様のご両親の話はほとんど聞いたことがない。
既に他界されていると聞いているけど、あまり話したくなさそうだった。


「子供を道具に使うのが当然という考えがります」

遠い目をされるお嬢様。
本当に何歳か疑いたくなる。


「貴族に限らず上流階級の者は共通している。君のご両親のように仲睦まじいのは稀だ」

「そうだったのですか」


思えば我が家は少し変わっていたのかしら?
本来なら政略結婚が当たり前だったのに、思い、思われ一緒になり。


父は愛人を囲うこともなく、母一筋だ。
それが稀なのかもしれない。



教育に関しても手間もお金もかけてくれていた。


でも他所は違う。


「リサ、そんな顔をしないでくれ。それだけ大事にされた証拠だ」

「そうですわ。私も記憶は朧気ですが、母に愛された記憶はあります。世の中が乱れているだけです」


二人に大丈夫だと言われて安堵する私は情けないわ。


「まぁ、そのようなお顔をしてはなりませんわ」

「はい」


マミーにも注意された私は気持ちを切り替えるのだけど。


「では次は髪を結いましょう」

「えっ?」

「ちゃんと呼んでありますのよ」


にっこり笑う笑顔が怖い。
視線の先にはいつからいたのか、化粧師と髪結い師がずらりと控えていた。


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